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紙の本
カルマ真仙教事件 下 (講談社文庫)
著者 濱嘉之 (著)
ついに教祖阿佐川が逮捕された。一方、長官狙撃事件は迷宮入りが囁かれ始める。度重なる捜査情報の漏洩と内部告発で公安部が揺らぐ中、鷹田はある決断をし…。平成最悪のテロ事件を描...
カルマ真仙教事件 下 (講談社文庫)
カルマ真仙教事件(下)
紙の本 |
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- 税込価格:2,156円(19pt)
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商品説明
ついに教祖阿佐川が逮捕された。一方、長官狙撃事件は迷宮入りが囁かれ始める。度重なる捜査情報の漏洩と内部告発で公安部が揺らぐ中、鷹田はある決断をし…。平成最悪のテロ事件を描いた鎮魂の全3巻、完結。【「TRC MARC」の商品解説】
次々と教団幹部が逮捕され、自白を始めた。そしてついに教祖・阿佐川公照がー―カルマ真仙教と公安警察の戦いを描いた全三作、完結!【商品解説】
目次
- 第一章 幹部の供述
- 第二章 Xデー
- 第三章 捜査情報漏洩
- 最終章 最後の逃亡犯──再び、あの公園へ
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電子書籍
平成最悪のテロ事件の顛末。 出家などしても人は幸せになれない。 日々、現実と格闘していくしかないのだ。
2023/02/21 09:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
宗教は何のためにあるのか。
人を救うためだ。幸せになるためだ。
釈迦も、キリストも、ムハンマドも、その大情熱から人に法を説き、その弟子たちがその教えを世界に広めた。
だが、その宗教者が人を殺した。猛毒のサリンを通勤電車に撒くという、想像もつかないようなテロ行為を行った。
1995年5月16日。
麻原彰晃こと松本智津夫が逮捕された。
人類史上に例を見ない凶悪な犯罪の解明のため、取り調べが進んでいく。
だが、あってはならない捜査情報の漏洩が度々発生してしまう。
警察の威信が地に落ちていく。
「かつての公安部にこんな情報漏れなんてありましたか? 現場の多くは命懸けで仕事をしているんです」
「上を信用できなくなったら現場は死んでしまいます。大げさでなく、本当に死人が出るかもしれない。それが警察捜査の現場というものではないでしょうか」
その後警察を辞し独立した主人公は、事件の調査のためロシアと北朝鮮に赴く。
そこで知るのは驚愕の事実。
欲望に狂った宗教指導者と、世間知らずのエリートたちが巻き起こした平成最悪の事件。
結局彼らも、更に強かな巨悪に利用されただけだった。
出家などしても人は幸せになれない。
日々、現実と格闘していくしかないのだ。
紙の本
平成最悪のテロ事件の顛末。 出家などしても人は幸せになれない。 日々、現実と格闘していくしかないのだ。
2021/12/25 07:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
宗教は何のためにあるのか。
人を救うためだ。幸せになるためだ。
釈迦も、キリストも、ムハンマドも、その大情熱から人に法を説き、その弟子たちがその教えを世界に広めた。
だが、その宗教者が人を殺した。猛毒のサリンを通勤電車に撒くという、想像もつかないようなテロ行為を行った。
1995年5月16日。
麻原彰晃こと松本智津夫が逮捕された。
人類史上に例を見ない凶悪な犯罪の解明のため、取り調べが進んでいく。
だが、あってはならない捜査情報の漏洩が度々発生してしまう。
警察の威信が地に落ちていく。
「かつての公安部にこんな情報漏れなんてありましたか? 現場の多くは命懸けで仕事をしているんです」
「上を信用できなくなったら現場は死んでしまいます。大げさでなく、本当に死人が出るかもしれない。それが警察捜査の現場というものではないでしょうか」
その後警察を辞し独立した主人公は、事件の調査のためロシアと北朝鮮に赴く。
そこで知るのは驚愕の事実。
欲望に狂った宗教指導者と、世間知らずのエリートたちが巻き起こした平成最悪の事件。
結局彼らも、更に強かな巨悪に利用されただけだった。
出家などしても人は幸せになれない。
日々、現実と格闘していくしかないのだ。
紙の本
違う意味で内容が重い
2018/02/13 10:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
教祖逮捕当時、自分は高校生。事件の背景を考慮すればかなり重たい内容になるが、著者による作品なので、それが倍増。 作品中、教祖の逮捕や、カメラ前での幹部刺殺がサラッと流れたのは残念。逮捕の時は過熱報道でよく覚えてるだけに、もっと分厚くして欲しかった。
紙の本
平成の時代にあったオウム真理教事件を総括する小説完結編
2018/05/03 22:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
オウム真理教による一連の事件を題材に再構成されたフィクション全3巻の下巻。教団本部の強制捜査による教祖阿佐川光照の身元確保、逃亡信者の逮捕の後に次第に一連の事件の真相が明らかになっていく様を描いています。
本書は文庫書下ろしで2016年12月刊行ですので、つい数年前にあった逃亡信者が大晦日に自首したことや、現天皇陛下の退位を受けて平成の終わりとともにこの事件を俯瞰するシーンが描かれるなど、下巻の後半はつい最近の事象まで言及しています。
平成の時代を振り返るとき、決して忘れることのできないオウム真理教事件に関するノンフィクションとして読める作品でした。