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投稿者:AR - この投稿者のレビュー一覧を見る
肩の力が抜けるような内容に大きなマル。誰にでも一つ二つは役に立つ話があるでしょう。何度も繰り返して読みたい本の1つ。
電子書籍
楽になった
2019/01/03 10:49
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投稿者:ゆっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間的にこうするべきという、今では古い価値に縛られていたことに気づいた。
なぜか疲れるのは管理するものが多いからかもしれないし、人の目が気になるからかもしれないし、著者のようにやりたいことで生きていけたらいいと思う。
紙の本
持てない
2019/12/30 22:09
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中には「持てない」不幸で悩んでいる人も多いので、結構著者は恵まれているのだと思います。持っているが故の贅沢な悩みかな。
電子書籍
価値観
2019/07/09 15:18
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間的な価値観と、どうしても自分を当てはマテしまいそうになりますが、自分の幸福を考えた時に、何が幸せか。
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見田さんが解説を書かれているという事で一読。
全く、自分は「仕事」に疎外されかかっていたんだということに気が付く。
こうやってブクログをつけることも、文章を書くことも、本を読むことも、いつのまにか、「(将来の)仕事」のためにやってしまっていて、そうでないものは徹底して排除してしまうし、結果として、ではその「(将来の)仕事」のために何かが蓄積できているかといったら、そうはなってない。一日を終えて、「あぁ今日は楽しかったな」と言えればそれでいい。
別に仕事のために本を読まないといけないわけでもないし、文章だって作品にならないからといって書いていけないわけじゃない。
あの広島の清掃の人が、毎日掃除をしているように、自分も、自分の内側や外側の掃除をすればよい。別にそれが、(将来の)仕事と関係なくても、それで一日が楽しければそれでよい。
文章を書くのも、臨書するのも、別に仕事のためにしているのではなくて、あくまで一日一日を充実して過ごすための、暇つぶしであり、その手段に過ぎない。仕事がこないからとか、それが仕事につながらないからやらないのだったら、それは仕事に自分の日常がそれだけ疎外されているということ。プロになるために練習やら執筆をするのではなくて、別にそれが結局仕事につながらなくても、自分の一日の充実につながっていれば、それでもういいと思う。仕事に疎外されない。日常の強度を優先する。
●引用
仕事をするのも大事なことだけど、仕事をするために人生があるのではなくて、よりよく生きるために手段の一つとして仕事というものがある。
今はあまり働いていないのでお金はないけど、ネットを見たり、散歩したり、選択をしたり、図書館で本を読んだり、猫と遊んだり、、、、いつの間にか一日が終わっている感じ
そんな感じで毎日やらないといけないことは少ないんだけど、暇を持て余して困るということは意外となくて、
多くの人の本当の行動は暇つぶし。
★★すごくこれをやりたい!って思う事があったりもするが、それ以外の時は、適当に暇をつぶす程度に何かをやって過ごすという感じ。
★やってもやらなくてもそんなに変わらないようなことが多い。それが無意味だとか悪いと言いたいわけじゃない。なんでもいいからやって、それで何かやった気になって満足する、ということの繰り返しが人生
→もう少し気楽にというか、ある種の「ゾーン」に入ることばかりにジャンキーにならず、それ以外の時間ともうちょっとうまく付き合えるようにしたい。退屈と面白さが入り混じったようなグレーに耐えるというか。ゾーンばかり追い求めているから、結局黒ばっかりになる癖があるなぁ。
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phaさんの思う人生において大切なことが冒頭の方に書かれていて、自分も「そうだな」と思っていることだった。
それは、「一人で孤立せずに社会や他人との繋がりを持ち続けること」と「自分が何を好きか、何をしているときに一番充実や幸せを感じられるかちゃんと把握すること」と書かれている。
この本は、『持たない幸福論』というタイトルではあるので、できるだけ働かないこと、家族を作らないこと、お金に縛られないことという章で考えが語られている。
しかし「居場所を持つこと」は章として書かれているし、それに付随して「自分の趣味や興味関心を持つこと」を勧めている。
通底する話としては、「持つ」ことによって自分が縛られるなら、定期的に手放すことをした方が楽に生きられるということだろうか。
働きたくないという気持ちを、殺しすぎずにどう生きていくか。また、働くことで必然的に起こる精神的な不調をどう乗り越えるかという方法論。
自分を伝えていく手段として、家族をつくることだけが全てじゃないという考え方。
