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信じることを自分なりに進めてきたら連続的にいまの姿に至ってきたということのよう。それって素敵だなとまず思った。
前半で印象に残ったのは、
○いい波がきたらサーフィンに行く、あるいは子の体調が悪ければ看病するというように、仕事と生活の垣根をゆるくするというマインド(これこそ働き方改革だよなぁ)、
○Management by Absence(MBA):外から刺激をえてくるというトップの在り方、
○事業を広げすぎて失敗するという経験を踏まえてこその学び(挫折あってこそ)、といったところ。
後半は経営理念等が語られる。
○理念は規則ではなく指針(いろんな領域に共通して適用されうるもの)。それを社員ひとりひとりに伝えるべき。
○「最高の」物を作る。シンプルの極致、修理可能性、美しいか、等々。
○虚栄心や物欲や罪悪感に訴えるのでなく、事実と理念に基づいてPRする。時には「このジャケットを買わないで」とまで広告する。
○アウトドアを愉しむ人こそここで働くべき。働きやすさと多様性は大事。
…そういったことに加えて、「地球環境」は一番思いが強く、重要視しているうえに異質。
「行動していれば憂鬱にならずにすむ」とも書いていた。なるほどとも思ったが、そういうことなのか?とも思った。
いずれにせよ、指針みたいなことを示すのは大事。
また、皆伐や林道造成により土砂が川を埋めるという指摘は、一考に値する。
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ESG経営の極北のように思われている会社であるが、目的のために会社を運営していること、利益は目的を実現するための手段であると明確に認識しているというのは考えれば当たり前であることに気づかされる。環境問題をどのくらい真剣に捉えるか、というので違いは出てくるが、社会的責任と株主に対する責任は両立しにくいというのはよくわかる一方、特に固定資本がいるわけではなく、あくま
時流に沿った成功事例だろう。
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学ぶことが多い。行き詰まった時、社員でキャンプをして話し合うシーンが好きだなぁ。あとシュイナードが冒険するために始めたプロセスも好き。
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言わずと知れたアウトドアの最強ブランド。
その経営者の経営哲学がふんだんに書かれた本です。
仕事とレジャーの融合が、
どう社員の生産性に高めるのかという視点で、
日本でも以前かなり話題になった。
少なくない日本企業も、社員を遊ばせれば、
より生産性が上がるのではないかと考えた。
ただ、実際は、かなり表面的な「働き方改革」で終わった印象がある。
表面的なモノを模倣して、
自分達で、新たに作り変えるというのは、
日本企業が得意とする所だが、そこからは、決して哲学は生まれない。
よって、経営者と社員との「問題意識」の共有はできない。
日本の労働生産性は、先進国ぶっちぎり最下位だが、
経営者が、「どう人材を活用すれば、社員が幸せになり、会社の利益が上がるか」
その哲学を持ち合わせていない。
よって、経営者と社員との問題意識のずれが深刻化している。
利益を上げて、人件費を下げるのが、この20年の日本のやり方だが、
これは、企業の規模を上げるという、高度経済成長の論理と、全く変わらない。
結果、現在、多くの日本企業の日本人社員のモチベーションは世界的にて、
非常に低い。
本当に大事なのは、経営者と社員との、
「問題意識」の共有だと思います。
このパタゴニアは、この問題意識の共有が深い所まで、経営者と融合している。
その結果として、就業時間中に、サーフィンだと思う。
この意味で、哲学なき、モノマネは、百害あって一利なし。
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読みたいと思っていた本を読むことにした。Tサイトのスタバにて。登録したのは2018年 購入したのは2023年
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パタゴニアについてはアンチだったが、一気に好きになった。すばらしいブランディング。気持ちよく働けるだろうな。
実際の商品でももう少し頑張って欲しい。
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patagoniaのダウンジャケットは軽くて温かく、生地も丈夫でかれこれ10年ほど愛用している。本書を読み、私が持つダウンジャケット一着に、どれほどの思いが込められているのかを知った。経営理念にも感銘を受け、ますますpatagoniaのファンになった。我々消費者に対して、「自社の製品も含め服を買うな、良いものを選択して長く使え」という内容を広告にする企業はpatagoniaをおいて他にいるのだろうか。資源には限りがあり、余計なものを買わないことで、節約できるだけでなく地球環境を守ることにも繋がるのだと、イヴォン・シュイナード氏は述べる。私がこれまで生きてきた中で、本当に大切にして長く着た服は何着で、意味もなく買っては捨てた服は何着になるのだろうか。考えるだけで過去の自分の行いが恥ずかしい。今後無駄な消費を控えようと決心するよいきっかけになった。
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パタゴニアは環境に配慮した経営を行っている会社のトップクラスの会社だと思います。フェアトレード商品をどんどん増やしたり、修理をしてくれたり、ひとつの商品を長く使ってもらうことで環境に配慮した消費者になれるようサポートもしています。もともとクライマーであった創業者が、山がクライミングの道具でボロボロになっていくのを見て、環境に配慮した製品を作るようになったというストーリーはとても印象的でした。今自分が使っているパタゴニアのリュックサックもペットボトルのリサイクルで作られらたものですが、大事に使っていきたいです。
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読めばパタゴニアを好きになる、自叙伝!
