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大江健三郎全小説 3
著者 大江健三郎 (著)
ノーベル文学賞作家・大江健三郎の小説群を、詳しい解説を付して編集した全集決定版。3は、「政治少年死す」(「セヴンティーン」第2部)を含む初書籍化作品4編、入手困難作品1編...
大江健三郎全小説 3
大江健三郎全小説 第3巻
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- 税込価格:93,940円(854pt)
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商品説明
ノーベル文学賞作家・大江健三郎の小説群を、詳しい解説を付して編集した全集決定版。3は、「政治少年死す」(「セヴンティーン」第2部)を含む初書籍化作品4編、入手困難作品1編など、全14編を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
1961年の雑誌発表以来、一度も書籍化されることのなかった「政治少年死す」を含む1964年までの初期短編群その3。 性、政治、青年の苦悩を真正面から赤裸々に描く。
【収録作品】
セヴンティーン/政治少年死す──セヴンティーン第二部/幸福な若いギリアク人/不満足/ヴィリリテ/善き人間/叫び声/スパルタ教育/性的人間/大人向き/敬老週間/アトミック・エイジの守護神/ブラジル風のポルトガル語/犬の世界
──初期作品群その3【商品解説】
収録作品一覧
セヴンティーン | 7−45 | |
---|---|---|
政治少年死す | 47−97 | |
幸福な若いギリアク人 | 99−117 |
著者紹介
大江健三郎
- 略歴
- 大江健三郎(おおえけんざぶろう)
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。
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「セブンティーン」第2部にあたる「政治少年死す」が収録されている
2020/01/02 21:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
右翼団体からの抗議を受けて単行本には収録されなかったという問題作「政治少年死す」を読む。この作品は「性的人間」に収録されている「セブンティーン」第2部として書かれたもので、今回は大江健三郎全小説3から読んでみた。もちろん、この作品は当時の社会党委員長・浅沼稲次郎を刺殺した少年をモデルにしたものである。もちろん大江氏自身は左翼の作家とみなされることが多いので、この作品は右翼のことを嘲笑している作品なのではないかと右翼団体は思ったかもしれないが、この作品は「天皇陛下万歳」と叫ぶ右翼の少年が下界に放り出された時(普通の少年に戻った時)に以前のいじめられっ子にもどってしまうのではないかと恐怖したといるという、屈折している少年を描いた青春小説として読む方が正解なんだと思う