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商品説明
地上に強大な国を築いた出雲、神々が降り立った日向…。「古事記」の世界を、その舞台とともにビジュアルに案内。泰斗による対談や、国文学者2人による紀行、イラストすごろくも収録する。『芸術新潮』掲載を再編集し書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
神々に導かれ、いにしえの日本と出会う! ビジュアル古事記、ついに誕生。オホクニヌシが地上の王国を築いた出雲、天孫ニニギが舞い降りし日向、初代神武天皇が東征の果てに辿り着いた大和――。『古事記』の美しきふるさとには、いまも神々が坐していた! 泰斗による編纂1300年記念対談や、成立の謎に迫る解説、イラストすごろくなども充実。日本最古の歴史書を、分かりやすく徹底案内します。【商品解説】
出雲、日向、大和――古事記の美しきふるさとには、今も神々が坐していた! 日本最古の歴史書を、その舞台とともに案内する決定版。【本の内容】
著者紹介
梅原 猛
- 略歴
- 〈梅原猛〉1925年宮城県生まれ。京都大学文学部哲学科卒業。哲学者。国際日本文化研究センター顧問。
〈上田正昭〉1927〜2016年。兵庫県生まれ。京都大学文学部史学科卒業。歴史学者。
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紙の本
日本書記より古事記に親しみを覚えるだろう
2022/10/23 19:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、梅原猛国際日本文化研究センター所長等(故人)、上田正昭京都大学教授等(故人)、三浦佑之千葉大学名誉教授、上野誠奈良大学名誉教授の4名で、哲学者や歴史学者が取り組んだもの。
本書は、表題のとおり、古事記の世界に誘うもので、どうしても、正史に位置付けられる「日本書紀」と比較しながら読み解かれる。日本の原風景はどうかは何とも言えないものの、誰もが知っているが、よくわからない書であろう。
目次から見ると、
対談 古事記こそ日本文化の原像 梅原猛×上田正昭
超速読 ユルわかり古事記
グラフ 古事記の風景 1 日本創世の舞台、2 出雲の繁栄の果てに、3 日向 に天降る神々、4 ヤマト王権の光と影、5 見えてきた都のかたち
紀行 ヤマト古事記あるき 三浦佑之×上野誠
最新研究 いま改めて古事記を問い直す
神話のふるさとマップ、特大付録すごろく となる。
オホクニヌシが地上に世界を築いた出雲の地、天孫であるニニギが舞い降りたという日向、初代神武天皇が東征を行い、転々として大和に到達するという古事記で繰り広げられる物語。
まず、対談では、哲学者と歴史家が交えると多くの面が出てくる。ヤマトタケルがクマソ征討後、エミシ征討の命令で古事記では赤紙をもらった出征兵士の心境、日本書紀では喜び勇んで出征するという違いを見る。古事記の文学性豊かさを浮かび上がらせる。国譲りでは、武力闘争ではなく平和革命に当たるという。古事記、日本書紀を通して、天から追放されたスサノオが新羅に降り、日本に来るという万世一系と違う世界を表現している。戦後、応神天皇以前はすべてフィクションとしたことにより、研究が止まっていた。神庭荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡の発掘、出雲大社の巨大な遺跡が出てきて、客観的に大きな修正がされてきたこと等が生き生きと取り上げられる。
古事記といっても、これを読まれた方は少ないだろう。しかし、どこかで接したことがあるのは、ユルわかり古事記でわかる。また、グラフ 古事記の風景でビジュアル面で親しみを感じる人も多いと思う。国文学者2人による紀行で、奈良の各地を分かりやすく紹介する。
いま改めて古事記を問い直す で、2017年時点であるが、古事記成立にかかる謎に迫り、ビジュアルだけでない本であることを示す。権力闘争と言ってしまえばおしまいであるが、その時代を描き出すことにより、現在につながることを学ぶことができる。一読されたい。