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紙の本
動きすぎてはいけない ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学 (河出文庫)
著者 千葉 雅也 (著)
【紀伊國屋じんぶん大賞(2013)】【表象文化論学会賞(第5回)】動きすぎ、関係しすぎて、ついには身動きがとれなくなった世界でいかに生きるか。接続過剰(つながりすぎ)の世...
動きすぎてはいけない ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学 (河出文庫)
動きすぎてはいけない
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商品説明
【紀伊國屋じんぶん大賞(2013)】【表象文化論学会賞(第5回)】動きすぎ、関係しすぎて、ついには身動きがとれなくなった世界でいかに生きるか。接続過剰(つながりすぎ)の世界で「切断の哲学」を思考する、衝撃のドゥルーズ論。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
千葉 雅也
- 略歴
- 1978年栃木県生まれ。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。著書に『動きすぎてはいけない』『勉強の哲学』『意味がない無意味』『アメリカ紀行』の他、小説『デッドライン』(野間文芸新人賞)など。
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とっても難解なですが、キーワード「非意味的切断」ということをしっかりと把握して読めば、分かります!
2020/05/17 11:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ジル・ドゥルーズの哲学を大胆にも読み替え、「切断の哲学」を提示した画期的な一冊で、人間の弱さや「有限性」をこそ思考する、世界的に特異な「生成変化論」の書です。とっても内容が難しく、なかなか読むのに一苦労ですが、同書におけるキーワードは「非意味的切断」です。この用語をしっかりと把握すれば、何とか読み進められます。では、この「非意味的切断」とは何でしょうか?著者は、同書の中で「すぐれて非意味的切断と呼ばれるべきは、<真に知と呼ぶに値する>訣別ではなく、むしろ、中毒や愚かさ、失認や疲労、そして障害といった><有限性>のために、あちこちを乱走している切断である。特異な有限性のために偶発する非意味的切断は、><すぐれてクリティカルな体験>に劣らず、何らかの<本能>や<共同幻想>とされるものを、ズタズタに破砕する」と述べています。つまり、「非意味的切断」とは、意図してなにかを切るという行為のことではなく、なんらかの行為や出来事の予期せぬ結果として、あるいは各人の能力の限界によって、意図せずなにかが切れるという事態のことであるらしいのです。ここまでだけでも一苦労ですが、ぜひ、同書を最後までゆっくりとお読みください。