紙の本
泣けました
2020/08/22 07:48
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
クラスで上手くやっていけない女の子が不登校の間、おばあちゃんの家で暮らす話。おばあちゃんの愛情深さに、祖母を思い出して泣けました。ブラッキーの話も、じんわり温かかくて泣いてしまいました。存在は知りながらも「魔女」という題名に、何となくファンタジーかと思って敬遠していましたが、とても良い本でした。
紙の本
梨木ファンには欠かせない本です
2017/05/27 13:14
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投稿者:ターキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと昔読んだのですが、もう一度ゆっくり読みなおしたかったのと、後半の三篇の短編集が読みたくて購入しました。
梨木さんの作品をたくさん読んできてからあらためて戻ってみると、やはり『西の魔女が死んだ」は梨木作品の原点に近いように思いました。そして、読み手の私も年をとって孫を持つ身になったせいか、おばあちゃんの気持ちや言葉がすっと心に入ってきました。何度読みなおしてもやはり気持ちがいい。緑に心癒される、そんな本でもありますね。
紙の本
長崎俊一監督映画化原作
2017/09/23 05:57
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作はひと夏の少女の記憶が美しく、忘れがたい味わいです。ファンタジーのような派手さはなくても、自然の神秘感じました。
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何度も読んだけど、また手に取ってしまった。大好きな作品。
書下ろしの「かまどに小枝を」は、まいのおばあちゃんのお話しです。
読んだことがない作品が2本も入っていたので大満足の1冊。なかでも、まいのママがこどものころに飼っていた犬の「ブラッキーの話」は泣けた。小学六年生の教科書に収録されているんですね、泣いちゃうな。。。
西の魔女が死んだほど、こどもも大人も泣ける愛される本をいまだにわたしは知りません。
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初読みの「西の魔女が死んだ」だった。
評価が高かったのは知ってたし、いつか読みたいと思っていた本作。
シンプルな装丁なのに、なぜか心惹かれ、愛蔵版ということで購入。
とても良かった。
忘れていた気持ちが蘇り、読んで本当に良かったと思える一冊だった。
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愛蔵版。
今の私に必要な物語。まいとおばあちゃん、それぞれの短編も織り込まれている。
まいのおばあちゃんのように、大きな愛情をかけられるような大人になりたい。
じわじわと心の中に温かいものがしみこんでくる。
ゆっくりじっくり何度でも読み返そう。
この生きずらい社会で生き抜いていかなくてはいけない小さな人たちのエールになったらいい。
そして!装丁と帯がとても素敵!ずっと手元に置いておきたい1冊。
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生きていきにくい質、ということを言われたことがある。普通の人が普通にできることができない。大多数の人が感じるのと同じようには、感じない。まいよりは遥かにおばあちゃんに近い年齢なのに、自分の生きづらさにばかり目が行ってしまった。
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装丁がシンプルでとても素敵。
西の魔女が死んだは以前も読んだことありましたが、未読の短編がのっててうれしかった。どの話もじゆわり沁みる。
文庫版に乗ってる分も、あわせてはいっててほしかったなぁ。
アイ・ノウ、て言ってほしい。
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西の魔女の言葉は最後まで「狎れ」は発生しなかった。
そして彼女の言葉には言霊が宿っていると思う。
一度口から出た言葉を戻す事は出来ない。
言葉も、生活も、周りの人も大切に丁寧にしていきたい。
