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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/12/01
- 出版社: 祥伝社
- サイズ:19cm/289p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-396-61633-5
読割 50
紙の本
変調「日本の古典」講義 身体で読む伝統・教養・知性
日本人は何をもって日本人たることができるのか。中世の身体技法にあるヒントとは−。思想家・内田樹と能楽師・安田登、異才のふたりが能、論語、古事記などの古典を語り尽くす。【「...
変調「日本の古典」講義 身体で読む伝統・教養・知性
変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性
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商品説明
日本人は何をもって日本人たることができるのか。中世の身体技法にあるヒントとは−。思想家・内田樹と能楽師・安田登、異才のふたりが能、論語、古事記などの古典を語り尽くす。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
内田樹
- 略歴
- 〈内田樹〉1950年東京生まれ。思想家。武道家。神戸女学院大学名誉教授。多田塾甲南合気会師範、凱風館館長。
〈安田登〉1956年千葉県生まれ。下掛宝生流ワキ方能楽師。元ロルファー。
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紙の本
安田さんもすごいが内田さんもすごい
2019/02/25 01:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TaKIK2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
このふたりの知識人の対談はすごい。本物の知に飢えている方におすすめ。
どうやったら、このような本物知識が身につくのだろう、この方たちの読書履歴と、経験とかを知りたくなった。これだけの雑学を身に着けることに、あこがれを感じてしまう。
また、このふたりに別の対談本があれば読んでみたい
紙の本
論語を体で読む
2018/08/29 22:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:和田呂宋兵衛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
孔子は建前ばかり言う道徳主義者・・・そんな先入観が、論語を身体で読むとがらり変わってくる。実にエキサイティングな本です。退屈な伝統芸能だと思っていた「能」が、あらゆる古典のエッセンスを詰め込んだ、すごい芸能だということもわかりました。
紙の本
何故日本人は英語が出来ないのか
2023/02/16 19:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オワコンテレビ - この投稿者のレビュー一覧を見る
思想家内田先生と能楽師安田氏の日本古典を巡る議論が続いた後、日本の教育についての話の部分が、最も私の印象に残っている。内田先生曰く、英語を勉強する目的が小中学生にもはっきりと分かりすぎており、「英語を学ぶ目的とはずばり金のため」があまりにも明らかだから、とのこと。
本来勉強は自身の興味関心に基づく内発的なものであるはず。しかし、英語については、受験・資格・就職、を優位に進めるツールであり、親や教師より強制されるものが、面白いはずがない。外国語を学ぶことの醍醐味とは「自身のフレーム(言語を通じた型)から外れ、他のフレームで気付きもしなかった価値観に気が付くことであるものだが、英語に限っては点取りゲームであり、ずばり金が目的。そのような受験戦争の延長のような英語の学習が楽しいはずがない。そして、安田氏の「古代のシュメール語講座など生活の何の役にも立たないはずが、キャンセル待ちで溢れるほどの盛況ぶり」と色を添える。
そして、何故ここまで英語だけが重要視されるのか、それは日本がアメリカの植民地であることを如実に示すものであり、母国語を禁止し支配国の言語を強制することは植民地統治の第一の手である、と続ける。
全く興味深い記述でした。
内田先生は、一連の著書を通じて、「株式会社化」を問題視しています。何でも利益、数字に還元する傾向で、アメリカの市場原理主義を諾諾と受け入れるこの国の骨のなさを憂いておられます。
読者の私も日ごろから、日本の教育では、英語を学んで英語を通じて何を学ぶのか、よりも、とりあえず英語を話せたら何とかなる、と手段と目的が転覆しているような状態には違和感を感じておりました。それに見事に答える、日本の拝金主義、市場原理主義、利益第一主義、を喝破するもので、溜飲を下げられた思いで、該当の箇所には三十線を引きました。
内田先生は、教育・医療・福祉・インフラ、など人間の生命に直結するものまで、市場原理に委ねてはならないものまで、金銭の多寡で差別をすることに警鐘を鳴らしています。山河森林など後世に残さねばならないものまでも、換金可能な資産としか見なさない、薄っぺらな価値観を批判されていて、今を生きる私達は内田先生のコメントに耳を傾けるべきだと思います。欧米の一部の特権階級に日本の資産や文化を略奪される前に。