パタゴニアの思想と企業理念を説いた本。思想だけでなく具体的なアクションをしているのが凄いところ。会社は利益のために株式公開するが、パタゴニアは上場しない。それは意思決定が株主に左右されるから。環境問題を口にする企業が多いが、利益の観点からすぐに頓挫する企業が多い中、一貫した考えと企業理念、継続的な利益を出し続けることができる珍しい会社の本。
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特に、アパレル、繊維関係等の職場で働かれている方に読んで頂きたいです。
読んだ事ある方もいらっしゃると思いますが。 環境問題への注目が以前よりも増していると感じる昨今ですが、「問題」ではなく、「危機」と捉えて行動していかないと、この現状は良くならないのかなと感じました。
僕の働いている会社も含め、「環境問題」に対して社会の流れに身を任せてるような企業、産業が自主的に、少しの代償を払ってでも行動できるようになって頂きたいです。
シュイナードさんの言葉をお借りして-
・
いまは異常な時間です。この世界的な大流行がはっきりと示しているのは、私たちがやらなくてはならないことをはぐらかしていると結局は私たちが痛い目に合う、ということです。
私たちは世界的大流行が起こるのは以前から知っていました。そして何もしませんでした。私たちは地球温暖化について何 十年も知っていました。そして何もしませんでした。私たちが選 択しなければならないのは、行動することです。
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パタゴニアの歴史から理念までまとめられた一冊。
前半の冒険譚は、ワイルドすぎて理解が及ばない部分も多いが、後半からは「なぜ経営理念が必要か」が伝わってきた。(自分の勤め先でも経営理念を浸透させるための施作はあるが、全くピンときていなかった)
もう一つは、環境に対する取組みについて。環境保護活動について必要性は理解しつつも、感情論のような気がして、両手で賛成するのは少し気後れしていた。パタゴニアは、売上の1%を毎年寄付するなど、ロジカルに考え行動しているように見受けられ、好感がもてた。
特に印象に残った箇所を抜粋。
政府も企業も資源の利用についてフルコストアカウンティングを採用していない。
経済の健全性を図る政府指標はGDP (生産された価値の総量)だが、空気や水の供給量、土壌の健全性などは無視される。
我々が消費している物はいずれも費用が過小評価されている。我々が支払っている見えない対価で最大のものは、子供たちの時代における地球が住みやすさである。
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パタゴニアがますます好きになる。
起業家精神について。それがなんたるか理解したければ、非行少年に学べ。
階段を一段飛ばしで駆け上がってしまうほどわくわくしながら出社できるようでなければならないし、思い思いの服を着た仲間に囲まれて仕事したい。仕事時間は柔軟でなければならない。いい波が来たらサーフィンにいきたいし、パウダースノーが降ればスキーにいきたいし、子供が体調を崩したら家で看病してあげたいからだ。仕事と遊びと家族の境目は曖昧にしていきたい。
2017. 9.30
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「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最大限に抑える。そしてビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」
・簡素を極める程大きな成果が得られることを私は禅から学んだ
・周囲(自然)と一体化しどれほど遠くでも感じられるほど感覚が研ぎ澄まされると、これほどの満足はかつてないと思うほど満ち足りた気分になる
・鍛冶場の切り盛りと布物の商売は大きく違うと我々は痛い思いをして学んだ
・毎日楽しく仕事をするということ。階段を一段飛ばしで駆け上がってしまうほどワクワクしながら出社。思い思いの服を着た仲間に囲まれて仕事をしたい。はだしのやつがいてもいい。仕事時間は柔軟でなければならない。いい波が来たらサーフィンに行きたいし、パウダースノーが降ればスキーに行きたい。子供が体調を崩したら家で看病してあげたいからだ。仕事と遊びと家族の境目は曖昧にしておきたい。
・会社には外に出て世間の温度を体感してくる人間が必要だ
・マークは二つの教訓を教えてくれた。草の根活動で成果を上げられること。傷ん生息域も努力次第で回復できること
・再生紙に転換した結果、初年度だけで350万キロワット時の電力と、2万3000キロリットル近い水を節約することができた
・私は幹部を10人程アルゼンチンに連れて行き、本物のパタゴニアを風の吹きさすぶ山々を歩き回った。そして荒野を歩きながらなぜビジネスをしているのか、パタゴニアをどういう会社にしたいのか検討した。
