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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/09/21
  • 出版社: 東京創元社
  • サイズ:19cm/426p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-488-01070-6

紙の本

湖の男

著者 アーナルデュル・インドリダソン (著),柳沢 由実子 (訳)

【ヨーロッパ・ミステリ賞(2008年)】【バリー賞長編賞(2009年)】干上がった湖の底から発見された一体の白骨。それにはソ連製の盗聴器が結びつけられていた。時代に翻弄さ...

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湖の男

税込 2,310 21pt

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商品説明

【ヨーロッパ・ミステリ賞(2008年)】【バリー賞長編賞(2009年)】干上がった湖の底から発見された一体の白骨。それにはソ連製の盗聴器が結びつけられていた。時代に翻弄された人々の哀しい真実とは…。エーレンデュルが過去に挑む。「湿地」「緑衣の女」「声」に続くシリーズ第4弾。【「TRC MARC」の商品解説】

干上がった湖の底で発見された白骨。頭蓋骨には穴があき、壊れたソ連製の盗聴器が体に結びつけられている。エーレンデュルらは、丹念な調査の末、ひとつの失踪事件に行き当たった。農機具のセールスマンが、婚約者を残し消息を絶ったのだ。男は偽名を使っていた。男は何者で、何故消されたのか? 過去に遡るエーレンデュルの捜査が浮かびあがらせたのは、時代に翻弄された哀しい人々の真実だった。北欧ミステリの巨人渾身の大作。【商品解説】

干上がった湖の底で発見された白骨。頭蓋骨には穴があき、壊れたソ連製の盗聴器が体に結びつけられている。エーレンデュルらは、丹念な調査の末、ひとつの失踪事件に行き当たった。農機具のセールスマンが、婚約者を残し消息を絶ったのだ。男は偽名を使っていた。男は何者で、何故消されたのか? 過去に遡るエーレンデュルの捜査が浮かびあがらせたのは、時代に翻弄された哀しい人々の真実だった。北欧ミステリの巨人渾身の大作。
【本の内容】

著者紹介

アーナルデュル・インドリダソン

略歴
〈アーナルデュル・インドリダソン〉1961年アイスランド生まれ。映画評論家等を経て、作家デビュー。「湿地」と「緑衣の女」で2年連続してガラスの鍵賞を受賞。「緑衣の女」は英国のCWAゴールドダガー賞も受賞。

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みんなのレビュー28件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (9件)
  • 星 3 (10件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

喪失を生きる

2023/12/11 13:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る

冬になると、なぜか読みたくなるエーレンデュルシリーズ。
今作のテーマは、人は喪失からどう生き延びるのか、だろう。
地殻変動の影響により、長らく湖底にあったと思しき骸骨が数十年ぶりに地表に現れることから、滅び去った国で青春を生きたある若者の人生の軌跡がゆっくりと明らかになる。

このシリーズの特徴として、物語の展開がゆっくりであること、そこから読者も登場人物の心情に深く入り込める心の準備ができるという点が挙げられる。
今作も、ある国で若者が経験した事件はかなり衝撃的で、そのシーンは十分ドラマチックだが、焦点はあくまでも若者の心情であり、切迫感よりも焦燥、孤立、寄る辺なさ、正体不明の敵に対する無力感を描くことがメインとなっている。
起きたことは劇的、動的だが、渦中にある若者の内面からは、なぜか静的なものが強く感じられるのが不思議なコントラストをなしていて、そこが印象的だった。

もうひとつの特徴だと感じるのは、表面に表れている事件を通して、人間の普遍的な感情とそこから人はどういう影響を受けるのかをじっくり描いていることだ。
今作でのテーマは、広い意味での喪失、その中の失踪という、残されたものにはいつまでも結末の分からない物語を読み続けるような頼りなさと、それとどう折り合いをつけて日々を生きていくのかというかなり重い問題である。

物語のはじめに出てくる複数の行方不明事件の関係者は、長年のあいだ数々の憶測、自己反省、周りのひとへの不信など様々な感情に苦しめられているのが心にささる。警察にとっては、ありきたりの失踪でも、関係者にとっては人生を飲み込むほどの暗闇に一生とらわれつづけなければならない。

異国でそのような目に遭った若者は、考えられる限りのあらゆる手段を試すが、扉は固く閉じられ、周囲の慰めや励ましもただの気休めにすぎない状態に置かれていた。
本当の暗闇とは、おそらく光がないことではなく、自分の存在がどこにもしっかりした基盤をもたないと感じることではないだろうか。真っ暗な洞窟の中での浮遊感のようなものが一番ぴったりくると思う。手も足もどこにも触れることなく、その闇がどれほどの広がりをもつのか知ることもできない。その中をただ漂う感覚は、静かすぎる恐怖だろう。

この感覚は当事者だけが知るもので、警察と言えども共有することはできないし、また共有したくもないものだろう。そんななかで、自らも喪失の闇に囚われ続けているエーレンデュルが、ひとりの失踪者の恋人によりそい続けるのが胸を打つ。
単行本のカバーデザインも、エーレンデュルや関係者の心情をよく表現していると思う。
願わくは、一筋の光が人々の上に投げかけられんことを祈って止まない。

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