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紙の本
教えてあげます 押しかけ兄嫁&美母娘 (フランス書院文庫)
著者 美原 春人 (著)
「うれしい……私の手で感じてくれてるのね?」握っていた肉竿を祥子がゆっくり口に呑み込む。春、大学に進学し、一人暮らしを始めたはずが、実家から28歳の兄嫁が転がり込んできて...
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教えてあげます 押しかけ兄嫁&美母娘 (フランス書院文庫)
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商品説明
「うれしい……私の手で感じてくれてるのね?」
握っていた肉竿を祥子がゆっくり口に呑み込む。
春、大学に進学し、一人暮らしを始めたはずが、
実家から28歳の兄嫁が転がり込んできて……
初体験、お目覚めフェラ、ノーパン誘惑……
夢のような同棲生活に義母と義妹まで加わって……【商品解説】
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紙の本
デビュー作と同列の激甘なラヴラヴ作品
2017/06/11 16:30
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
2017年の2月のデビュー作『お世話します-未亡人母娘と僕』から早くも登場した2作目だが、どうやらフランス書院文庫官能大賞への応募を見越してデビュー作と同時期に執筆を進めていた原稿によるものらしい。そのためデビュー後の、いわゆる商業作家になってからの文章ではなく、本作もまたデビュー作に酷似した内容になっている。満ち満ちて、溢れに溢れ、ダダ漏れに漏れるヒロインの愛情が主人公へと真っ直ぐに向かう激甘テイストである。いっそ清々しい程にストレートな作風につき、これはこれで突き抜けたものがあると言えるのかもしれない。
そんなラヴラヴなヒロインは兄嫁と義妹と義母の3人。兄嫁や義母はもちろんのこと、幼少期に養女として迎え入れられた妹ということで全員揃って主人公との血縁はない。そして、未亡人となった義母や最初から「お兄ちゃん大好き!」な義妹はともかく、夫ある身の兄嫁までもが何故に主人公へと向かうのか。その理由は義母も含めて一応は示されている。若干のこじつけ感は無きにしも非ずだが、よく分からないまま曖昧に話が進むよりはずっとマシと言えよう。ただし、そうした理由は後から語られるので最初は訳も分からずにヒロインから愛情をぶつけられて戸惑う主人公である。デビュー作でも見られた手法である。
義弟たる主人公を呼び捨てにしている程の親しい間柄で良きお姉さんポジションにいる兄嫁は、その勝気な性格と恥じらいとのギャップが魅力であり、序盤から登場し、最後まで中心的な存在である。サブタイトル通りに主人公宅へ押しかけ、数日間を同居し、心の内に秘めていた想いを主人公に伝える。中盤から同様に押しかけてくる義妹も同様である。これらに対して実家へ里帰りという動きのあった終盤では義母の想いも知ることになる主人公である。
一部は突発的だった点もありながら基本的には示し合わせているような言動のヒロイン達であるため、鉢合わせて修羅場と化すような場面はなく、むしろ知らぬは主人公ばかりという状況なのだが、里帰りという変化を活かして義母だけは姉妹と別個に動かし、実は人知れず義母も想いを寄せていて周りが驚くような捻りがあっても良かったかもしれない。事実上のデビュー前作品なればこそ今後の伸びしろに期待したいところである。