紙の本
いい読後感が残りました
2019/06/18 21:01
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
真保裕一『ダブル・フォールト』を読みました。
若い弁護士が主人公で、これがまた、へたれなやつで、話のはじめのうちは、面白くない。
あ、これははずれやった、もう読むのはやめよかな、と思いながらも、ずるずる読み続けると、法廷シーンが始まったらぐんと面白くなり、結末は、どんとひっくり返されて重い読後感を残します。
法を守るとは?人を裁くとは?真実とは?正しいとは?
さまざまな疑問に出合いながら読み進め、答えは出ないけど、未消化な感じはない。いい読後感が残りました。
紙の本
新米弁護士の成長記
2022/10/18 10:16
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投稿者:lucky077 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新米弁護士が主人公で、殺人事件の被告人の弁護を任される。彼の前に立ちふさがったのが被害者の娘で、彼女に振り回されるが何とか事件の真相にたどり着きます。
主人公の勇み足でさらけ出さなくても良い真実を公衆の面前に晒してしまった後味が悪い結果に。。。
一度は失敗したが、次に失敗しなければ良い。テニスは一度サーブをミスしてももう一度打てる。「ダブルフォールト」という題名が興味深いです。
紙の本
ダブル・フォールト
2021/09/10 10:00
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投稿者:なみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新米弁護士の本條が、所長の高階から、初めての殺人事件の弁護を任される。
信じきれない被告人でも、全力を尽くさないといけない弁護人。被告人の減刑の為に、被害者の過去を暴いていくのが良いのかー。どちらが被害者か、わからなくなってくる。
が、高嶋弁護士の経験と思慮、懐の深さは、すごい。新米が正論だけで太刀打ちできるものじゃ、ないなぁ。
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若手弁護士の青臭さが、読んでいてなかなかに心地よい。後味の悪い結果になってしまったけれど、最後の光景に救いが感じられる。
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中盤までは、弁護士のお仕事を淡々と紹介しているだけのような印象でした。確かに被疑者から胡散臭さは感じられ、この先すんなりと行かないだろうという不安感はありました。しかしそれは本作に限った話展開ではないので、大きな期待感に結びつかず、読み進める大きなモチベーションにあまり繋がりませんでした。
状況が変わったのは、本條の上司・高階が何かを隠しているのではという疑惑が浮上してきたあたりから。きっとその秘密が一度出た判決を大きく揺るがし、大逆転に結びつく秘密なんだろうと思うと、終盤ではありましたが先の展開がとてもとても気になりました。
しかし、結果としてはその期待は半分叶えられ、半分大きく外れました。真実は明らかになりましたが、本條と香奈にとってはひどく残酷で、そして誰一人幸せにならなかったこの結末は、かなり強烈なインパクトがありました。真実を明らかにするという行為が本当に正しいことなのか。そのことについて心に楔を打ち込まれたような感覚です。
本作はそのままエピローグを迎えましたが、弁護士として貴重な経験をした本條が今後弁護士として高階という存在を目標としながらどのように成長していくのかを、もう少し見てみたい気分です。
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やっと中堅の法律事務所に就職できた新米弁護士が主人公。
殺人事件の被告人の弁護を任された彼の前に立ちふさがったのは、被害者の娘。
彼女に振り回されながらも、何とか事件の真相にたどり着く。ゆるキャラ的な新米弁護士の成長物語。それでいて、内容はシリアス。
加えて、法廷での弁護士・検察との証言場面が詳細に綴られ、裁判の情報小説、さらにリーガルミステリーと、ダブルトリプルで味わえるお得感がある。
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裁判ってのは真実を明らかにする場でなくてはならない。
そこに人の感情はいらない。
真相究明。それが裁判のあるべき姿。
日本の裁判は中世レベルだって揶揄されるほどだから、ほんと一度革新した方が良い。
作品の感想としちゃあ、そりゃあ主人公には何も知らされずに隠し事をされていたわけだから、そりゃあね……ひどい大人だよ。まぁ、大人は色々あって大変なんだろうけどね。ただ裁判を私物化しちゃあいけないね。
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弁護士だって人間だから、感情移入したり直視したくないことだってある。でも、エゴで何かを隠してはいけないのかもしれない。それがどんなに傷つくことであっても。
所長はずるいなぁと思いつつ、でも、関わった依頼人の日常をそっと支え続けてきた。それが大事なことなのかもしれない。
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読みやすいし、弁護士の仕事とか、考えってこんな感じなんだなぁ…と妄想できる。自分も弁護士だったらこういう気持ちに苛まれそう…と、新米弁護士につい肩入れしてしまう。
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人殺しの弁護は、正義なのか?恩人を刺し殺したと自首してきた男。彼は人望ある工場経営者。新米弁護士・本條務は、被告人の弁護を任される。減刑を勝ち取るため、務は被害者の旧悪を調べ上げ、法廷で次々と暴くー。「もうやめてっ!」被害者の娘・香菜が叫んだ。務は悩みながらも、事件の真相を探ると予想外な展開が…。
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2018.04.11読了
ほんとうにつまらないです。
裁判の真実もかなり手垢のついた結末でなんの感慨もなく。
主人公の弁護士 本條務もまったく魅力のないキャラ。
時間の無駄しか感じません。
真保裕一氏の作品とは思えない駄作。
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裁判の細かい描写はためになった。また主人公の迷いも見え、若さも見え、失敗も見えまた成長していく過程は面白かった。
事件のしてはシンプルな事件だったが、後半からの伸びが実に興味深い。被害者側の視点と、加害者側の視点を織り交ぜながら、関わった家族の苦悩もうまく描かれており、所々考えさせられた。
弁護士とはなんなのか。楽しく分かる小説だ。
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若き弁護士の成長物語とでもいいましょうか。
法定で暴かれる殺人事件の被害者の悪行。殺されたのに、被害者なのにと苦しむ遺族。そして、その気持を受け止める被告人の弁護士。
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どこで見かけたのかは忘れてしまったのだけど、購入してから数ページ読んだ状態で積ん読されてました。やっと読みきる事ができて良かった!
法廷のことを何も知らずともどんどん引き込まれてお話を楽しめます。
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テニスに関係する話かと思ったら、ダブルフォールトも少々こじつけ気味な新米弁護士の話。
あまり感情移入出来ず、弁護士がこんなに子供で大丈夫なのかと不安になってしまった。