「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
オールド・テロリスト (文春文庫)
著者 村上龍 (著)
怒れる老人たち、粛々と暴走す! 経済の衰退した近未来の東京。「満州国の人間」を自称する謎の老人たちが、次々に凄惨なテロを仕掛け始める。元週刊誌記者セキグチは、彼らを食い止...
オールド・テロリスト (文春文庫)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
怒れる老人たち、粛々と暴走す! 経済の衰退した近未来の東京。「満州国の人間」を自称する謎の老人たちが、次々に凄惨なテロを仕掛け始める。元週刊誌記者セキグチは、彼らを食い止める使命を与えられるが…。【「TRC MARC」の商品解説】
年寄りをなめんなよ!
2018年の東京、日本を変えようと、テロをも辞さず老人たちが立ち上がった――
「満洲国の人間」を名乗る老人からの、NHK爆破予告電話をきっかけに、
元週刊誌記者セキグチは巨大なテロ計画へと巻き込まれていく。
魅惑的な女性、カツラギと出会ったセキグチは、彼女の導きにより
謎の老人に、暴走する「オールド・テロリスト」たちを食い止める使命を与えられる。
「日本を再び焼野原に」という老人たちの主張に、反発しながらも価値観を揺さぶられるセキグチ。
果たしてセキグチたちを待つものは!?
本作は、『コインロッカー・ベイビーズ』、『愛と幻想のファシズム』、『5分後の世界』、『半島を出よ』、『希望の国のエグソダス』といった村上龍氏の長篇小説群の最先端に位置する作品です。
これらの長篇と同様に、読み進めるごとに、作者の現状への問いかけがひしひしと伝わります。
「後期高齢者の老人たちが、テロも辞さず、日本を変えようと立ち上がるという物語のアイデアが浮かんだのは、もうずいぶん前のことだ。その年代の人々は何らかの形で戦争を体験し、食糧難の時代を生きている。だいたい、殺されもせず、病死も自殺もせず、寝たきりにもならず生き延びるということ自体、すごいと思う。彼らの中で、さらに経済的に成功し、社会的にもリスペクトされ、極限状況も体験している連中が、義憤を覚え、ネットワークを作り、持てる力をフルに使って立ち上がればどうなるのだろうか。どうやって戦いを挑み、展開するだろうか。」(著者「あとがき」より)
解説は、「オールド・テロリスト」世代の旗手といってもいい、田原総一朗氏。
これぞ村上龍と唸るほかない、唯一無比の長篇。
656ページノンストップの読書体験!【商品解説】
2018年の東京。「満洲国の人間」を自称する謎の老人達が、若者を手先に使い次々と凄惨なテロを仕掛けるが…一気読み必至の長篇。【本の内容】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
設定が異常だがリアルな描写で圧倒される
2020/06/18 23:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上龍の作品発表間隔はだんだんと長くなっているが、その分レベルが高いものが多い。オールド・テロリストもレベルが高い。設定が異常だが、リアルな描写で圧倒される。快作である。
紙の本
東京で巻き起こるテロがリアルで怖い。
2020/05/22 19:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は、ホームレスぎりぎりまで身を落としたジャーナリスト。テロの首謀者らしき者から、取材依頼をうけ、テロ現場に呼び出された。以降、死と隣り合わせの高リスクの振り回され方をする。テロは、東京あちこちで散発的に行われる。その様子がリアルすぎで、怖いが、主人公が、そのテロ生還のシーンを経るごとに魅力を増してゆくところは読みどころ。テロは、第二次世界大戦を知る70代以上の人々が、ネットワークを作り、表に出ないカタチで実行をしたという設定も面白かった。