「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/10/25
- 出版社: 国書刊行会
- サイズ:24cm/127p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-336-05994-9
紙の本
チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ
1960年代にチェコスロヴァキアで生まれた傑作・秀作映画の数々を紹介。ほか、監督インタヴューや「チェコ軍映画スタジオ」「「正常化」以後」など、当時のチェコ映画界を知るコラ...
チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
1960年代にチェコスロヴァキアで生まれた傑作・秀作映画の数々を紹介。ほか、監督インタヴューや「チェコ軍映画スタジオ」「「正常化」以後」など、当時のチェコ映画界を知るコラムも収録。2017年開催の映画祭公式本。【「TRC MARC」の商品解説】
1950年代の政治的な抑圧がやわらぎ、自由化の大きな波が訪れた1960年代。この時代、新世代の監督が多数輩出され、彼らは互いに協力し合うことで豊かな創作環境を築きあげ、そこから生まれた作品は国際的に高く評価された。この「黄金の60年代」に生まれた映画たち――「チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ」。
国際的に高く評価されながらもわが国ではなかなか注目されることのなかった、「チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ」と総称される傑作・秀作の数々を紹介、また、ヤン・ニェメツ、ヴェラ・ヒティロヴァー、ヤロミル・イレシュなどへのインタヴューや、「検閲システム」、「国立大学映画学部が果たした役割」など当時のチェコ映画界を知るための貴重な情報も満載した、「チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ」映画祭公式本。
小泉今日子(女優)
「いつの世も女の子達は心の中で小さな反乱を起こす。そして颯爽と、悪戯に、スカートを揺らして街を歩くのだ! 1966年に製作された『ひなぎく』と私は同じ年。51歳になった私はもう女の子ではないけれど、今を生きる女の子達にも勇気と元気と反乱を胸に、颯爽と世の中を闊歩して欲しいと願っています。」(『ひなぎく』へのコメント)
岡崎京子(マンガ家)
「彼女達は笑う。おしゃれする、お化粧する、男達をだます、走る、ダンスする。遊ぶことだけが彼女達にできること。愉快なばか騒ぎと絶対に本当のことを言わないこと。それが彼女達の戦闘手段。やつらを「ぎゃふん」と言わせるための。死ネ死ネ死ネ死ネ!分かってるよ。私達だって「生きて」いるのよ。」(『ひなぎく』へのコメント)
野宮真貴(ミュージシャン)
「この映画のふたりの女の子は何だか涙が出るほど自由に生きている。可愛い服を着て、おいしいものをご馳走してもらって、ダンスをして、いつも笑って…。「ひなぎく」ほど悲しいくらい美しい映画は他にはないと思う。」(『ひなぎく』へのコメント)
鴻上尚史(劇作家・演出家)
「彼女達は、無敵である。若く、美しく、スタイルがよく、センスがいい二人の女性に誰が勝つことができよう。だが、無敵である一番の理由は、彼女二人を、誰も理解していないことである。無敵であることの、なんと華やかなことか。そして、なんと淋しいことか。」(『ひなぎく』へのコメント)
周防正行(映画監督)
「とりあえず歴史的、政治的に読み解くことを禁じてみよう。映っているのは「空気」だ。「空気」の映っている映画は面白い。ただし、見た者に問われるのは、その「空気」をどう吸って、どう吐くかだ。今という時代に。」(『パーティーと招待客』へのコメント)
松尾貴史(俳優)
「知らず知らずの内、権力に迎合していくさまは恐怖ですが、この異国の作品の画面よりも私たちの住むこの国の方が深刻かもしれません。この作品は、50年も前にその事を示唆してくれていたのです。」(『パーティーと招待客』へのコメント)【商品解説】
目次
- 【作品解説】
