紙の本
すてきなエッセイです
2018/05/05 21:06
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投稿者:mameko - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんというか、北海道の風に読んでいるこちらの心まで浄化されるような、すてきなエッセイでした。
序盤を読んでいるときは、そんなところに引っ越すのはじぶんならいやだなあと思いましたが、読み進むにつれて、いいなあ、と思うようになり、最後には、一緒に、帰りたくないなあという気持ちになっていました。
大変なこともきっとたくさんあったのでしょうが、すてきな暮らしぶりにとても癒されます。あと、次男がかわいい。
紙の本
幸せの風
2017/10/30 17:18
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投稿者:小さな花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいて思わずほほ笑みが浮かんだり、吹き出したりできる本です。心は宮下家と一緒に山村留学の気分を味わえます。幸せの風を感じられます。
紙の本
夢のように過ぎ去った日々。
2021/02/06 15:39
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投稿者:satonoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいると北海道のトムラウシの素晴らしさに惹かれたのはもちろんですが、私にもあった子どもたちとの日々がじわじわとよみがえってきました。
彼らとの時間は大切にしたつもりですが、もっともっとゆっくり時間が流れてくれたらよかったのにと胸がいっぱいになりました。
彼らの根っこには私なりに肥料を施したつもりなので、彼らの人生を離れた所から見守るだけなのでしょう。
宮下さんのお子さんたちが、輝き多い人生を歩まれますように。
紙の本
北海道のど真ん中の過疎の村の暮らしに圧倒的に心惹かれました。
2020/05/16 23:25
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
2013年4月~翌年の3月まで、北海道のど真ん中、アイヌ語で「神々の遊ぶ庭」と呼ばれる村トムラウシに移り住んだ宮下家の1年の記録。
最寄りのスーパーまで37キロもある過疎の村で、学校は、小中学生合併校。全校生15名しかいない。宮下一家にとっても読者にとっても別天地の暮らしは、とにかく興味深く面白い。特に、長男・中3、次男中1、長女小4の3人に対する、作家・宮下奈都さんのまなざし…というか、独り言的なつっこみがいい。
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初宮下作品。友人の推薦で手に取る。最初はリズムの文章になれなくて大丈夫かなと思ったけど、子供達のかますボケ(?)とそれに対する宮下さんのツッコミがおかしくて、気づいたらニヤニヤしながら、時には吹き出したり笑い声をあげたりしながら読んでいた。(夫は気持ち悪いやつだと思ったことだろう)。読み終えるのが惜しくなるような一冊だった。明るくて前向きで、落ち込んだときに読むと元気になれそう。話のほとんどが子供たちと学校を中心とした行事なのはそういう生活ぶりだったんだろう(あまり詳しく触れられてないけど北海道では子どもの運動会は一大イベントだったりする)。実際には辛いこともあったと思う。除雪や水道の凍結などには触れられてないし、宮下さんの不整脈もストレスが大きいのではと思う。隣のなっちゃんが「クララ」状態になった話は実はとても辛い出来事のはずだ。けれど実際の生活でもそうだったのか深刻になりすぎることなく、集落全体で日々を楽しく暮らしている雰囲気が伝わって来る。宮下一家と屈足トムラウシの皆さんと赴任して他へ転任されていった先生方に幸あれ。次は宮下先生の小説も手に取らなければ。
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これは小説じゃなくエッセイなのか。北海道生まれじゃないのに羊と鋼の森が書けたのは山村留学をしたからだったということがよくわかった。天気がいいときは雪が降らないとか、雪を踏み固めてホースで水を撒いてスケートリンクを作るとか懐かし~いと思って読んだが、熊には会いたいと思わないし、狐のおしっこの匂いとかわからないわ。人数が少ないから、先生も地域の大人も一緒に行事をする。真剣にする。本気を出すことがはずかしかったりする思春期にこういう経験ができたことはこどもにとって貴重だ。実行することは勇気がいると思うが。楽しく読めた。
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「羊と鋼の森』を読んでとても良かったので
その後少しずつ読み始めてこちらを手に取りました。
エッセイは初めてです。
自然の中で暮らすというのはよく聞きますが、
宮下家の暮した所は北海道の十勝で壮大な大自然の中なので
スケールが大きすぎて想像もつかなかったです。
今まで暮らしてきた場所とは全然違う環境の中で
どのようになっていくのかとこちらも山村留学をしている気分でした。
住めば都とはよくいったもので、
環境に不自由があっても無いものが当たり前となっていくのが
目に見えて分かっていくのが面白いくらいでした。
物がなくてもその分目の前にあるすぐ近くの自然が
全部代わりとなって素敵な物へとプレゼントされているように思いました。
大人になってこれだけの環境を変えるというのはなかなか出来ないので
とても貴重な経験だと思いますが、三人の子供さんにとっても
とてもプラスになった経験で滞在前よりも立派に成長されたなと思いました。
「教室に座って勉強するより、
雪山で遊んで身につけることの方が大事じゃないかな」
という言葉に納得です。
宮下さんのそれぞれの子供さんの性格がよく表れていて、
弾むような会話やユニークな会話が微笑ましかったです。
また地域の人とのコミュニティや学校行事などが
一方向だけではなく、家庭と地域と学校といちがんとなって
行われいるのがとても素晴らしいなと思いました。
読み始めは子供さんのことばかり書かれていたので、
子育て日記のように思えていましたが、
それがいつの間にか無くなりすっかり最後には
三人の子供さんの応援をしたくなってしまいました。
家族の楽しい会話の合間に
宮下さんの社会に対するクールな言葉や人生への教訓になる言葉も
なかなか良かったです。
「チャンスの神様は前髪しかないというけれど、
チャンスの神様がふさふさであることを思い出す。
チャンスはまたきっとまた来る。」
この言葉も素敵です。
自然の中で生き生きとした姿はどれも良かったです。
やはり人間は自然と共に寄り添いながら暮らしていく方が、
心身ともに豊かになれるとつくづく思わされた作品でした。
トムラウシに住んだからこそ「羊と鋼の森」の作品が生まれて、
神さまからのプレゼントで直木賞受賞をしたのかなとも
思えたりしました。
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宮下奈都さんが家族5人で北海道のトムラウシに山村留学した時のエッセイ。
北海道で山村留学かぁ、自然たっぷりでいいなぁーというようなそんな甘い考えではあっというまに音を上げてしまいそうな環境だけれど、宮下家の5人は恐るべき楽しむ能力を発揮する!
