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商品説明
フランス文学者・鹿島茂の『芸術新潮』連載「失われたパリの復元」をもとに、ナポレオン3世によるパリ大改造(1853−1870)以前と以後のパリの全体像に図像で迫る。2017年4月開催の展覧会図録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
鹿島 茂
- 略歴
- 〈鹿島茂〉1949年横浜市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。フランス文学者。評論家。エッセイスト。明治大学国際日本学部教授。著書に「フランス文学は役に立つ!」等。
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紙の本
マニアックな、あまりにマニアックな
2017/05/03 09:25
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リリト - この投稿者のレビュー一覧を見る
練馬区美術館はいつも「よくまあ」と呆れたくなるマニアックな展示をやらかすのだが、今回も足を運んで同じ印象だった。そのカタログ。会場では高くて二の足を踏んだが、とうとう買ってしまった。ナポレオン三世治下、大改造された現在のパリ、それ以前のパリの姿を、版画や地図で再現する試みで、展示室の説明プレートも詳細を究めたものの、頭の中に常に現在のパリの地図と、おおざっぱな近代年表くらいインプットされていないと、内容が追い切れない。つまり鹿島茂の著作をそのまま、壁に展示したようなものなので、サイズが縮小された絵や地図は魅力を減じてしまうが、説明については本でじっくり読む方が適切だろう。
もっとも魅力的な絵は、本書83ページに収録された石版画、ガス灯に照らされた夜の公園と円形のサーカス小屋で、小林清親の明治浮世絵を彷彿とさせる。かなりディープに、パリの歴史に興味のある人向けなので、誰にでもとはいえない。なにせマニアックだから。