「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
流線形の考古学 速度・身体・会社・国家 (講談社学術文庫)
著者 原 克 (著)
自動車、機関車から建築、警察、ゴルフクラブ、ミルクボトル、流行歌、デートコース、女性の身体にいたるまで。1930年代に一世を風靡し、時代精神を象徴するデザインとなった「流...
流線形の考古学 速度・身体・会社・国家 (講談社学術文庫)
流線形の考古学 速度・身体・会社・国家
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
自動車、機関車から建築、警察、ゴルフクラブ、ミルクボトル、流行歌、デートコース、女性の身体にいたるまで。1930年代に一世を風靡し、時代精神を象徴するデザインとなった「流線形」イメージの系譜をたどる。〔「流線形シンドローム」(紀伊國屋書店 2008年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
20世紀前半、。自動車や飛行機に始まり日用品や家電品まで「流線形」は工業デザインとして一世を風靡する。物理学に発するこの言葉は、「障害因子」「ムダなもの全般」を取り除いた優秀さの係数として読み替えられ、価値評価の絶対的基準になっていく。健康神話、ファッションから社会進化論、果ては排外的国家主義へと「純化」の方向に向けて世界を煽る根幹の記号となった「流線形」が席巻した時代とは?【商品解説】
目次
- 第1章 プレ流線形時代
- 第2章 一九三○年代、流線形大衆化時代
- 第3章 流線形シンドローム
- 第4章 流線形帝国ナチス
- 第5章 記号の帝国ニッポン
著者紹介
原 克
- 略歴
- 1954年生まれ。早稲田大学教育学部教授。専門は表象文化論、ドイツ文化論。著書に『暮らしのテクノロジー』『ポピュラーサイエンスの時代』『サラリーマン誕生物語』『OL誕生物語』など、訳書に『DJカルチャー』(ポーシャルト)などがある。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
「流線形」という形態が工業デザインの枠を超え、あらゆるモノの理想形にまで発展してきた過程を追った興味深い書です!
2020/03/19 08:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、現在、私たちの身の回りのあらゆるもの、例えば、車、新幹線、飛行機などがとる形態、すなわち「流線形」という形が記号化し、無駄なものを取り除いた優秀さとして読み替えられるようになった社会的変化を解説した画期的な一冊です。この流線形という形態が初めて注目されたのは、1934年のアメリカ軍のエアーフローだったと著者は言います。これは空気力学の研究の成果でもあり、速度だけでなく、燃費なども抜群によいという形状革命の頂点にあったと言います。そして、それが今や、工業デザインの枠を超えて、世界のあらゆるモノに関して、障害や問題を取り除いた理想形という神話にまで登り詰めました。同書では、こうした流線形の社会的広がりと影響について詳細に追った興味深い一冊です。内容構成も、「第1章 プレ流線形時代」、「第2章 1930年代、流線形大衆化時代」、「第3章 流線形シンドローム」、「第4章 流線形帝国ナチス」、「第5章 記号の帝国ニッポン」と、楽しく読めるテーマで構成されています。