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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/05/29
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:20cm/263p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-390658-4
紙の本
東芝大裏面史
著者 FACTA編集部 (著)
粉飾決算、トップの権力争い、米原発会社買収にかかった多大な費用−。だが問題の核心は、今世紀初めの日本の原発政策転換にあった…。東芝が崩壊した理由に迫る。『月刊FACTA』...
東芝大裏面史
東芝 大裏面史
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商品説明
粉飾決算、トップの権力争い、米原発会社買収にかかった多大な費用−。だが問題の核心は、今世紀初めの日本の原発政策転換にあった…。東芝が崩壊した理由に迫る。『月刊FACTA』掲載に書き下ろしを加えて書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
経済産業省は原子力発電を輸出することによって国を繁栄させる
「原発ルネッサンス」という政策を省是とした。
東芝は、その大きな政策の流れの中、米国の原子力大手、
ウェスチングハウスを三菱重工業が提示した額を遥かに上回る54億ドルで買収する。
しかし、3・11の福島原発事故で、東芝が作った3号機もメルトダウン。
それを機に原発事業は先進国のみならず、新興国でも存亡の淵に立たされる。
すでに死んでいるはずの東芝が、まだ生き長らえているのはなぜか?
そこには、日本の核燃料サイクルを維持させるための経産省の深謀があった。
プロローグ
二つのデンキヤ――本書の成り立ち
第一章 経産省にババを引かされた
東芝「第二の減損」の戦犯
東芝崩壊の鍵は、安倍政権を担う経産省の原子力マフィアが握っていた。その全貌とは。
第二章 原発ビジネスへの傾注 2008~2011年
1 西田神話の化けの皮
集中投資が裏目に出て株価は急落の一途。「選択と集中」が負のスパイラルに陥った。
2 自己資本が危ない
西田社長が退任。5000億円超の繰り延べ税金資産という厳しい財務は予断を許さず。
3 原発ビジネスが視界不良
新興勢力の台頭で原発の受注競争は劣勢に。得体の知れないベンチャー企業まで現れた。
4 USEC出資の深謀
ウラン濃縮の米大手会社との提携決断で、ロシア、アメリカとの関係性は変わったのか。
5 原発大国ニッポンは過去の幻影
海外に広がる日本の技術力への疑念。原発ビジネスの地盤沈下は既に始まっていた。
6 特許庁汚職に浮かぶ「東芝」と「二階」
特許庁のシステム入札・受注は、ウェスチングハウス買収の見返りだったという可能性。
7 原発「日の丸連合」に乗り遅れる三菱重工
ベトナムの原発建設を請け負う過程において、各社と経産省との関係性が如実に表れた。
第三章 上層部の暗闘 2012~2015年
8 ウェスチングハウス社長を解任
誇り高きモンロー主義と格闘5年。ついに首をすげ替え、福島原発事故後の逆風に抗う。
9 西田会長vs.佐々木社長が冷戦
会長を差し置き、社長が経済財政諮問会議のメンバー入り。暗闘はますます激化した。
10 晩節汚す会長の仕返し人事
経団連会長の目が消えた西田。頭の中には自社の成長のことよりも怨念しかなかった。
11「おねだり経団連」佐々木副会長の品性
安倍ブレーンを自負する佐々木副会長の言動は、首相官邸や財務省の顰蹙を買った。
12 夢しぼむ東芝WH「日の丸原子炉」
ウェスチングハウスが親会社の知らぬ間にトルコで中国と連携。安倍官邸は憮然とした。
第四章 粉飾決算の発覚 2015~2016年
13 不正会計の【商品解説】
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紙の本
ポイントがクリア
2017/06/18 22:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yamaneko - この投稿者のレビュー一覧を見る
東芝がここまでに至ってしまった経緯が過去のFACTA記事からまとめられた後、最後にポイントをもう一度整理してくれている。アメリカの原子力企業買収で原発事業の頂点に立つことを目指したが、夢や理想が先行した結果が現在の状況になってしまったことが良くわかる。元々会計不正から端を発した東芝問題であるが、会計不正は企業経営の観点からは副次的な問題であって、それ自体が倒産の危機をもたらしたものではない。FACTAの記事は本質を突いたものが多く、オリンパスの時もスクープを挙げていたが、東芝の問題も実態をよく突いている。現在は村上系ファンドが筆頭株主になって、マネーゲームの様相を呈しているが、かつての輝きを取り戻すことはもはや期待できないであろう。東日本大震災という不幸な出来事が東芝の凋落に拍車をかけたことは疑う余地がないが、元々原発事業自体が、高い初期投資と長期的モデルと問題化した時の膨大な負荷という投機的要素を含んだ事業であり、「デンキヤ」がそのような方向に舵を切ったことそのものが不適切であったと言わざるを得ない印象を受けた。
紙の本
ちょっと読んだだけですが・・・。
2017/06/02 15:43
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだ、おしまいの方を、「つまみ食い」しただけだが、 ノーテンキな脳にガツンと来た。ーーー我々が『デンキは、文明の利器だ、明るくていい、便利だ、楽だ、快適だ!』と喜んでた、そのカキワリの、すぐ裏で「えっ!こんな事起きてたの!」と驚くような事が書かれてる。 よって、「私はデンキの便利さ、快適さを求めるので、そんな裏事情は知りたく無い」と言う人には進められない本。ーーーーー事は、「東芝」と言う一社の問題なんか、平気で越えて行ってる。半分死んでて、ゾンビか、キョンシーの様になってる「トーシバ」を、現政権は必死に「延命治療」を施してるのだ。なぜなら、この「東芝」がコケたら「森友」や、「加計」なんかとは比べ物にならない位のマグニチュードの激震が、政界に走るからだ。 それは日本の原子力行政や、現政権の存続や、日米間の問題や、日本の「核武装」の問題にまで繋がってたりするらしい。 実に、奥が深い、いや、深過ぎる。
紙の本
悲しくなってくる
2017/06/18 01:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tad - この投稿者のレビュー一覧を見る
この手の書籍は、多少エンターテイメントの要素が入っていると思いながら読むべきだと思うが、それにしても悲しい。東芝といえば、日本で尊敬されるトップ企業の一つのはずで、なにがここまでということが延々とこの書に綴られている。