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心はいつ脳に宿ったのか 神経生理学の源流を訪ねて
心はいつ脳に宿ったのか? 古代エジプトから量子力学の応用まで、脳・神経科学の源流をたどり、同時に神経科学の側からこの問題の哲学的側面も考える。【「TRC MARC」の商品...
心はいつ脳に宿ったのか 神経生理学の源流を訪ねて
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商品説明
心はいつ脳に宿ったのか? 古代エジプトから量子力学の応用まで、脳・神経科学の源流をたどり、同時に神経科学の側からこの問題の哲学的側面も考える。【「TRC MARC」の商品解説】
■絵画の歴史と科学の歴史には、相関関係があると言われている。ルネサンス期やオランダ絵画の隆盛とほぼ時期を同じくして、脳・神経科学にも大きな転換点が訪れたのではないか。ルネサンスと対応する転換期は、アラビアからギリシャ・ローマ時代の成果の逆輸入に始まる西ヨーロッパの文化的発展期である。またフェルメール、レンブラントやロイスダール等を輩出したオランダ絵画の隆盛期は、17世紀の科学革命の時期に対応している。
■そこで17世紀の科学革命と脳・神経科学の関連を考えるうちに、デカルトの存在が浮かび上がってきた。このデカルトがヒントになって意識やクオリアの問題と自然科学との関係に注目。
■本書では、以上のような視点で脳・神経科学の源流をたどり、同時に神経科学の側からこの問題の哲学的側面も考えてみた。
■神経科学の研究に携わる学生や若い研究者にとって、①脳の科学史の入門書、②自然科学(神経科学も含まれる)の基本原理である物理学との関連も考えるきっかけ、③さらに心身問題の哲学的側面の入門書、となりうるのではないか。④フランス人の哲学者や科学者について必然的に言及することになった結果、フランス科学思想史の側面の紹介にもなっている。(本書「はじめに」より)【商品解説】
目次
- 第1章 序論:神経科学の源流をたずねて
- 1.1 脳機能解明の歴史的経緯
- 1.2 心身問題の思想的発展
- 1.3 現代脳科学の問題点
- 1.4 近代科学方法論の発展と物理学史
- 1.5 近代科学としての脳科学
- 1.6 デテルミニスム(決定論)と因果律の懐疑:ベルナールとヒューム
- 1.7 デテルミニスムと量子力学での非決定論因果律
- 1.8 自由意志と因果律の関係
- 1.9 量子力学と意識
著者紹介
小島 比呂志
- 略歴
- 小島比呂志
福岡県生まれ. 京都大学大学院医学研究科生理系専攻博士課程修了. 京都大学医学博士. フランス国立科学研究センター, ユニバーシティ・カッレジ・ロンドン, プリンストン大学など海外の研究機関で計12年間神経生理学の研究に従事.
現在, 玉川大学大学院脳科学研究科教授. 専門分野:イオンチャネルとシナプスの生理学. 著書:『バイオイメージングの最先端』(共著, 先端医療技術研究所, 2000)/Slow Synaptic Responses and Modulation(共著, Springer, 2000)/『ニューロンの生理学』(仏語翻訳代表, 京都大学学術出版会, 2009)/『脳・神経科学の研究ガイド』(監訳, 朝倉書店, 2013)/Springer Handbook of Bio-/Neuro-Informatics(共著, Springer, 2013)/『脳とニューロンの生理学』(編著, 丸善出版, 2014)
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