大自然、というだけでは到底表現しきれないくらいの厳寒、辺鄙、蛇もヌカカもでるけれど、一方で神々しいほどの美しい景色、美味しさを感じられるほどの空気。
もともと暮らしている人と、山村留学で来た人、赴任してくる学校の先生たち、みんなが一体となって本気で楽しみ寄り添い合い暮らしている集落。
エッセイでは何よりも宮下家の3人の子供たちが秀逸!面白すぎる!
たった1年で彼らが変わっていく姿が頼もしかったしユーモラスだった。そして、この環境を心から楽しめるファミリーを尊敬してしまう。読んでいるだけなのに、トムラウシから去りがたくなってしまう。
自分には絶対に無理だとわかっているので、憧れを抱きながら読み進んだ。こういう経験ができることが本当に羨ましい。
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著者の子供たち三人がそれぞれすごく全く違う魅力があって読んでいて楽しかった。
いろんな土地に住んだことのある著者だからこそ、他の地域とは全く違うトムラウシの風土の素晴らしさを描けたのだと思う。
ただエッセイの最初の方に、トムラウシに行くことを義母に伝えて「そんな田舎では子供にまともな教育が与えられない。いとこの浩太は友達もいっぱいだ」と言われて、腹を立ててそのいとこの学校を調べ「こんな偏差値の高い学校はさぞ窮屈だろう」と思う偏見に偏見で返すエピソードはいやーな気持ちになりました。
ところどころに著者の独善的なところも垣間見えるエッセイです。
でも本当に子供たちのエピソードは可愛いのでおススメ♡
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エッセイは基本的になんとなく手をつけられないタイプなのですが、これはかわいい表紙とビレバンのポップに惹かれて購入。
一家で北海道に一年だけ移住するお話で、とにかく子供達がかわいい、、、!!発言がいちいち面白いです。笑
自然の描写もとても優しくてきれいです。
笑って泣けるハートフルエッセイという感じで、エッセイに対する考え方を見直しました。大人になるとこういうのが好きになるのかも、、
辛くなった時とかほっこりしたいときに読み返したい。
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・土地を離れることを決めたときのむすめさんの「言わないで」という気持ち、岡山から千葉へ引っ越すと言われたときの小六の私の気持ちと同じかな…?実際、私は自分ではおともだちには言えなかった。言ったらそれが現実に迫ってくる気がして。みんないつの間にか知ってたけど。中学校の自転車選びとか参加できなくて寂しかったな…
・フレーズ登録した二箇所。子らへの親の気持ち。ひとつめは、これからその境地に至ればいいな、というのと(心配は尽きない)、ふたつめは、本当にそう思うので勉強させたいけど、いろいろやらせたい気持ちとのせめぎ合い、まだ私は答えというかどうすればバランスがいいのか、生きていく力をつけていけるのか、わからない。
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銀の匙と合わせて読んで、一気に気分は帯広、トムラウシへ。
素敵な人々や子どもたちに囲まれて過ごす素晴らしい日々。
それにしても、途中から旦那さんの登場が一気に減ったな?
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読み終えてしまった…
さみしい。
山の暮らし、家族、トムラウシのお友達への愛を感じます。
本当に1年で戻ってしまってよかったのでしょうか。
エッセイなんだけど、うるっときてしまった(まずい)。
このような暮しに憧れがありました。
憧れがあったので自然のあふれるところに居を構えていますが、宮下さんファミリーにはてんで及びません(鹿もキタキツネもエゾリスもアライグマもすぐそこ、徒歩3分圏内にいますけど…)。
(ヌカカってしらない。かゆさと薬が効かないこと、きれいな水のあるところで発生していること、からブヨだとおもったのだが。)
自分ができないことを、この本をとおしていただきました。
自分のことではないけれど、本当に嬉しく思いました。
子どもたちには、かけがえのない1年となったことでしょう。お金では買うことのできない、そんな強さを得たと思います。
人生、やり直せるのなら、体験したい、そう思わせる1年(1冊)でした。
タイトル、表紙絵、とってもいいですね。
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宮下さんのエッセイ
北海道トムラウシで暮らした一年間のエッセイ集。
エッセイだけど小説みたい。テンポが良くて面白い、やっぱ書き方が上手なんだね。
あっという間に、一年たってしまった。
しかし、旦那さんは何をやってる人なのか…
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本屋大賞を取った『羊と鋼の森』はこのエッセイの北海道で書かれたという。北海道の厳しい自然を楽しみ、そこに住む人達の楽しんでいる姿を描く。自分もちょっと行ってみたくなる、住んでみたくなる一冊。オススメ。