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- カテゴリ:小学生 一般
- 発売日:2017/04/16
- 出版社: パンローリング
- サイズ:19cm/373p
- 利用対象:小学生 一般
- ISBN:978-4-7759-4173-7
読割 50
紙の本
竹久夢二童話集
著者 竹久 夢二 (著)
明治から昭和期にかけて活躍した画家・竹久夢二が手がけた、こども向けの文筆作品のうち、童話集「草の実」と「春」を収録。全52編のおはなしを現代仮名づかいに改め、ルビを付し、...
竹久夢二童話集
竹久夢二童話集
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商品説明
明治から昭和期にかけて活躍した画家・竹久夢二が手がけた、こども向けの文筆作品のうち、童話集「草の実」と「春」を収録。全52編のおはなしを現代仮名づかいに改め、ルビを付し、夢二自身による可愛い挿絵とともに掲載。〔「草の実」(実業之日本社刊)と「春」(研究社刊)の改題,合本〕【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
草の実 | ||
---|---|---|
逃れゆきし小鳥 | 93−95 | |
あざみの花 | 96−97 |
著者紹介
竹久 夢二
- 略歴
- 〈竹久夢二〉1884〜1934年。岡山県生まれ。早稲田実業学校中退。商業美術、生活デザインなど、活動分野は幅広く、とくに「夢二式美人」や作詩を担当した「宵待草」の唄では一世を風靡した。
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紙の本
この人はやはり絵なんですね。
2017/12/27 00:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
竹久夢二と聞けば独特のタッチの美人画が思い浮かびますよね。
図書館の新着本リストでこの本を見つけ、文章も書いていたことを
知りました。
底本は「春」「草の実」の二冊です。
「春」は童話という感じがしましたが、「草の実」は散文ですが
詩のようでもあり、雑然としてあまり頭に入ってきませんでした。
この人は画家なんだなあとの思いを新たにしました。
ですます調とである調が意図しないで混在したりなど、基本的な
ところから文章が崩れています。
それ以外にも気になる点はあります。でも、それはそれ。
自分的にこの本の楽しみ方を見つけましたのでお伝えします。
竹久夢二さんは、絵を描くときに物語性を意識していたんじゃ
ないかと思います。この作品集を読んでそんな気持ちになりました。
例えばクリスマスの贈物という一篇。
もうじきクリスマスでしょと、小さな女の子がお母さんに
聞いています。何が欲しいのだろうとの話になり、金の服を着た
女王様、赤い頬っぺたをした白いジョーカー、おとぎ話の本、
ピアノ、キューピーと、女の子の心に次々と浮かんでくるのです。
まあまあとお母さんになだめられ、お手紙を書くんですよと
促されます。書こうとしながら話を聞くうち、女の子はサーベルや
ピストルも必要だと言い出します。どうしてピストルなのかと問うと、
隣の家の二郎が悪者になる時にいるんだとか。
女の子の頭の中は二郎のことでいっぱいになり、隣の家に飛んで
行ってサンタクロースの話を持ち掛けます。
二郎さんもお母さんと話をして、プレゼントをラッパにしたら
次の日の朝届いていました。
でも女の子のところにはリボンと鉛筆とナイフだけです。
女の子は泣きだしてしまいました、そんなお話です。
説明不足ですし、落ちが分からないですし、盛り上げも
はっきりしません。でも家の様子はわかるし、二人の子供の
性格を対比させようとしているのも伝わります。
絵描きは絵で想像を膨らませてくれます。
小説家や童話作家は、文章で伝えてくれます。
この作品は、文章表現はつたないのですが、絵柄が浮かぶ
ところに面白さを感じました。
また、絵を描く気持ちも見せてもらった気がします。
すぽんとぶった切ったつっけんどんな文章も、きっと絵描きさん
ならではです。説明くさくならないようにしすぎています。
結局、絵もお話も無駄を排して想像力を刺激するものなのだと
理解しました。