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紙の本
列車ダイヤはこう進化を遂げた 日本の鉄道はニーズにどう答えてきたのか (交通新聞社新書)
著者 和佐田貞一
JR発足時から30年で取り組んだのは列車ダイヤ革命だ! 旅客輸送を対象に、鉄道再生に大きな役割を果たした列車ダイヤの進化について、ハード・ソフト両面の方策を解説。他輸送機...
列車ダイヤはこう進化を遂げた 日本の鉄道はニーズにどう答えてきたのか (交通新聞社新書)
列車ダイヤはこう進化を遂げた
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商品説明
JR発足時から30年で取り組んだのは列車ダイヤ革命だ! 旅客輸送を対象に、鉄道再生に大きな役割を果たした列車ダイヤの進化について、ハード・ソフト両面の方策を解説。他輸送機関との競争力の現状なども紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
鉄道輸送において列車は「商品」であり、利用者から求められる品質とは、「速い(所要時間が短い)」
「直行する(乗り換えずに行ける)」「乗りたいときに乗れる(本数が多い)」の「便利3要素」ということになる。
品質の向上には車両や軌道などハード面の改良は不可欠であるが、そのハードの能力に最適化された
「列車ダイヤ」を設定することによってようやく「便利3要素」が達成される。本書は、まず列車ダイヤの基礎や
運行計画の考え方をわかりやすく説明し上で、JR発足時から30年を経て如何に「便利3要素」を達成した
「列車ダイヤ」が数多く誕生し、目覚ましく進化したのか詳しく解説している。【商品解説】
目次
- 第1章 ダイヤは列車という商品の設計図
- 第2章 安全で正確なダイヤへ
- 第3章 スピードアップの進化がダイヤを変える
- 第4章 スピードアップを実現する様々な手法
- 第5章 直通運行でより便利なダイヤへ
著者紹介
和佐田貞一
- 略歴
- 〈和佐田貞一〉群馬大学大学院(機械)修了。元西日本ジェイアールバス社長。著書に「高速バス進化の軌跡」がある。
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列車ダイヤの進化というよりはスピードアップの歴史
2017/12/16 10:26
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は国鉄、JR西日本に勤務された技術者である。本書は主に新幹線整備や在来線特急列車のスピードアップにより日本各地の主要都市間の移動時間が短縮され、日本列島が時間軸で見ると、どのように縮んでいったかを俯瞰することが主眼になっている。ただし、札幌~函館間のように一時期3時間を切る所要時間が、現在3時間半程度に逆戻りしている現象には触れられていない。「列車ダイヤはこう進化した」というタイトルから、ダイヤ作成技術の向上、車両性能の向上、信号システムの改善等によりより多くの列車をスムーズに運行する大都市圏の過密ダイヤ区間の舞台裏を垣間見ることができるのではないかと期待する読者にとっては、いささか期待外れの内容である。列車ダイヤ作成については、最近出版された列車ダイヤ関連の書籍に基づく記述が多く、大半が一般論に終始、具体例の記述が少なく、既往の列車ダイヤ関係の著作に目を通している読者には、新たに得る情報は少ない。鉄道技術者であった著者の著作にも関わらず、鉄道技術に関する記述がいささか正確性に欠ける点が散見されるのも気になるところである。