モンテーニュ エセー抄 新装版

「エッセイ」というジャンルの水源たる古典の精髄を読みやすく翻訳し、それまでのモンテーニュのイメージを一新した書の新装版。「経験について」をはじめ、「後悔について」「悲しみについて」など全１１章。【「TRC MARC」の商品解説】

「読者よ、これは誠実な書物なのだ……わたし自身が、わたしの本の題材なのだ」（モンテーニュ）

「とりとめのなさというか、ややたががゆるんだようなところが、『エセー』のすばらしさだと映る。しかも、このとりとめのなさが、読後、煙のように消えてしまう性質のものかといえば、そんなことはない。いくつかの核のようなものが、読者の心の深いところに確実に宿る。そしてそれが、あるとき、ふっと浮かんできて、ああ、あの個所、どんな調子だったっけなどと、また読み直してみる気になる」（編訳者あとがき）

モンテーニュは、自分をはじめて見つめた人、人間が生きるための元気を鼓舞してくれる人である。「エッセイ」というジャンルの水源たる古典を、読みやすい新訳で。全巻の掉尾をかざる「経験について」ほか11章。【商品解説】