「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
愛に乱暴 上 (新潮文庫)
著者 吉田修一 (著)
結婚8年目の子供のいない主婦、桃子は夫・真守の両親が住む母屋の離れで暮らしている。義父が倒れ忙しくなった桃子にかかってきた一本の無言電話。平穏だった桃子の日常は揺らぎ、日...
愛に乱暴 上 (新潮文庫)
愛に乱暴(上)(新潮文庫)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
結婚8年目の子供のいない主婦、桃子は夫・真守の両親が住む母屋の離れで暮らしている。義父が倒れ忙しくなった桃子にかかってきた一本の無言電話。平穏だった桃子の日常は揺らぎ、日記にも浮気相手の影がしのびよる…。【「TRC MARC」の商品解説】
初瀬桃子は結婚八年目の子供のいない主婦。夫・真守の両親が住む母屋の離れで暮らし、週に一度、手作り石 教室の講師をしている。そんな折、義父の宗一郎が脳梗塞で倒れた。うろたえる義母・照子の手伝いに忙しくなった桃子に、一本の無言電話がかかる。受話器の向こうで微かに響く声、あれは夫では? 平穏だった桃子の日常は揺らぎ始め、日々綴られる日記にも浮気相手の影がしのびよる。【商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
書店員レビュー
隙あらば頁をめくりたい
ジュンク堂書店福岡店スタッフさん
あれほど声高に非難されても不倫の話題はつきず、ゴシップとしてはもはや飽和状態ともいえる昨今。
それでも昔から他人の不幸は蜜の味とはよくいったもので、安全な場所から他者を責め立てたり、自らの生活に重ねあわせて都合のいい夢をみたりすれば、心は暗い甘やかさに満ちていく。
そういう暗い魂胆で手にとった本著だったが、読了前後でその印象は大きく変化した。
頁をめくりたいという衝動理由が、夫が不倫に至った経緯や結末を知りたいという好奇心からだったのが、とあるシーンを境に、「この物語はいったいなんなんだ」という思いからになった。
主人公の桃子に対しては、日常を保つことにだけにこだわりがあるようにおもえて、なかなか人間的な魅力を感じることができなかったのだが、読み進めるほどにそういった印象からずれていく。
最終章、彼女の魂の叫びのような言葉は、ただただ、胸をうった。
これはただの暗くて甘い不倫小説ではないことを、最終章にてようやく知ることになったのだ。
紙の本
主人公の感覚がやや不可解
2021/02/11 22:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
各章の最初に夫の愛人の日記、次に主人公である妻目線の地の文、最後に妻の日記という風な構成になっている。主人公の感覚がやや不可解だが、これから下巻でどうなって行くのか。上巻の最後で物語が大きく動き出した。