情報が氾濫している消費社会や市場経済で動かされる社会で、お金に振り回されず、自分なりの距離感を持って生きていくために考える事柄。
こういったことが心に引っかかる方は、読んでみられると良いと思う。
phaさんも書かれているけれど、書かれている内容はphaさんという極端な例なので、私も真似したいとか共感できるところは多いけれど、phaさんと同じ生き方ができるとは思えない。
でも、自分でも活かせる何かしらのエッセンスは得られる気がする。
この本でphaさんが書きたかったのは、「居場所のつくり方」なのかもしれない。
居場所の作り方について、その方法が10個の箇条書きで書かれているからだ。他の章にはこういった具体的How Toで書かれている箇所がない。
社会的に孤立した人が起こした事件について報じる言葉は多いが、どうしたら社会的孤立を防げるかという話はあまり聞かない。もしかしたら、報じている人間がそれを知らないのかもしれない。
phaさんの「居場所のつくり方」で、社会的孤立を完全になくせるとは言えないが、でもこの方法で救われる人も多いと思う。
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滅私奉公 「知識は人を自由にする」 頭の中の整理 考え方の選択肢を増やす 相対化して見る 規範意識のプレッシャー 包括的に支えてくれる 目的と手段を取り違えている 無為に耐えられない 体調や気分を回復させる 自分の体調と友人に相談してみる 質の良い睡眠を得る 「やるべきことリスト」 虚脱感に包まれる ひたすら没頭 抱えている物が少ないほど身軽に動けるというのは、それは具体的な品物でも、抽象的な実績とか記憶とか過去とかでも同じだと思う。 所有に拘るのにはあまり意味がない 人間は予定を覆す為に生きている うちだひゃっけん内田百閒 ラプラスの悪魔という概念 カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」 よく考えてみるとどうせ死んでしまうのは僕たちもみんな同じだ ガス抜き リチャード・ドーキンス 「利己的な遺伝子」 生物というのは遺伝子をコピーして増やす為の乗り物に過ぎない 交尾後に雌が雄を食べてしまう生き物もいる 脳が発達 単なる遺伝子の運び屋ではなくなって 遺伝子(gene) ミーム(meme)=「文化についての遺伝子」 遺伝子の乗り物であることから解放されて自由に人生の目的を設定することができるようになった「宇宙から見ればどうでもいい」 芥子粒 全てに意味がないということは、全てに意味があるのと同じことだ。意味のない全ての中から自分の好きなものに意味を持たせればいい。世界の全てはそういう主観でしかない。 「幸せ」とか「意味」を感じられる手がかりになりそうなものはなんでもいいから利用して自分がうまく生きられる世界を作り上げればいい。そういうことができるのが単なる遺伝子の乗り物ではない人間の一番面白いところだ。そして、たくさんある「生きる意味の根拠」からそれぞれの人間が何を選ぶかが違うということが、この世界に多様性を齎して、世界を複雑で面白くしているのだと思う。 グレッグ・イーガン「しあわせの理由」 それぞれの人によって何によって幸せを感じるかが偏っているから、それがその人の個性にもなるし生きる意味にも繋がるんだろう。そして有限な人生の中で、多種多様な「生きる意味の根拠」の中から自分が何によって幸せを得られるかをきちんと探すことが生きるということなのだと思う。 家族は血縁関係のあるシェアハウスに過ぎない 一長一短 無理をして体裁だけを維持しているだけの空洞化した家族 昔の時代に対するノスタルジー的な幻想 想像力が足りない意見 人間が陥りやすい思考の罠 抑圧を強くしてしまう 恋愛や性欲という人間にプリインストールされている強いモチベーションにドリブンされているのは凄く強力だと思う 「手に取ってみてときめかないモノは全部捨ててください!」 職住分離 小商い ドワンゴ 川上量生のぼる 相互補完関係 宮本常一『生きていく民俗』 ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』 賑やか 閑散 棲み分け 流動的 諸行無常や有為転変ういてんへん 集まる口実はなんでもいい 昔死んだ誰かを偲ぶ 人間関係の緩衝材 湯浅誠 有形無形の"溜め" 個人の努力をスポイル 「健康で文化的な最低限の生活」 シームレス(繋ぎ目なく)に繋げて混ぜ合わせて 『ニートの歩き方』 「感動のお裾分け」 平易な口調 自分は過去の名作のリミックス���し続けるDJで構わない 社会学者の見田宗介みたむねすけ 「自分にとって本当に切実なことを追求しなければいけない(それ以外のことはどうでもいい)」という姿勢 サンスクリット語 結果=結ばれた果実 サルトルの『存在と無』 広域的な交易経済の成熟 鋳貨ちゅうか 勃興 大陸間交易の要衝ようしょう 軍事産業をおこし興し カンフル剤 死の商人 消費者の欲望を開発 松下幸之助 PHP 意匠いしょう 平衡 進歩(モダン) ミダス王の道 ブッダの道への反転 「手放すことによる平和と幸福」
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仕事や家族、お金などに縛られることのない生き方を実践している著者が、従来の人生設計にとらわれることなく自由に生きることの魅力を語っている本です。
