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読割 50
紙の本
厭世マニュアル (角川文庫)
著者 阿川せんり (著)
【野性時代フロンティア文学賞(第6回)】くにさきみさと、22歳フリーター、札幌在住。常にマスク着用のため、「口裂け女」略して「口裂け」と自称している。他人とはマスクを隔て...
厭世マニュアル (角川文庫)
厭世マニュアル
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商品説明
【野性時代フロンティア文学賞(第6回)】くにさきみさと、22歳フリーター、札幌在住。常にマスク着用のため、「口裂け女」略して「口裂け」と自称している。他人とはマスクを隔てて最低限の関わりで生きてきたが、諸事情により向き合う決意をし…。反逆の青春小説!〔2015年刊の加筆・修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
マスク乙女の、不器用なる反逆的青春小説、ここに誕生!
■ろくでもなく愛おしい主人公の決断に、きっと誰かが救われる。――住野よる氏
■薄暗い青春の片隅でうごうごしているとき、我々はみんなマスクをつけている。――森見登美彦氏(解説より)
人生、マスクが必需品。
自称「口裂け女」ことくにさきみさとは、札幌在住の22歳フリーター。
他人とはマスクを隔てた最低限の関わりで生きてきたが、諸事情により、避けてきた人々と向き合う決意をした。
自己陶酔先輩の相手をし、ひきこもりの元親友を説得し……やっかい事に巻き込まれ四苦八苦する口裂けだが、周囲の評価は確実に変化していき――?
衝撃の結末とある「勇気」に痺れる、反逆の青春小説!
第6回野性時代フロンティア文学賞受賞作。【商品解説】
著者紹介
阿川せんり
- 略歴
- 1988年生まれ、北海道在住。今作『厭世マニュアル』にて、森見登美彦氏、冲方丁氏、辻村深月氏が選考委員をつとめた第6回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。第二作目は2017年2月2日に発売される『アリハラせんぱいと救えないやっかいさん』。
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救われない
2021/02/13 00:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カカオ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレです。
このレビューを書いている2021年現在、世の中総マスク時代ですが
風邪予防ではない、仮面としてのマスクを手放せない主人公。
敢えてなのかはわかりませんが、
うだうだ言って、人とコミュニケーションを取ろうとしない割に
マスクを手放せなくなった理由を丁寧に描いているわけでもないから
読んでて、本当にイライラしました。
誰しも、苦手な人、嫌いな人、嫌なことというのはあって
その一方で、安心できる人や時間・場所がわずかでもどこかにあって
そういう自分の周りの世界を生きて、少しずつでも「安心できる」範囲が広がるように、日々を重ねていくんじゃないだろうか。
手を引いてくれようとする人たちを「独りよがりだ」と断罪して
全ての関係を断ち切って、いいたいことを言えるようになった
新しい私は、新しい街でマスクを外して頑張りますなんてのが
ラストだなんて、こんな救われない読書、久しぶり。
読んで救われる人が、きっといる、という評価もあるようなので
誰かの支えになる話なのかもしれないけれど
まあ、読んでて、こんなに主人公にイライラしたのは久しぶり。
もし、これが作者の狙いだとしたら、まんまとはまりました。