紙の本
大人の入り口にいる子どもに読んでもらいたい
2018/06/23 20:59
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投稿者:ミカちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分を取り戻すためなのか、仲違いをしたわけではないのに離婚した夫婦と、その子どもである姉と弟の心の成長の物語。色々あっても、結局家族が元に戻るのではなく、現実はなかなかに厳しい。一方、子どもたちはあるがままを受け入れていく。その様子が家族4人の視点で描かれていく。
購入当時小学6年の息子にと買ったが、まだこの内容は受け止めきれないだろうと、中学生になるまで待った。正直、まだちょっと理解できないかと思う。女の子であれば中学1年生くらいで十分感情移入できるだろう。
紙の本
ある家族の夏休み
2017/06/24 20:35
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学生の姉弟が夏休みに海辺で暮らす父の家で過ごします。
両親は離婚してるけど嫌いで別れたわけではない。今も好き同士みたい。
大人にしかわからない理由、素直に生きる人生を選んだ大人の責任の取り方、人生における仕事ありかた等々、小路さんらしい深いテーマが詰まってます。
とくに山場とかはないけど、こんな町でこんな人に囲まれて心豊かに過ごすのも良いなって思える。
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小路先生らしい優しいお話。
離婚した両親と2人の子供たち。
夏休みに父親の住む海辺の家で過ごす子供たちの姿が微笑ましい。
長女の風花が大人びているのが、ちょっと痛々しいところもあるかな。その年齢でそんなに大人にならなくてもいいんだよって言ってあげたいような。でも、風花にとっては、それが自然なことで、辛かったり不幸ではないのだろうけれど。
父が離婚を決めて理由、頭ではわかる気がするのだけど、やっぱり、ちょっとなーって思ったりもする。
ともあれ、それはそれで、みんなが納得しているのなら、1つの家族の形なのだろうと思う。
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僕が9歳、風花ちゃんが12歳になった4月にお父さんとお母さんは、リコンした。
専業作家を目指す父、仕事に復帰した母、小学生の姉と弟。
父が暮らす海辺の町を舞台にした、心温まる家族のひと夏の物語・・・。
ま~、なんちゅうか、めっちゃ小路さんらしいというか・・・w
だいたい、みんないい人過ぎます!
子供たちも、賢くて良い子すぎ!!
父も「ありえねー!」ってくらいな我儘さなのに、妻である母はめっちゃ寛容だったりするし( ̄ω ̄;)
父の「友達」らとの会話で子供たちもどんどん成長するし、母もワガママな父の言葉に反省しちゃったりなんかするし!
それでも読んでて、ほほ~ぅ・・・と感心させられちゃったりするのが、悔しいけど、いい感じなんだよなぁ~~~。
ってことで、「ちぇっ、またやられちゃったぜ!」的な読後感でありますwww
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小路幸也さんの最新作。
離婚した家族のお話。
夫、妻、子供2人のそれぞれの視点で語られる。
雰囲気良かったんだけど、終わり方が少し唐突で、結局何だったんだろうなぁ〜と思ったり。
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+++
僕が九歳、風花(ふうか)ちゃんが十二歳になった四月にお父さんとお母さんは、リコンした。どうしてかって訊いたら「今は説明してもわからないと思うので、言わない」ってお母さんは言った――
専業作家を目指す父、仕事に復帰した母、小学生の姉と弟。
父が暮らす海辺の町を舞台にした、心温まる家族物語。
親子四人の心情の変化を、それぞれの視点から鮮やかに描く!
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両親が離婚した一家四人の物語である。大人の都合――この場合主に専業作家を目指す父の我儘――で離ればなれで暮らさなければならなくなった父と姉弟、母と姉弟、そして喧嘩別れしたわけではない夫と妻、それぞれの関係や思いが、それぞれの視点で描かれている。家族以外の周りの大人たちにも示唆を得て、子どもたちはその年齢なりに自分の置かれている状況や父と母の生き方を理解しようとし、父と母も、お互いを、そして子どもたちを大切に思いながらも、それぞれの道を前を向いて歩こうとしている。こんなに互いを思いやってしあわせそうなのに、なぜ?とどうしても思ってしまうが、それはこの家族の問題なのだろう。離婚という悲しい題材を扱いながらも、胸のなかがあたたかさで満ちてくる一冊である。
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帯文:”きっと幸せなんだと思う。遠く離れていたって――” ”専業作家を目指す父、仕事に復帰した母、小学生の姉と弟。海辺の町を舞台に繰り広げられる、ひと夏の家族物語。” ”『東京バンドワゴン』の著者が親子四人の心の機微を鮮やかに描く!”
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4.3
小説を書くと言う、自分の我儘を通す為に、離婚という選択をした父親と、それを受け入れた母。
それを受け止めざるを得ない12歳の娘・風花と9歳の息子・天水。
我儘以外の心を全部あげることにした・・
事実と真実の違い。
一人で生きていく事を選ぶと言う事、もう愛していないという事・・
こういう
「小路さんらしさ」が好きだ。
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簡易な文章、平坦な物語の中に、理屈っぽさが満載だなあと思いながら読みました。でもその理屈っぽさは教訓にもなっていて、ああ成程、と思える部分も。両親の離婚が子どもに与える影響は様々だと思いますが、この夫婦の場合は憎み合って別れたわけではなく、人生の選択肢としてのポジティブな別れだったのが、不幸中の幸いなのでしょう。「親にだって人生はある」と理解してくれる小学生のなんと頼もしいことか。子どもたちが利発であることに感謝ですな。こういう家族の形もあるってことで。
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自分らしく生きるために離婚した男とその家族の物語。著者らしく、物わかりの良い子どもたちと、人として誠実であろうとする父母、親切で気持ちのいい仲間たちが登場して作る空気は心地いい。が、大人が子どもに甘えすぎているように思えて、妙に飲み込みのいい子どもたちが気持ち悪いというか気の毒。
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筆者には申し訳ないがつまらなかった。
筆者の偏屈な考えを無理矢理押しつけられているような感じがした。苛立ちさえ覚える本でした。
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離婚して海の側で独り暮らしを始めた父のもとを夏休みに訪ねた小学生の姉弟のひと夏。
Web連載だったってとこに妙に納得。
【図書館・初読・8月22日読了】
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優しい話では有るが、こんな上手く離婚はないかな。 2017.9.5
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僕が九歳、風花(ふうか)ちゃんが十二歳になった四月にお父さんとお母さんは、リコンした。どうしてかって訊いたら「今は説明してもわからないと思うので、言わない」ってお母さんは言った――
専業作家を目指す父、仕事に復帰した母、小学生の姉と弟。
父が暮らす海辺の町を舞台にした、心温まる家族物語。
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小路幸也さんらしい物語です。風花ちゃん天水くん。小説は美しい嘘だ。たくさんの本当のことを知らなきゃならない。わかる気がする。心は楽しいときうれしいときじゃなくて、寂しかったり辛かったりした時に成長するのよ。わかる気がする。みんな優しい。良い物語でした。