テクノロジー・スタートアップが未来を創る テック起業家をめざせ

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これからのいろいろなテックスタートアップについて、紹介がある本。
大学発などのスタートアップについて、勇気を与える内容。
これを踏まえて、自分の専門領域について深掘りしていきたいと思った。

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テクノロジースタートアップが熱を帯びていること、どのようにすればテクノロジースタートアップができるか書いてあるが、起業の方法論は「起業の科学」のが詳細に書いてあると思う。

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起業とは、やりたいことを実現するための手段。
少しでも興味のあるテーマを選んでプロジェクトを企画し実行してみよう。

起業家に望まれる資質
・素直で頑固
・楽観的で堅実
・自信家で謙虚

メンバー採用でおすすめの質問
「これまで関わった失敗プロジェクトについて教えてください」
　多くの人はその失敗の分析について説明する。聞きたいのは、原因はどうあれ、自分がもっとこうしていれば良かったと自己反省して、その経験を次に活かすことができるタイプかどうか

用語の説明が分かりやすい
　・ワンボードマイコン（CPU、メモリー、入出力Ｉ／Ｏを備えた電子基板）のAruduino
　・ミッション：会社が何を社会に対して実現したいのか、使命、存在意義
　・ビジョン：ミッション実現のために会社としてはこうありたいという方針、目標

概観・まとめがうまい
　インターネットは、世界中の人々をパソコンやスマホに通してつなぐという段階からさらに進んで、あらゆるモノをつなぐ段階へと進化しつつある。この２０年あまりで、リアルの世界のあらゆる人間の活動（・・・）がネット上（サイバー空間）へと展開されて行き、ネット経済が大きく成長した。そして、数々のスタートアップが成功した。　p182



（ところで、どうしてDruckerのことをドラッガーと書くのだろう。ある世代に多い気がする。）

【目次】
１．テクノロジーで世界を変える
　SCHAFT　ヒューマノイドの実用化を目指す
　Axelspace　小型人工衛生網で宇宙を活用
　WHILL　人々を笑顔にするパーソナル・モビリティ
　Elephantech　印刷する電子回路でモノづくり革命
　VLP Therapeutics　がんワクチンで世界中の人々を救う
２．大学発イノベーションの創出
　レールをつくる側に回ろう
　研究成果を事業化する
　社会課題の解決
　失敗しないための処方箋
　東大発スタートアップが世界に挑戦
３．スタートアップ流ものづくり
　オープン環境がイノベーションを加速
　ネット時代のモノづくりはキックスタート
　スタートアップが刺激する日本のモノづくり
　大企業からスタートアップを生み出す
　大企業とスタートアップの協創
４．起業家への道
　やりたいことを見つける
　仲間を集める
　全速力で開発
　失敗しながら学ぶ
　チャンスをつかむ
　資金調達
　人材採用
　組織をつくる
　成長する
　イグジットしてさらなる成長
　社長の仕事
　次の世代につなぐ
５．未来を創る
　最適化へ向かう社会
　ポストスマホ時代の競争領域
　リアル世界に神経網と頭脳を
　ロボットなしでは成り立たない
　生命２．０をもたらすゲノム科学
　宇宙時代の幕開け
　医療の未来を開拓する
　農業をハイテク産業に
　テクノロジーで進化する人類
６．新しい時代に生きる
　これからの働き方
　最初の一歩を踏み出そう

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自身の経験も含め数々のスタートアップに立ち会った著者がテクノロジースタートアップの未来を語る。
ヒューマノイドロボットSCHAFT、小型人工衛星アクセルスペース、パーソナルモビリティWHILL、回路プリンターエレファンテック、がんワクチンVLP Therapeuticsの事例が紹介されている。
今の大学研究に疑問を投げかけている。研究を事業化して初めて社会へ貢献できる。その分野に最も詳しい教授や学生が論文を書いて終わるのではなく、熱い想いを持って事業へつなげてほしいと願っている。

ー以下、メモー
大企業とスタートアップが対比的に表現されることが多い。一概にどちらが良いということはなく、経営戦略の違いだと考えている。一長一短あり、相互補完的にあれば良い。

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東大発ベンチャーを複数紹介した上で、起業家になることの面白さや、起業家になるための具体的なステップを丁寧に解説した本です。著者の鎌田さんは東大卒で自らもベンチャー企業を立ち上げた方なので、密度の濃い内容がとても分かりやすく書かれています。