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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/07/11
- 出版社: 小学館クリエイティブ
- サイズ:21cm/159p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7780-3534-1
紙の本
終わりなき侵略者との闘い 増え続ける外来生物
セアカゴケグモ、ヒアリ、グリーンアノール、マングース…。日本に定着した外来生物と、その防除と駆除の最前線を探る。インターネット・ニュースサイト『THE PAGE』連載に加...
終わりなき侵略者との闘い 増え続ける外来生物
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商品説明
セアカゴケグモ、ヒアリ、グリーンアノール、マングース…。日本に定着した外来生物と、その防除と駆除の最前線を探る。インターネット・ニュースサイト『THE PAGE』連載に加筆し書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
どうする?! 日本を跋扈する外来種問題
近年、外来種が問題になっています。外来種とは、人間の活動によってほかの地域(特に外国)から入ってきた生物のこと。よく知られているものが、食用として輸入したウシガエルと、その餌として輸入したアメリカザリガニ。ともに、日本中で見られます。現在では、農作物や家畜、ペットとして輸入されたものが逃げ出したり放されたり、流通の過程で海外から入ってきたりしています。それが日本に定着して分布を広げ、在来種を食べてしまうなどして生態系が壊され、在来種が交雑してしまい在来種の遺伝子の独自性がなくなることが多々報告されています。外来種が凶暴・有毒であると、人間に被害が及ぶ可能性もあります。特にそのリスクが高い生物を「特定外来生物」に指定して、法律で取り締まっていますが、一度自然界に広がった外来種を根絶することは難しいのです。本書は、インターネットニュースサイト「THE PAGE」に連載され、好評を博している記事をまとめるものです。著者は国立環境研究所・侵入生物研究チームの五箇公一博士です。外来種の侵入の経緯やそのリスク、対処法についてわかりやすく解説していて、日本の自然や生物について考えさせられる1冊です。
【商品解説】
目次
- プロローグ:外来種とは?
- 「セアカゴケグモが増えた夏 そして忘れ去られた夏」
- 「人間の役に立つはずが、害虫扱い! 憐れなセイヨウオオマルハナバチ」
- 「世界遺産 小笠原諸島の固有生物を食い尽くすグリーンアノールとは?」
- 「マングースはハブと闘わない 有害外来生物をつくり出した学者の責任」
著者紹介
五箇 公一
- 略歴
- 〈五箇公一〉京都大学博士号(論文博士)取得(農学)。国立環境研究所生物・生態系環境研究センター生態リスク評価・対策研究室室長。専門は保全生態学ほか。著書に「クワガタムシが語る生物多様性」など。
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外来種問題の最前線
2022/06/30 00:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びんとろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビでもよく拝見する五箇先生による著書。
種によって外来種問題は多様化していて、農業にとっては益虫だったり、ペットとして持ち込まれたり、食用として持ち込まれたり、勝手に入り込んでしまったりと様々。
ここまで来ると恐らく解決は出来ずに、これから一生付き合っていかなければならない問題になるのだと思う。
紙の本
外来生物の現状を広く知る。
2017/09/13 16:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本で注目されている外来生物について、インターネット・ニュースサイトに2015から20回連載したものを加筆修正。それぞれ10ページ以下に、性質や日本に入ってきた経緯、状況などがまとめられている。写真も大きくてみやすい。
セアカゴケグモのようにそろそろ記憶が薄れかけているようなもの、カエルにつくカビなどあまり危険性が実感されないかもしれないもの。さまざまな種類が広く、「事実報告」を重点とした感じで記載されている。
基本的には「多様性保全」の立場で書かれているが、人間側の問題なども指摘してある。解決案が提示されるわけではないという問題の難しさを感じさせるところである。
農薬の安全性をテストするのに、世界的な基準としてはたった3種しか選ばれていないことなどは知らなかったところ。検査のコストなどの経済性の問題なども考えされられた。選ばれているのがアメリカ産のミジンコで日本に適合できるのかという言葉もあった。ではその世界基準に入っている日本産のメダカについては他国から疑義が出ないのだろうか(そこには触れられていない)。こういうところにも問題の難しさがにじみ出ているようだ。