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商品説明
日本は、孫の世代を食い物にする莫大な債務先送りで生きのびている。シルバー民主主義の実像について、ファクトとデータ、ロジックによって分析し、民意の高齢化の是正、エイジフリー社会の実現などの解決策を提言する。【「TRC MARC」の商品解説】
公的債務の累増により、孫の世代は祖父母の世代に比べて1億円も損をするといわれるほど、日本の世代間格差は深刻さを増している。深刻な世代間格差の原因の一つとして指摘されるのが、シルバー民主主義だ。今後も少子化、高齢化の進展が見込まれており、現在の年齢別投票率を前提とすれば、投票で示される民意も高齢化する。
シルバー民主主義が問題とされるのは、政党間の民意獲得競争を通じて、高齢化した民意が政党への圧力となるからだ。高齢者が直接要求しなくとも、政党が票目当てに意向を忖度する。この結果、政治全体が、高齢者に受益が大きく偏る現在の財政・社会保障制度の抜本的な改革に極めて後ろ向きとなり、将来世代や若い世代に負担を先送りし、社会の持続可能性の危機をもたらす。
本書は、先進国に共通の現象としてのシルバー民主主義の実態を日本のデータに基づき明らかにするもの。誕生の背景、そして解決策を提示する。筆者は、経済企画庁出身のエコノミスト、コトリコフ教授が提唱した世代会計の理論を応用したオリジナルのシミュレーションも交えて、明快に分析する。【商品解説】
目次
- 序章 シルバー民主主義の虚と実
- 自ら行動はしない国民
- 国民が求めた改革の必然的な帰結
- シルバー優遇は昔から存在した
- 人生前半の社会保障・福祉サービスの政府による提供が進まない日本
- グローバル化は既存の社会保障制度を再編する好機
- 高齢者を扶養する余裕がなくなった経済・社会情勢
- 日本は本当にシルバー民主主義なのか?
- シルバー民主主義とシルバーファースト現象は厳密に区別しなければならない
- 忖度は悪か?
著者紹介
島澤 諭
- 略歴
- 〈島澤諭〉公益財団法人中部圏社会経済研究所経済分析・応用チームリーダー。法政大学兼任講師。財務省財務総合政策研究所客員研究員。著書に「世代会計入門」など。
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紙の本
将来における世代間格差をなくすための提言書です!
2017/11/29 09:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、現役世代と将来の世代との間に広がる格差の原因を「シルバー民主主義」に見出し、その克服方法を検討した書です。現代における超過債務の累積は、孫世代にまで及び、ある計算によれば、孫世代は現役世代に比べて、およそ1億円もの損をすると言われています。将来の世代を生まれる前から破たんさせている社会状況にあって、その原因である「シルバー民主主義」をどのように克服して、解決していけばよいのか。本書は、それを様々なデータなどから究明していきます。
紙の本
シルバーファーストとの混同
2022/04/01 17:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
「シルバー民主主義」と批判的にいわれるが、筆者はそれに否定的な見方をする。なぜなら、本来のシルバー民主主義とは、高齢者の意向を優先する「シルバーファースト」とはまったく違うものだからだ。
シルバー民主主義批判は、財政健全化を先延ばししごまかすためのアリバイだという筆者の指摘は分かりやすかった。