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商品説明
戦後を代表する劇作家のもうひとつの「作品」集。宮本研の創作作品以外で、雑誌、書籍、新聞、公演パンフレット等に発表された文章をまとめる。1は、「夏雲の記憶」をはじめ、作家活動初期のエッセイを収録。【「TRC MARC」の商品解説】
戦後を代表する劇作家・宮本研の精神の軌跡――今、わたしたちに問いかける。
宮本研の劇作・脚本等の創作作品以外で、雑誌、書籍、新聞、公演パンフレット等に発表されたほとんどの文章を初収録。収録にあたっては、初出発表年ごとに四巻に分け、さらにテーマごとに章立てをして、各章内は原則として発表年月日順に配列した。
このエッセイ・コレクションは、いわば宮本研のもう一つの作品集である。
「戯曲を書くということは、だれも使ったことのない、まったく新しいことばを発見するという仕事です。そこここにある、ありあわせのことばで人間や事件をえがいても、それだけでは作品とよべません。まったく新しいするどさやゆたかさをもったことばで現実がとらえられたときにはじめて、作品のなかの現実が日常のなかの現実を有効に破壊する力をもちます。それが作品です。みなさん、台本ではなく作品を書きましょう。(「戯曲を書く」より)」【商品解説】
目次
- ⅰ
- 夏雲の記憶――O一等兵のこと/従心所欲……/作品について――『明治の柩』/明治のイメージ/西洋音楽を論じて作品の意図に及ぶ/こんな戦後/この作品の前後左右――『明治の柩』あとがきにかえて/わたしのミュージカル――『メカニズム作戦』の前後/『ザ・パイロット』の美学/夏/『僕らが歌をうたう時』あとがき
- ⅱ
- 大阪へ行って/永遠のしろうと――麦の会は何をやりたいか/職場演劇におけるドラマの問題/この停滞をどう破るか――職場演劇の現在地点/ともしび会のこと/労働者の文化創造活動/麦の会はこうして生まれた/
- ⅲ
- 新劇マニュファクチュア論/発想のをどう破るか――実感的ドラマ論/民話劇考/戯曲を書く/歴史と劇について/現代演劇とリアリズムの諸問題/演劇と観客/祭りすてる/粧う・装う/戯曲/存在・時間・空間・ヴェトナム
- ⅳ
- 民話劇と現代劇とリアリズムすなわち「ぶどうの会」について/戯曲について/風雅な人たち/〝三島美学〟はどれほど有効か――『喜びの琴』上演と戦後の新劇界/福田善之についての走り書/さすらいの千禾夫さん/チェーホフとぼく
- ⅴ
- ロマンティシズムとの出合い――斎藤茂吉『万葉秀歌』/教育とセンス/アイスバイン
著者紹介
宮本 研
- 略歴
- 劇作家。熊本県生まれ。幼少期を天草、諫早で過ごし、1938年父親の勤務地の北京へ渡り、44年帰国。50年、九州大学経済学部卒業。高校教員を経て法務省に勤務。在職中に演劇サークル「麦の会」で作・演出等を担当、演劇界へ。62年に法務省を退職し、以後劇作家一本に。同年、『日本人民共和国』『メカニズム作戦』で第8回岸田戯曲賞、翌63年『明治の柩』で芸術祭奨励賞を受賞。
その他の作品に、『僕らが歌をうたう時』『人を食った話』『五月』『反応工程』『はだしの青春』『ザ・パイロット』『美しきものの伝説』『阿Q外傳』『聖グレゴリーの殉教』『櫻ふぶき日本の心中』『夢・桃中軒牛右衛門の』『からゆきさん』『ほととぎす・ほととぎす』『冒険ダン吉の冒険』『花いちもんめ』『ブルーストッキングの女たち』『次郎長が行く』『うしろ姿のしぐれてゆくか』など多数。『筑紫の恋の物語』(近松)、『雪国』(川端康成)、『嘆きのテレーズ』(ゾラ)などの脚色も。エッセイは500篇を超える。
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