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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/06/16
- 出版社: 築地書館
- サイズ:20cm/126p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8067-1540-5
紙の本
カラスと人の巣づくり協定
著者 後藤 三千代 (著)
カラスの巣を減らすには、「撤去」ではなく「設置」が鍵だった! 30年に及ぶカラスの生態研究を通して、カラスと人が共生する優しい社会を作り出す画期的な方法を示す。【「TRC...
カラスと人の巣づくり協定
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商品説明
カラスの巣を減らすには、「撤去」ではなく「設置」が鍵だった! 30年に及ぶカラスの生態研究を通して、カラスと人が共生する優しい社会を作り出す画期的な方法を示す。【「TRC MARC」の商品解説】
カラスはなぜ電柱に巣をつくるの?
止めさせることはできないの?
30年に及ぶ研究でわかった、なわばり意識と巣づくりの習性。
カラスの巣を減らすには、「撤去」ではなく「設置」が鍵だった!
カラスの生態研究を通して描かれる、
カラスと人が共生するやさしい社会を作り出す画期的方法。【商品解説】
目次
- はじめに
- 第1章 カラスの巣づくり騒動
- 第2章 電柱に巣を作るのはどのカラス?
- カラスの一生
- 春に日本にいるカラス
- DNAでわかった巣の住人
- 丸見えの巣
- 世界地図でみる生息地
著者紹介
後藤 三千代
- 略歴
- 〈後藤三千代〉東北大学農学部卒業。農学博士。山形大学農学部客員教授。専門は昆虫環境生理学、カラスの生態学。
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紙の本
「排除するより共存」へ。
2021/02/24 19:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カラスが電柱に作った巣の撤去作業は毎年の「季節のニュース」になったかのようだ。
「その巣が原因で停電が起こった」というニュースを聞くよりはましだけれど、毎年作業に追われる苦労を思うと何とかできないかと思う人は少なくないだろう。
カラスは人間を困らせよう(ましてや電線をショートさせよう)として電柱に巣を作っているわけではない。まずはよく観察し「どのような場所に」「どのように」巣を作るのかの観察から著者らの研究が紹介される。
グラフや数値を使った説明が多く、文章も簡潔でわかりやすい。巣材の分析や説明のデータなどが少し長いかなという感じはするが「巣を撤去するだけではまた巣を作るだけで」というからくりはよく理解できた。時期が決まっていること、なわばりをもつこと。利用できる場所が安定してあればむやみに巣を作るわけでもないようである。
著者たちの提案は「撤去より設置」である。電気事故などの危険が少ない場所をこちらから提示する。「どうせつくるならここへ」であろうか。確かに効果はありそうだ。「撤去より設置」というよりは「排除より誘致」に近いかも。
電柱類を地下化すれば電柱への被害はなくなるだろうが、他の場所に移動して違う被害の元になるだけかもしれない。「追い払っても別の場所に行くだけ」という現象は他の「鳥害」にもあることであろう。「追い出すのではなく行き場を作る」。このような「排除するより共存工夫」というのは様々なところ(人間社会も含めて)で必要だ。
紙の本
カラス相手だけの話ではありません
2017/12/10 20:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:想井兼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
電柱にカラスが巣を作り、停電が起こることがあるそうだ。
その被害を防ぐため、巣を発見したら手早く撤去して対応してきた。
著者は、それの見直しを主張する。
電柱に巣を作るカラスについて調べることから着手する。
そして、巣を撤去すると、カラスはすぐに新たな巣を作ることに気づいた。
そこで巣を作る台の作成を提案する。
実験の結果、ある程度の効果があることを突き止めた。
日常生活でさまざまな問題は起こる。
人間同士でもそうだ。
人間同士の問題について、まず相手を見つめることからはじめよう。
そうして、どこにすれ違いがあるかを突き止め、その上で問題解決の方策を探索する。
カラスとの巣作り協定という本ではあるが、人間関係にも通ずる1冊です。