- 『ひなぎく』『これが人生』『土曜から日曜へ』『鳩(白い鳩)』『ロミオ、ジュリエット、闇』『天井』『袋いっぱいの蚤』『網の中の太陽』『叫び』『違う何か(もう一つの生き方)』『コンクール』『黒いペトル』『支えがほしい(ヨゼフ・キリアン)』『猫に裁かれる人たち』『夜のダイヤモンド』『大通りの商店』『親密な灯り』『ブロンドの恋』『水底の小さな真珠』『少年院』『プラハのためのオラトリオ』『火事だよ!カワイ子ちゃん(消防士の舞踏会)』『狂気のクロニクル』『パーティーと招待客』『厳重に監視された列車』『気まぐれな夏』『ホテル・オゾンでの八月の終わり』『放蕩息子の帰還』『ホモルカを見よ』『愛の殉教者たち』『マルケータ・ラザロヴァー』『322』『火葬人』『鳥と孤児と阿呆』『すべての善良なる同胞』『つながれたヒバリ』『植物園での祝典』『楽園の果実を食べて』『アデライド』『ヴァレリエと不思議な1週間(闇のバイブル/聖少女の詩)』『悪魔技師の殺人』『冗談(受難のジョーク)』『耳』『抹殺された日曜日』『新入りの死刑執行人のための事件』
- 【コメント】
- 『ひなぎく』(小泉今日子、岡崎京子、矢川澄子、野宮真貴、鴻上尚史、ヴィヴィアン佐藤、まつゆう*、真魚八重子)
- 『パーティーと招待客』(周防正行、松尾貴史、中条省平)
- 『愛の殉教者たち』(岡田利規、門間雄介)
- 【談話】
- ヴィエラ・ヒチロヴァー/ペトル・ホリー/シュテファン・ウヘル/ヤロミル・イレシュ/ヴィエラ・ヒチロヴァー/ミロシュ・フォルマン/パヴェル・ユラーチェク/ヴォイチェフ・ヤスニー/ヤン・ニェメツ/ミロシュ・フォルマン/イジー・ブルデチュカ/イジー・メンツル/フランチシェク・ヴラーチル/ユライ・ヤクビスコ/エステル・クルンバホヴァー
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
充実した内容のチェコスロヴァキア映画のテキスト
2022/05/19 02:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nostalgic dreamer - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めてのチェコスロヴァキア映画は、90年代に見た「ひなぎく」(ヴェラ・ヒティロヴァー監督) でしたが、当時はシュヴァンクマイエルを筆頭にチェコアニメ映画がブームで、シュヴァンクマイエルも少しかじりつつ、イジー・トルンカ (アニメーション作家と思っていたら、チェコに行った時に絵本を見付けて、その時初めて絵本作家でもあると知りました。レトロで美しくて可愛い画風です) やポヤルなどのレトロな作風が好きでした。
その後も何年かおきにチェコ映画のブームがあり、ゴシック×ガーリーのビジュアルの「闇のバイブル」(ヤロミール・イレシュ監督) をきっかけに、少しまたチェコスロヴァキア映画に興味を持ち、数年前の「チェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグ」特集映画上映で数作鑑賞し、パンフレットの販売がなく、代わりにこちらの本を購入しました。
劇場で鑑賞したのは「パーティーと招待客」「愛の殉教者たち」で、本の情報で「ひなぎく」の子がカメオ出演していたり「闇のバイブル」のキャストも出演しているのを知ったり、かなり役立ちました。
この本をきっかけに、アメリカ映画は見たことあったけどチェコ時代の古い作品は未見だったミロス・フォアマンの作品に興味を持ち、数作レンタル。「ブロンドの恋」はモノクロでレトロなタイトルフォントなども好みで良かった。
全ページ目を通していないけれど、情報量が豊富でチェコスロヴァキア・ヌーヴェルヴァーグのテキストのような本。この価格でこの情報量はお得です。この本に載ってる見たい作品も多いのに、日本で鑑賞出来るのはごく一部なのが残念。
中身は充実していて満点なのですが、1点残念なのは、女性ファンの多い「ひなぎく」が表紙なのに、スリラー映画のようでハードコアなビジュアル (裏表紙も「ひなぎく」でさらにグロテスク) で、購入層を狭めていそうで勿体ない。
少しマニアックな内容なので、もう少しポップな表紙にしたら (中はガーリーな写真が載ってるのに。或いは一部で人気の「闇のバイブル」のガーリーなビジュアルを見せるとか) もっと多くの方に手に取ってもらいやすいのになーと思います。