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紙の本
ゴーマニズム宣言SPECIAL大東亜論 第3部 明治日本を作った男達
著者 小林よしのり (著)
明治初期、西郷隆盛の精神を継ぐ者達と、専制に堕落した政府との新たな戦いが始まった−。近代国民国家の建設に身命を賭した頭山満と玄洋社の物語。『SAPIO』掲載に描き下ろしを...
ゴーマニズム宣言SPECIAL大東亜論 第3部 明治日本を作った男達
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商品説明
明治初期、西郷隆盛の精神を継ぐ者達と、専制に堕落した政府との新たな戦いが始まった−。近代国民国家の建設に身命を賭した頭山満と玄洋社の物語。『SAPIO』掲載に描き下ろしを加えて書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
西郷の遺志を継ぎ、藩閥と戦った男達の物語
明治初期、西郷隆盛の精神を継ぐ者達と、専制に堕落した政府との新たな戦いが始まった。これは戦後、GHQの占領政策で「右翼」のレッテルを貼られた頭山満と玄洋社が、近代国民国家の建設に身命を賭した物語である。
民主主義はGHQによって与えられたのではない。
「広く会議を興し、万機公論に決すべし」──1868年に天皇が天地の神々に誓う形式で示された『五箇条の御誓文』の第一条には、民主主義の精神が盛り込まれている。
ところが薩長藩閥が牛耳る明治政府はその方針とは裏腹に、民の声を無視し、専制を強めていく。「維新」とはこんなはずではなかったと立ち上がった志士たちは「不平士族」とのレッテルを貼られ、今日もその偏見が幅を利かせている。
板垣退助や植木枝盛らと交流し、玄洋社を設立した頭山満は、欧米の帝国主義と戦うべく、アジア主義を掲げて奔走した。欧化政策に突き進む明治政府と対峙した彼もまた、戦後、GHQによって「右翼」のレッテルを貼られる。
民の側に立って藩閥政府の専横と戦った明治の志士たちに光を当て、忘れられた日本人の民主主義を勝ち取るための闘いを描く意欲作。
【編集担当からのおすすめ情報】
単行本化にあたって収録した「特別描き下ろし 私擬憲法という挑戦」は、憲法改正を安倍政権が掲げる今、大変読み応えのある内容です。
著者は、昨今の憲法改正論議を見て、
「護憲派は、現行憲法を守りさえすればいいとしか思っておらず、改憲派は変えさえすればいいとしか思っておらず、両極に閉じこもって思考停止している」
と痛切に批判します。
かつて、わずかな期間ではありましたが、日本人が真剣に自分たちの憲法を作ろうとした時期がありました。それがまさに本作品で描かれている「自由民権運動」の時代です。
私たちの先祖が憲法を作るために、多くの血と汗を流してきたことが物語を通じて感じられることでしょう。
なかでも、特別描き下ろしでは、自由民権運動において盛んに民間で作成された「私擬憲法」を取り上げ、徹底的に比較しています。当時の知識人たちが憲法制定にあたって、何に腐心していたのか、明瞭になるかと思います。
改憲派も護憲派も、政治的思想に関係なく、憲法を知る上で必読の書です。【商品解説】
目次
- 序 章 士族たちの最後の望み(描き下ろし)
- 第1章 五箇条の御誓文に民主主義あり
- 第2章 民権ばあさん登場
- 第3章 民権家・植木枝盛という男
- 第4章 愛国社、再興への道
- 第5章 密偵・官憲の妨害
- 第6章 波乱の愛国社大会
- 第7章 頭山の決意
- 第8章 平岡浩太郎、うろん食うべし
- 第9章 植木枝盛、世に良政府などない
著者紹介
小林よしのり
- 略歴
- 〈小林よしのり〉1953年福岡県生まれ。漫画家。「おぼっちゃまくん」などでギャグ漫画に旋風を巻き起こす。
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読み応えばっちりです
2017/08/08 20:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みらい - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろな登場人物が出てきて頭が混乱しそうになりますが、今の教科書には載らない、埋もれた人物がこんなにいるのだと気づかされました。
紙の本
明治時代の重し
2022/02/28 18:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東京のSS - この投稿者のレビュー一覧を見る
頭山翁、玄洋社は、明治になって近代化、洋風化に舞い上がる首脳たちの暴走を歯止めしてきた。日本を植民地にさせない、アジアを諸外国から護る、独立させる。こんな歴史を今の日本人は知らない。漫画にしてくれた小林さんには感謝だ。一読すべし。