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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/08/31
- 出版社: 東京創元社
- サイズ:19cm/331p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-488-01071-3
紙の本
湖畔荘 上
70年前、コーンウォールの廃墟のような館・湖畔荘から赤ん坊が消え、事件は迷宮入りとなった。捨てられた屋敷に隠された家族の秘密とは? 問題を抱えたロンドン警視庁の女性刑事が...
湖畔荘 上
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商品説明
70年前、コーンウォールの廃墟のような館・湖畔荘から赤ん坊が消え、事件は迷宮入りとなった。捨てられた屋敷に隠された家族の秘密とは? 問題を抱えたロンドン警視庁の女性刑事が、独自の捜査を始める。【「TRC MARC」の商品解説】
『忘れられた花園』、『秘密』
共に翻訳ミステリー大賞受賞の著者による
さらなる傑作、ついに文庫化。
迷宮入りとなっていた七十年前の乳児消失事件の謎!
ロンドン警視庁の女性刑事が、女児を置き去りにして母親が失踪というネグレクト事件に関わり問題を起こし、謹慎中にコーンウォールの祖父の家近くで、打ち捨てられた屋敷?湖畔荘を偶然発見する。そして70年前にそこで赤ん坊が消える事件があり、迷宮入りになっていると知る。興味を抱いた刑事は謎の赤ん坊消失事件を調べ始めた。かつてそこで何があったのか? 仕事上の失敗と自身の問題と70年前の事件が交錯し、謎は深まる!【商品解説】
ロンドン警視庁の女性刑事が、女児を置き去りにして母親が失踪というネグレクト事件に関わり問題を起こし、謹慎中にコーンウォールの祖父の家近くで、打ち捨てられた屋敷?湖畔荘を偶然発見する。そして70年前にそこで赤ん坊が消える事件があり、迷宮入りになっていると知る。興味を抱いた刑事は謎の赤ん坊消失事件を調べ始めた。かつてそこで何があったのか? 仕事上の失敗と自身の問題と70年前の事件が交錯し、謎は深まる!【本の内容】
著者紹介
ケイト・モートン
- 略歴
- 〈ケイト・モートン〉1976年オーストラリア生まれ。クイーンズランド大学で舞台芸術とイギリス文学を修めた。「秘密」で第6回翻訳ミステリー大賞、第3回翻訳ミステリー読者賞受賞。
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紙の本
止まらない
2020/08/02 19:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々に、ページをめくる手が止まらないという感覚を味わいました。
素敵な湖畔荘で起きた不思議な事件。
いったいどんな展開になるのか・・・ああ、楽しみ!
紙の本
三世代にわたるゴシック小説
2019/02/07 00:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コピーマスター - この投稿者のレビュー一覧を見る
私がケイト・モートンを読むのは、《忘れられた花園》、《秘密》と来てこれで三作目。今回もよくできた話だった。偶然が助ける点があり過ぎのようでいて、主人公の女性警官を含め登場人物の人間味あふれる描出によりリアリズム度は高い。
デュ・モーリア後継と称されるケイト・モートンだが、どうしても屋敷という物件が前提となってしまうため今や絶滅危惧種に近いゴシック小説を書くという試みを、三世代を去来する物語にする手法によりクリアしている。だから読み始めは時代間の細切れな跳躍についていくのに苦労する。とはいえ上巻も半ばになれば慣れてくる。
実は今回読んでいて上巻半ばであるネタが予想できてしまったのであるが、それでも巧妙に隠された別の大ネタが待っていて、これがなかなかドラマティックなのだ。
ケイト・モートンは新作が出ると、文庫が出るのを待たないで読みたい作家のひとりである。毎回完成度が高いので次回作にも期待したい。
紙の本
文庫になるのが待ちきれない その1
2018/05/04 03:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主に描かれる時代は二つ。
2003年、ロンドン。ロンドン警視庁所属の刑事セイディは、子供が一人きりで家に一週間も置き去りにされた事件で、母親の自主的な失踪によるものという上層部の判断に納得できなくて、事件性があると一人訴えていたがうまくいかず、結果謹慎の身となり、祖父の家があるコンウォールへ。苛立ちまぎれのジョギングの最中にたまたま、古びているが独特の雰囲気を持つ<湖畔荘>に出くわす。実は70年前、その屋敷で赤ちゃんが行方不明になった事件があり、今も未解決のままだった。気持ちも暇も持て余すセイディは調査に乗り出す。
1932年、コンウォール。 <湖畔荘>に住む少女アリスは大好きな父親からもらった革の手帳に物語を書き込むようになる。謎解き小説を書いて世間に発表する野望を抱くティーンエイジャーのお嬢様から見た屋敷の様子と、そこに集う人々の姿。
主にこの二つの年代(ちょっと1910年代も入る)を行き来しながら、この二人をメイン人物としながらも様々な人々の視点から見た部分を織り交ぜつつ、<湖畔荘>をめぐる出来事がタペストリーを作っていく。
主役の一人は刑事だし、現在でも過去でも子供をめぐる事件が起きているのだけれど、厳密にいうとこの物語はミステリではない。『忘れられた花園』や『秘密』同様、特に女性の生き方に重きを置いた人間ドラマです。
また、翻訳物にはなくてはならない<登場人物一覧表>がこの本にはない。ネタバレになるから、というよりも、セイディが出会っていく人々を読者もまた同時進行に知っていくほうが面白いから、それに10代のアリスと80代のアリスの間を埋める<時間>もこの物語のもう一つの主役であるから、かしら。
→続きは下巻に。