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紙の本
火星からの侵略 パニックの心理学的研究
著者 ハドリー・キャントリル (著),高橋祥友 (訳)
1938年、名優の語りによるラジオドラマが全米100万人以上の人々を恐怖とパニックに陥れた。何が集団行動の主な心理的理由と考えられるのか。放送直後の調査をまとめた社会心理...
火星からの侵略 パニックの心理学的研究
火星からの侵略
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商品説明
1938年、名優の語りによるラジオドラマが全米100万人以上の人々を恐怖とパニックに陥れた。何が集団行動の主な心理的理由と考えられるのか。放送直後の調査をまとめた社会心理学の古典に解説を加える。【「TRC MARC」の商品解説】
一九三八年のハロウィーンの晩に、名優オーソン・ウェルズはマーキュリー劇場というラジオ番組で、H・G・ウェルズの空想小説『宇宙戦争』を基にラジオドラマを実にありありと、いかにも現実の出来事のように放送した。その結果、少なくとも百万人の米国人が恐怖に駆られ、数千人がパニックに陥った。本書で報告する研究は、この放送直後に開始されて、何が集団行動の主な心理的理由と考えられるかを探るために、人々の反応について調査した。……(本書序文より)
地震,テロ事件など大規模災害では,流言飛語をどのようにコントロールするかがつねに大きな課題となる。パニック発生時のコミュニケーションや集団行動に興味のある人々にとって、本書は今も価値がある。
現在は,核弾頭を積んだ大陸間ミサイルが存在し,その巨大な破壊力に対して,火星人の侵略よりも遙かに強い妄想が人々に生じる可能性がある。またヨーロッパへの難民流入への極端な報道により,人々に行き過ぎた不安とパニックを引き起こす下地は今なお存在している。
80年前の歴史上有名なこの事件について書かれた本書は,現代にも起こりうる,パニック状況における伝染性のある恐怖の人間心理を詳細に分析したものといえよう。
【商品解説】
著者紹介
ハドリー・キャントリル
- 略歴
- 〈ハドリー・キャントリル〉1906〜69年。国際社会研究所所長、プリンストン大学心理学部教授を務めた。世論調査研究所を創設。
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