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商品説明
【松本清張賞(第24回)】明治中期、高等師範学校女子部に通う夏と咲たちは、鹿鳴館の舞踏会に招待を受ける。そこには暴徒の魔の手が忍び寄っていて…。女に学問はいらぬという世相にあらがいながら躍動する“戦う乙女”たちを描く。【「TRC MARC」の商品解説】
選考会で圧倒的支持を受けた第24回松本清張賞受賞作。
ときは明治21年。東京・御茶ノ水の高等師範学校女子部(女高師)に通う夏と咲、2人の女生徒が主人公です。いまだ男尊女卑の風潮がはびこり、「女が学問なんて」と一部からは白い目で見られつつも、彼女たちは、時に挫折を経験しながらも、溌剌と教育者への道を歩んでいました。そんな彼女たちは、鹿鳴館の舞踏会で踊り手が不足したため、招かれることになります。そこには伊藤博文枢密院議長、森有礼初代文部大臣、各国の大使など、要人が集っており、それは暴徒たちの格好の標的でもありました。彼女たちも生命の危機に晒され、そして――。
世の荒波にもまれながら、新時代に逞しく羽ばたこうとする、女生徒の青春を描く傑作です。【商品解説】
著者紹介
滝沢 志郎
- 略歴
- 〈滝沢志郎〉1977年島根県生まれ。東洋大学文学部史学科卒。テクニカルライターとして各種マニュアル制作に従事。
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紙の本
読み応えがあって、おもしろい。
2018/12/21 09:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
質の高い明治小説であるとともにミステリ仕立てにもなっていて、満足度が高い。
時代背景がよく描けていて、そこに歴史上の人物もうまく織り交ぜられているところもポイントが高いが、何よりいいのは女学生たちの生き生きした描かれ方だ。咲という女子が見た目や素養としては特に優れた女子として描かれているが、そのそばにいる夏も魅力的。彼らの生活、会話のすべてが読んでいておもしろかった。
女子教育を進めようとした人物としての森有礼の描かれ方も興味深い。ラストまで読み逃せない、緻密に組まれた作品だと思った。
電子書籍
強く清くたくましい女性
2017/08/07 20:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まだまだ男尊女卑の色濃い明治時代。教師を目指し勉学に励む女学生たちに、甘い言葉で近寄り権力を振りかざす政府のお役人たちと、政府にたてつく男たち。この三つ巴の末路にあるのは何なのか。いろんな人物の思惑が交錯し、スラスラ読める時代物です。