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商品説明
ニュー新橋ビル、スタジオジブリ、謎の壁画、新橋系ナポリタン…。新橋には多くの秘密が埋まっている。「東京最後の異界鶯谷」の著者が、再開発計画によって昭和の風景が消えてしまう前の新橋を訪ね歩く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
本橋 信宏
- 略歴
- 〈本橋信宏〉1956年埼玉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。ノンフィクション、小説、エッセイ、評論を執筆。著書に「全裸監督」「上野アンダーグラウンド」「東京最後の異界鶯谷」など。
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紙の本
驚いた
2017/11/17 10:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:杉並の住人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
驚いた。まさかこの本のなかに、スタジオジブリ鈴木敏夫代表ご本人が登場し、事件・ヤクザ・セックス記事がウリだった「アサヒ芸能」の記者時代について実に開けっぴろげに語っているじゃないですか。
鈴木敏夫が新卒入社した徳間書店は当時新橋駅烏森口近くにあって、鈴木氏自身、徳間時代の十数年を新橋で過ごしているそう。
このインタビューを読むと、鈴木敏夫は当時「アサヒ芸能」で伝説のスター記者と呼ばれた栗原裕という人物に相当な影響を受けていて、それが現在の彼の仕事感につながっていることがよくわかる。
詳しくここで書くのは控えるが、被害者女性に向かって第一声が「そのとき履いていたパンツの色は何色だったんですか?」と訊くシーンなど思わず吹き出してしまいました。伝説のスター記者から、「トシ坊」と呼ばれて可愛がられた鈴木敏夫は徹底したリアリズムを叩きこまれてたという。大人をも魅了してやまないジブリ作品の深遠なる世界観というのも、彼のこうした新人時代の泥臭い体験がにじみ出ている気がしてならない。それにしてもよくここまで語ってくれたと拍手したい。そこだけ切り取ってみてもこの本は一級の資料であり、すごい本だ。