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紙の本
忌物堂鬼談 (講談社ノベルス)
著者 三津田信三 (著)
得体の知れぬ何かに脅える中学生の由羽希は、救いを求め遺仏寺を訪れ、住職の天山天空と黒猫に出会う。由羽希は祟りなす「忌物」に纏わる怪異譚を夜毎聞かされ…。『メフィスト』掲載...
忌物堂鬼談 (講談社ノベルス)
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商品説明
得体の知れぬ何かに脅える中学生の由羽希は、救いを求め遺仏寺を訪れ、住職の天山天空と黒猫に出会う。由羽希は祟りなす「忌物」に纏わる怪異譚を夜毎聞かされ…。『メフィスト』掲載に書き下ろしを加え書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
得体知れぬ何かに脅える由羽希は、救いを求め遺仏寺を訪れ、住職の天山天空と黒猫に出会う。本堂に置かれた品々は、所有するだけで祟られる「忌物」だった。事情を尋ねられ、由羽希は答えに詰まるが、記憶を失くしていた彼女も実は忌物を持っていた。すぐには助けられないと言う天空に命じられ、由羽希は忌物に纏わる怪異譚を夜毎聞き、謎を解かされる。やがて真の恐怖が襲い来る。待望の新シリーズ、三津田怪異譚ホラー世界開幕!
悍(おぞ)ましき"もの"現る。祟りなす"忌物(いぶつ)"に纏(まつ)わる怪異譚。
夜毎聞かされ謎解く少女に迫るものは!?
怪異が怪異を呼ぶ三津田ミステリーホラー新シリーズ。
「最終夜 にてひなるもの」では驚愕の恐怖劇が待つ!
得体の知れぬ何かに脅える中学生の由羽希(ゆうき)は、救いを求めひとり遺仏寺を訪れ、住職の天山天空(てんざんてんくう)と黒猫に出会う。本堂に置かれた数々の品は、所有するだけで祟られる「忌物(いぶつ)」だと聞かされる。寺へ来た理由を尋ねられ、由羽希は答えに詰まる。「分からない……」。記憶を失くした彼女も、実は忌物を持っていた! すぐには助けられないと言う天空に命じられ、由羽希は毎夜、忌物に纏(まつ)わる怪異譚に耳を傾けて、謎を解かされる羽目になるのだが……。やがて真の恐怖が彼女自身に襲い来る。
待望の新シリーズ、三津田怪異譚ホラー世界開幕。【商品解説】
目次
- 第一夜 砂歩き
- 第二夜 後ろ立ち
- 第三夜 一口告げ
- 第四夜 霊吸い
- 最終夜 にてひなるもの
収録作品一覧
砂歩き | 7−48 | |
---|---|---|
後ろ立ち | 49−86 | |
一口告げ | 87−123 |
著者紹介
三津田信三
- 略歴
- 〈三津田信三〉編集者を経て、2001年「ホラー作家の棲む家」で作家デビュー。「水魑の如き沈むもの」で本格ミステリ大賞受賞。ほかの著書に「どこの家にも怖いものはいる」など。
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電子書籍
おかわりいただけただろうか・・・
2020/06/28 11:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の少女・由羽希(ゆうき)がどういう状態であるのか、勘のいい方ならほぼ巻頭でお分かりになると思う。
住職の天山天空が寺に集められた忌物にまつわる怪異を語る筋は面白いが、由羽希の身の上話に、忌物の怪異譚に、その推理までは盛り込みすぎのように思う。
パワフルすぎる祟りがほぼギャグの域に入っていて笑えてきてしまうのも困る・・・。
誰が目撃したんだ!?ともツッコみたくなる箇所も少なくない。
辻占・橋占に関しては、加門七海の短編集『鳥辺野にて』もおすすめしておきたい。
作者の書く女性はどうも一昔前でいう「ネットおかま」くささが抜けない。
紙の本
ちょこっとネタバレ注意
2017/09/19 08:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぷわち - この投稿者のレビュー一覧を見る
三津田作品の大ファンで、今回の作品の発売を知ってから心待ちにしていました。
ただこれまでの三津田作品に比べると、主人公に個性が無い。
女性主人公だからでしょうか?
もう一人の主人公とも言える天空は個性がありますが、登場シーンがちょっと少ない。
忌物に纏わる怪異が紹介されますが、一番最初のエピソードが一番ゾクッとしました。
古いアパート、炊事場・トイレは共同、個々の部屋の玄関は引き戸。
内鍵はありますが、いざという時はつっかえ棒をしたくなる、つまり少し心許ない引き戸。
壁は薄く、隣人の生活音が聞こえる。
そんな中で起こる怪異。
やはり怪異に遭遇した場面の臨場感は、三津田作品はすごいですね。
しかし他の忌物に纏わるエピソードは、正直微妙でした。
特にある家族に纏わるエピソード。
私が三津田作品の大ファンであるのは、以下のような理由からです。
・グロい表現がほとんど無い(極稀にグロ作品もあるけど)。
・動物が死ぬ描写が無い(三津田さんが猫好きだからかな?)。
・何と言っても、臨場感がすごい。
・「どこまでが人間の仕業で、どこまでが人ならざるものの仕業なのか・・・」という雰囲気がある。
しかしこの家族に関するエピソードは、とにかくグロかった・・・。
今回の「忌物堂鬼談」が、もし私が読んだ最初の三津田作品だったら・・・きっと三津田作品にはハマらなかったでしょう。
そのエピソードに関しては、正直怪異と言うよりスプラッタ。
怖いより気持ち悪い。
しかも少々下ネタもあり、少し悪趣味・・・。
私がグロ描写が大の苦手なため、作品全体の評価が下がった感はありますが。
同じように怪異を短編で紹介していく書き方なら、「ホラー作家の読む本」の方が余程面白かった。
まあ、最後の終わり方がシリーズ化する兆しを含ませてあったので、続編に期待かな?
天空は割と魅力的なキャラですし、黒猫先生は可愛いし。
でも個人的には、「刀城言耶」シリーズの続巻が読みたい・・・。