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自分で本を買うことができるようになり、自宅の本棚に人生にとって大切だった本をさしておきたいと思うようになった。文庫は持っているのだけれど、できればハードカバーも、と思っているうちにこの本が発売された。私はたぶん梨木さんとは違う資質の女だけれど、それでもこういう本が必要になるときがありますよ、と伝えたい。知床で銀龍草を見つけて、おじいちゃんの花だ!と気づいたときの喜びを思い出す。
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梨木香歩を読む人ならば、おそらく最初のうちに読んだであろう作品を今読む。
むずかしい時期の女の子にとって、母親よりも理解してくれそうな、あるいは余計な詮索をせずに愛情だけを注いでくれる存在…それが祖母だろう。
一世代置くことによって、「育児の直接的な責任」を問われないからお互いに気が楽な面があるのだ。
学校が苦痛を生み出す場所でしかなくなってしまった「まい」は、祖母のもとで過ごすこととなる。
祖母は英国人で、ナチュラリスト。
日本人独特の慣習にとらわれない考え方と、自然に寄り添う暮らしを教えてくれる。
この流れは、それほど珍しいものではないかもしれないが、舞台が外国のファンタジー世界であるかのような描写が美しい。
そこに一点のシミのような下世話な存在「ゲンジさん」が、これがおとぎ話の世界ではないことを思い起こさせる。
まいとおばあちゃんのお話ではあるが、「ママ」の存在も、考える余地がある。
まいの年齢では何かコメントできることもなく、ただ、「あったこと」「聞いた会話」として書かれているが、ママは、おばあちゃんの娘として、母親に対する生の感情があるのだ。
まいには見せない、「娘としての」母親への反発や生き方への方向性の違い。
特に、ママは日本人と英国人のハーフだ。
まい以上に生き辛い少女時代を送ったのではないか。
おばあちゃんも、国を捨てるようにして、日本人のお祖父ちゃんと結婚した。
親に反対されたわけではないけれど、新婚旅行と、両親が亡くなった時しか帰国しなかったというのは相当な覚悟があったに違いない。
おばあちゃんにとっては、異国の地で頼りになるのはお祖父ちゃんだけだったのだろう。
単なる愛情以上の、哀惜の念を見るにつけ、そう思う。
まだまだ読みどころのある作品なのだと思う。
『西の魔女が死んだ』
『ブラッキーの話』
まいやママを守ってくれた、おばあちゃんのところで飼っていた大きな黒い犬。
ブラッキーを穏やかに死なせてあげられなかったママの後悔と、解放。
『冬の午後』
まい、小学校六年生のとき。
「眠れる森の美女」の二人の魔女。
呪いを掛ける魔女と、それを解かないけれど希望を与える魔女。
『かまどに小枝を』
まいが去ったあとの、おばあちゃんの静かな日々。
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中学生時、からくりからくさやりかさんの後に読んでいたため、あまりそこまで自分に響かなかった作品なのですが。
今読むと...おばあさんの素敵加減に感服です。生活力...大事。とりあえず皿拭き専用のふきんがほしくなりました。
なんであまり響かなかったのかといえば、当時は素敵な英国生活がまーったく想像できなかったためで、あ、ちょっとは成長したのかな、と思わせてくれました。
以前の短編集と同じく、とても素敵な、単行本でもほしくなる装丁。もしかしてからくり~やりかさんも出てるのか!と思ったら、この二冊だけのよう。残念。
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すごくうつくしい装丁で、西の魔女がまたよみがえったね。
その後のモノローグも、まいの視点ですすむ短いお話も、最後の、
魔女のお話も、自分にとってとても大事なもの。
すごくたいせつな一冊ができた。
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全体的に童話の世界観に引き込まれた物語であった。表題作は、まいの思春期特有の友人付き合いに苦悩していたり、その悩みを祖母に相談したら、祖母は長年の知恵などから、まいへアドバイスをし、まいが前向きになったのが良かった。その他の作品も、淡々も静かに語られる文章と、自然の風景、童話の世界の雰囲気を出しながらも祖母と孫との愛情で結ばれた、絆の深さ、思いやりを感じるもので良かった。魔女の存在、心が弱りそうになった時に、そっと手を差し伸べ、その人へ対し、強い自分になれるよう支援して上げ、強い心を持つと感じる。
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遠方のおばあちゃんとすごした日々のはなし。
西の魔女は、なんど読んでも落ち着く。
サイドストーリーがあったのか、よめてうれしい。
C0093