ここに書かれていることを実践しようという気にはなれませんが、こうした生き方もあるということを知るだけで、肩の荷を下ろしたような解放感をおぼえます。
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この人みたいに他者とシェアで暮らすとかはないけど、さっくり、ゆったりしててもいけるんだってのは共感できた。
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2冊続けて読んだのは、だらだらし続ける自分を否定してしまいがちになるけれど、そういう時はそれでいいんだよと言ってもらいたかったから。あと、お金がなくても楽しく生きることはできるのだ、というのを何度でも聞きたかったから。
ただ、一点、私の持つニートのイメージといちばんちがうところは、孤立せず、社会や他人とのつながりを持とう、というところ。そこはとても重要なところだと思う。
が、他人と繋がるのはものすごく「だるい」。シェアハウスなんて考えただけで「だるい」。というのがニート的な感じがするのだけれど。人と繋がらなくてもいいんだよ、とは言ってくれなかった。やっぱ、ダメなんだ。。。
phaさんはニートのエリート、エリートのニートだと思う。今やニートとは言えないし、自分でも言ってないか。
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著者の自分の気持ちに素直に向き合う姿勢に惹かれる。
P.118に『結局人間にとって一番大事なのは「孤立しないこと」なのだと思う。』という一文がある。いろいろなことを思い出し、考えた。
最終章では『人の居場所になるような場所を、いろんな人が気軽にたくさん作れるような社会が良い社会だと思う。』と語り、著者が経験してきた居場所の作り方や仲間の集め方のコツがまとめられている。そこにはオーガナイズドされた居場所ではなく、日常の連続の中にある居場所の風景が垣間見られる。
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・知識は人を自由にする。
社会の価値観に囚われて自分を卑下するしかなくなる人生はしんどい。そういう脱落者のために価値観を広げることは大事。もちろん社会の価値観に囚われきって、それに適応してうまく生きていけたら、それはものすごく幸せな人生。他人の目を利用して、簡単に自分を肯定できるから。
・最も大事なことは「孤立しないこと」と「自分が何を好きか」を把握すること。
・みんな寂しい。
→この言葉にハッとさせられるの何回目やろうか。いつも自分を卑下したり、自分が特別だと思ってるせいで、自分が感じてることが他人にも共通するという風に考えられない。
・企画者になれば積極的にならなくても、何となくそこにいていいという風になる。
・自分独自のオリジナリティを出したいとかは思わない。抑えようとしても自然に出てきてしまうのが本当のオリジナリティだと思う。
全体的な感想は、作者がとことん自分の感情に素直だということ。大体自分の感情とか考えを捉えるのってすごく難しい。例えば、自己否定になっても「そんな自分はクソ」っていう風に、裸の姿でとらえるのではなく、そこに善悪とか正否の価値観をすぐに適用してしまう。
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ちょっと同じような本を読みすぎたのもあるけど、しないことリストを掘り深めたような内容でした。
ゆるーく読むのがいいね。何がいいダメは人それぞれだからこそ、自分の価値観や感じることは大事にしていきたいと思いました。
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本のサブタイトルの通り「働きたくない」「家族を作らない」「お金に縛られない」の3つで構成されています。
この中でわたしは「働きたくない」「お金に縛られない」の章に共感しました。
わたし自身「会社のために時間を割いて働いてせっせと働いて、その分それなりのお金を稼ぐ」という生活よりも「仕事はそこそこ、その分給料も決して多くない。でも自分の時間がしっかりあって自分のペースで生活できる」という生活を選択しています。
正社員でしっかり働いている人より給料も貯金も少ないけれど、それでも毎日楽しいし幸せです。
それと「多分僕が人より体力がないせいだと思うけど、『毎日働きながら生活もきちんとする』というように、仕事と生活とを両立させるのは僕には無理だった。」という箇所にも激しく共感。
わたしは体力がないうえに仕事でいっぱいいっぱいになると頭がごちゃごちゃになりパニックになり何も手につかなくなってしまうので、仕事と生活の両方をきちんとするのは無理。
ではどっちを大事にするかと言ったら絶対に生活です。
そんな自分のことをダメ人間なのかなぁなんて思ったりすることもありますが、この本を読んで同じ考えの方がいること、そういう生き方もあるということを知り、なんだか救われた気がしています。
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「物はできるだけ持たない。持っているものが多ければ多いほど、いろいろと身動きがしづらくなったり、思考が狭められたりして、人生の面白さが減るような気がする。
物や知識や知り合いが増えていくと、いろいろとできることは増えるが、それが自分の行動を縛って窮屈にする。」