・100年先もパタゴニアという会社が存在していることを前提に物事を決めるようにしなければならない
・楽しみの種類はいままでと違うはず。片目をちょっと違う方へ向け、頭を少し垂らしつつ、楽しむことになるはず
・成長は我々がオーガニックな成長と呼ぶレベルに抑えている
・「最高のものを作る」は難しい目標だ。最高クラスでもなければその価格における最高でもない。最高のものを作るは最高のものを作るだ。
・私に言わせれば、そこまで取扱いに気を付けなければいけないシャツは価値が低い。扱いやすさは大事なポイント。とにかくデザイン責任者と私で品質に対する考えがここまで違うのであれば、まずはとことん話し合い、パタゴニアにとっての品質基準を確立しなければならないだろう
・買うときは少なく賢く買う。
・所有者は買ったものに対して責任を負う。きちんと洗う、直す、使いまわす、分け合うなどとする。
・選択肢が多すぎると人は不幸になる
・特徴的で質が良いため競合品がないーそんな製品を作って売る方が良い
・何を持って最高というのかを製品ごとにはっきりさせている
・課題に立ち向かう際は美しさのことなど考えもしない。考えるのはどう解決するかのみだ。だが最後に到達した答えが美しくなければ、まちがえなく何か失敗している。
・我々のウエアを真に必要としている顧客ターゲット
・発明ではなく発見すること。発明などしている暇はない。
・全体が有機的に結び付き、機能するサプライチェーンにしなければならない
・最高であろうとするとき、���こかの段階で苦労するものだ。であれば最初の段階で済ませてしまう方がよい
・パタゴニアのストーリーが歪んで伝わることのないようにするにはどうしたらよいだろうか
・パタゴニアのイメージは人の声である。世界を愛する人々、信じるものに情熱を燃やす人々、未来をつくろうとする人々の喜びを表す声がパタゴニアイメージ。加工などしないし人間臭さを抑えたりもしない。だから人を不愉快にさせることもあるし、鼓舞させることもある。
・イメージは管理しなければならない
・カタログでストーリーを語り、それを顧客に読んでもらうことを基本としている
・カタログの目的は我々が奨励する人生哲学を訴えること。イメージを支えている哲学を訴えることだ。具体的には環境に対する心からの感謝と環境危機の解決に貢献したいという強い想いである。自然界に対する深い愛情である。権力に対する健全な懐疑心である。訓練によって熟達しなければできない自分の力が頼りの難しいスポーツに対する愛情である・・・
・カタログはシーズンごとに発行する聖典である。ストーリーを語る媒体はウェブサイトから品質表示タグ、店舗ディスプレイ、動画に至るまですべてカタログを基礎として作る。
・写真はパタゴニアらしい瞬間を使う。さびれたシボレーのボンネットに食べ物を広げて岩登りの前の腹ごしらえをするクライマー・・・
・文言で大事にしているのは正確性
・語りかける相手は、いわゆる世間ではなく、1人ひとりの顧客
・パタゴニアの広報戦略はかなり積極的。報道してもらえると思う点があれば積極的に売り込む。
・PIMSで事業の成功と最も相関が高いのは価格ではなく品質
・パタゴニアは大きな会社になりたいと思っていない。なりたいのは優良企業。
・Bラボ
・パタゴニアの製品が大好きでよく買う人にこそパタゴニアで働いて欲しい
・問題解決は4~7人が最適
・土地の境界に設けられた柵は理念の柵でもある
・地球は人間のためのみに存在するのではない。人間の命は地球上で生きる様々な生命のひとつにすぎず、他の命を押しのけて現生地に手を入れる権利などはない
・資金力もついて影響力が高まっていることから、影響力を行使しやすい部分において、全てを他人任せにするのは無責任であり自分たちも手を動かしたり戦略的提携を模索するべき
・ダムネーション
・1%フォーザプラネット
・善行をなす力も資源もチャンスも揃っているのに何もしないのは悪行といってもいだろう
・有限なこの星で生きていくには消費を減らさなければならない
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本として面白いかは別として昨今の環境問題とか企業の在り方とか勉強になった。パタゴニアは創業者や従業員が山が好きであること、そこから想起される本気であることが消費者に伝わっているのだろうなと思う。語られるストーリーと広告ではなく、カタログで語る。そして製品の品質にこだわること。なんか全てが有機的に繋がっている印象。
そして環境問題についてはもっと勉強しなきゃなと思ったが、売上の1%を寄付するなんかの仕組みが日本でも出来たらと思ったり。
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いやー、異論反論は全くございません。
憧れる、うらやましい限りの会社です。
それはそうなんですが…
ちょっと今の私には何も出来ないなぁ…