「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
契約法の部分がリニューアルされ、国民生活においても大きな影響ををうける民法改正。法制審議会メンバーの4人が、法案について各所で行ってきた講演内容を基礎に、債権法改正の要点を概説する。【「TRC MARC」の商品解説】
民法(債権関係)改正案が2017年5月26日に国会を通過し、6月に公布され、その後3年以内に施行される。今回の改正によってリニューアルされたのは民法典の契約法の部分であり、国民生活においても大きな影響を受けることになる。本書は、法制審議会のメンバーであった執筆者4名が、法案について各所で行ってきた講演内容を基礎として、改正法の簡潔な解説書としてまとめた1冊である。【商品解説】
著者紹介
中田裕康
- 略歴
- 〈中田裕康〉早稲田大学教授。著書に「継続的取引の研究」など。
〈大村敦志〉東京大学教授。著書に「新基本民法」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
法改正の解説講義
2020/05/16 12:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
以下はあくまでも個人的感想である。
講義口調で書かれている点は良いだろう。共著であり、それぞれの個性が出ているように感じる。したがって、読みやすいところとそうでないところがある。読みやすいか否かは具体例をしっかり挙げているか、わかりやすい整理がなされているかという点が大きくかかわっていると感じた。
わかりやすいと感じたのは第4章(債務不履行などについて扱っている章)だ。序盤は一般的抽象的話をしているようだが、後に具体例を挙げながら説明してくれているのが良い。履行強制、解除、損害賠償という3つのメニューがあることを示し、履行可能か否かなどそれぞれの論点を説明する整理もわかりやすい。本章担当の著者が執筆している第9章(弁済・相殺に関する章)も比較的読みやすいだろう。
一方で読みにくいと感じたのは第6章(債権者代位権・詐害行為取消権に関する章)だ。具体例がなく、読んでいても頭に入らなかった。やはり抽象的な議論では結局理解できないまま終わってしまうのだと感じた。
第8章(債権譲渡に関する章)も読みにくいと感じた。これは、そもそもがわかりにくい題材であるので仕方ないのかもしれないが、これこそ具体例を豊富にしなければならない箇所ではなかろうか。
第10章は各種の契約につき扱っているが、これは細かい契約それぞれのことはおいておき、全体感として抽象的契約を定めるというよりも、それぞれの契約を完全別個のものとして扱わずに平準化する考えが日本の民法だという著者の主張は伝わった。印象としては、瑕疵担保責任として考えるというよりは、契約ごとに債務不履行として考えるという方針なのだと感じた。消費貸借契約の解除や繰り上げ返済についての損害賠償は利子を負担するというのではなく、資金調達コストなどが損害なのだという具体例はわかりやすかった。
担当(敬称略)
序章、第2章、第10章:中田裕康
第1章、第3章、第5章:大村敦志
第4章、第9章:道垣内弘人
第6章、第7章、第8章:沖野眞已
紙の本
読みやすいが著者の個性は出ている
2019/05/10 11:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
(元)東大教授陣がテーマを分担して債権法改正を語る。共著とはいえ各自の個性が隠せていないのは評価が分かれると思うが、基本的に口語体で読みやすい。ふーんこうなるんだな、という感じで読める。特に危険負担等に関する道垣内先生の整理はわかりやすかった