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商品説明
戦後初期のスポーツ雑誌には、「高尚さ」や「教養」を語る編集者や読者の声が少なからず存在する。1970年までのベースボール・マガジン社の雑誌出版を事例に、スポーツ雑誌と「教養」が結びついた社会のあり様を解明する。【「TRC MARC」の商品解説】
戦後初期のスポーツ雑誌の誌面上には、「高尚さ」や「教養」を語る編集者や読者の声が少なからず存在している。
代表的スポーツ雑誌社であるベースボール・マガジン社の雑誌刊行の系譜を追うことで、現在のスポーツ・メディアのあり方とは異質な、スポーツ雑誌と「教養」との結びつきに光を当てる。
戦時期の国防意識、占領によるアメリカ文化の流入、高度成長とオリンピック、大衆化と教養主義の終焉など、日本人の戦後精神を跡付ける。【商品解説】
目次
- 序章 スポーツ雑誌と「教養」はなぜ結びついたのか
- 第Ⅰ部 野球雑誌における啓蒙志向の盛衰
- 第一章 女性ファン誌から国民体育誌へ
- 1.早慶戦に沸くファン雑誌
- 2.指導するスポーツ雑誌
- 3.国民体育誌の戦死
- 第二章 インテリ気分を満たす野球雑誌
- 1.アメリカを語る「権威」の発見
- 2.アメリカ野球を語る社会的エリート
- 3.修養主義の下で説かれるアメリカニズム
著者紹介
佐藤 彰宣
- 略歴
- 〈佐藤彰宣〉1989年生まれ。立命館大学大学院社会学研究科博士課程修了、博士(社会学)。同大学授業担当講師。専門はメディア史、文化社会学。
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