紙の本
ミッドナイトジャーナル
2023/11/15 15:11
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
中央新聞が7年前の少女誘拐事件で女児死亡と大誤報を打ち記者の関口・藤瀬・マツパクは第一線から外された。しかし関口のいるさいたまで女児誘拐未遂事件が発生する。関口、藤瀬、マツパクは7年前の後悔を胸に再度取材を始める。彼らの心に残った疑問は解き明かせるのか!
新聞記者の執念を感じました。昔の記者はちゃんと取材して記事にする感じだったのでしょうね。今は記者クラブで横並び状態なので、スクープ・特ダネといったものはないですね。つまらん記事ばかりですから読者も減る一方ですね。ネット記事にまけるのもわかる気がします。そして新聞が必要とされなくなったこともわかるような気がします。
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後半の展開は緊迫感あり!
2021/05/15 15:00
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は失敗を引きずった記者たちの「ウダウダ感」が冗長な印象でしたが、後半の展開は緊迫感がありました。ドラマ化されるようでそちらも楽しみです。
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得意のジャーナリズムもの
2020/04/17 14:54
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投稿者:Masaru_F - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会派ドラマとして読ませつつ、企業小説が持つ面白みも同時に味あうことのできる小説。筆者の筆力の高さがうかがえる。
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先日読んだ宮部さんの書評集に載ってて読みたくなった本。
童誘拐殺害事件で大誤報を打ち、中央新聞社会部を追われ、支局に飛ばされた関口豪太郎。
あれから7年。埼玉東部で、小学生の女児を狙った連れ去り未遂事件が発生。犯人は二人いたとの証言から、豪太郎の脳裏に”あのとき”の疑念がよぎる。
終わったはずの事件が再び動き出す。
記者物は好きだけど、抜いた、抜かれたという熾烈なんちゃってスクープ競争にいつもハラハラさせられて心臓に悪いw
自分には絶対無理な仕事だよなぁと思いながら、いつも読んでる。
丹念で地道な取材から、警察でもたどり着けなかった犯人に接近していく過程は、誰だって応援したくなるってもんだよね!
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かなり骨太な、社会派の一冊。
ときどき行く本屋さんで、店員お勧めの
気合いの入ったポップを見て購入。
滅多に読まない系の内容で、新鮮でした(^ ^
ストーリーは、新聞記者と警察・検察などとの、
狢と狸と狐とアナグマの腹の探り合いがメインかな(^ ^;
少女の誘拐事件とか殺人事件とかの話なのですが、
印象に残るのは泥臭い&男臭い人間関係。
作者が描きたかったのは、もちろんそこだろうし(^ ^
最後のオチは、「スカッと爽やか」とはいかないが、
まぁ、現実なんてそんなもんだろうな、という
妙なリアリティ(^ ^;
でも、最後の警察の発表は、7年前の事件に遡り、
そうしたら「すでに死刑を執行された犯人」は
ど〜だったのよ、と、実際には
もんのスゴイ大騒ぎになるはず。
なったはず(^ ^;
敢えてなのかも知れませんが、
その辺が描かれてないので...すっきり感が薄いのかな。
逆にそこを掘り下げると、倍とは言わないが
今の1.4倍くらいのページ数が必要だろうし(^ ^;
疲れるけど、読み応えのある一冊でした。
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児童誘拐殺害事件で大誤報を打った新聞記者の関口。左遷異動を受けてもジャーナリスト魂は失わない彼の下に、類似事件発生の一報が入る。終わったはずの事件が再び動き出す。吉川英治文学新人賞受賞作。
元新聞記者の作者だけあって、報道現場の泥臭い空気がビシビシ伝わってきた。同じ新聞社を舞台にした「クライマーズ・ハイ」に比べると、印象に残る名場面に欠けるのが残念。
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児童誘拐殺害事件で大誤報を打ち、中央新聞社会部を追われ、支局に飛ばされた関口豪太郎。あれから七年。埼玉東部で、小学生の女児を狙った連れ去り未遂事件が発生。犯人は二人いたとの証言から、豪太郎の脳裏に“あの時”の疑念がよぎる。終わったはずの事件が再び動き出す。第38回吉川英治文学新人賞受賞作。
とっても大きな帯がついていた。新聞記者ものはあまり読んだことがないが、結構スリリングな展開。警察関係者って口が軽い人もいるんですね。
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なかなか読み応えがあり面白かった。
今でも記者さんは刑事さんの家に上がったりするのかなぁ、と思いつつではありましたが
2021.12.4
165
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7年前に発生した児童誘拐殺害事件で大誤報を打ち左遷された敏腕記者の関口の所属する支局の管轄で小学生女児の連れ去り未遂事件が発生。犯人が二人いたとの証言から7年前の事件での疑念がよぎり再調査をはじめる…。
事件を追う記者と警察のやり取りがリアリティがあるのは著者が新聞記者出身ならではで、作品に引き込まれていった。
関口をはじめ登場人物の記者たちの報道に対する姿勢が胸に響く内容で最後まで興味深く読み進めることができた。
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吉川英治文学新人賞受賞作。同じ社の新聞記者同士のぶつかり合い、他社の記者とのスクープ合戦、取材を通した警察とのやりとなどが臨場感を持って描かれている。クライマックスへの盛り上がり方、最後に描かれている主人公の姿も良かった。
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かつて、「読んでから観るか、観てから読むか」という映画の宣伝文句があった。
読み手としては、映像が先では出演者とかのイメージが強く残り、原作を読むときの自由なイマジネーションが損なわれるので、「読んでから観る」派に与したい。
この小説も、近くドラマ化されるというので、先手を取って、読んでみた。
過去と現在の幼女誘拐殺人事件を軸に、話は展開する。
新聞記者と警察との間の関係者たちのいがみ合いや駆け引き。
他メディアとのスクープをめぐっての取材競争。
ライバルを支局へとたらいまわしさせる新聞社内の権力闘争。
さらには一面トップをかけての政治部と社会部との、臨場感あふれる丁々発止。
業界内部のあれこれを、てんこ盛りした情報小説ともいえる。
大物政治家のオフレコ発言が週刊誌に漏れ、その犯人捜しに国税を入れるという、あり得る挿話も語られる。
これらが映像でどう描かれるのか楽しみである。
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責任の取り方、その背負い方。
記事を世に出すまでの戦い。
ちゃんと熱量があって、読み進めていくについれ
伝わって来た。
面白い作家さん発見。
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以前、事件の誤報により支局に飛ばされた社会部記者
関口豪太郎。
あれから七年後、女児連れ去り未遂事件が発生した。その内容から、誤報となった児童誘拐事件との関連性の疑いが
。新聞社を舞台にした小説。
なかなか面白かった。
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過去に事件の記事で誤報を打ち支局に飛ばされた新聞記者。7年の時が経ち再び同じような事件が起こる。
事件の取材でひとネタ掴むも警察に一度否定されただけで無きことにしてしまった事実。もっと踏み込んで追跡していれば今回の事件は起こらなかったのかもしれないのに。罪の意識を秘めた記者たちの執念の取材。読んでいて面白かった。でも、もっと引っ張って行ってくれる何かが欲しかったかなぁと。
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情報を取得できるのは、生身の人間なんだと主張する。もちろんネットを駆使して情報を集める事はできるけど、一次情報にあたり、ウラを取るのはまだまだ人間に分がありそうだ。
本誌とは直接の関係はないけど、著者のインタビューで「スポーツ紙や夕刊紙が部数を落とした最大の要因は、駅からゴミ箱が撤去されたから」なんだそうだ。これってすっごくよく分かる。そう家には持って帰れないところがよかったわけだ。