紙の本
透明カメレオン
2021/01/14 21:59
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投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
序盤からテンポが良くて読みやすい
仲間が一致団結してやや強引に作戦を進めていく姿にやや違和感がありましたが、なるほどねとなりました
作中に登場する透明カメレオンの話が心に沁みるようで好きです
不器用ながら人の幸せの為に動く愛すべきキャラクター達を私は素直に好きになれました
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やっぱり、道尾秋介氏ですね。
物語の構成、展開、動機付け
まったくもって、引き込まれてしまった。
それにしても、「しようか」とは・・・
若い男女がベットに腰掛け、「しようか」と言われたら・・・
当然、想像してしまいます。
しかし、それも伏線とは!
登場人物がそれぞれの過去に、それぞれの悲しみを抱え、そして常連となる。
そして共に戦ってゆく。友達の為に・・
しかし、そんな簡単にラジオなんて作れるのか?
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まるでお約束のように、素敵な声の持ち主だけど冴えない容姿のラジオパーソナリティ。巻き込まれたドタバタにアワアワしながら向き合っていく。ずーっとドタバタしてて最後に痛快に終わる!! と思ったのに……途中で時々シンとしてたのが最後のこれは…… 泣いてしまいましたよ
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『貘の檻』に続き、道尾作品七作品。令和初読み。満を持して、読み始めました!発売当時から面白いと評判だったので。初めは三梶恵のキャラがホント嫌で、イマイチだなぁなんて思っていたのに——何処からだったんだろう?明確な場面が分からないのですが、急に面白くなってきました^^ この変わり身がまるでカメレオンみたいでした。とても後味の良い作品で、最後はジーンと色んな想いが溢れ、オススメです!個人的に出だしのフリの部分が若干長過ぎる嫌いがあるので、星四つ半。
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ラジオを聴いていた頃を思い出した。
大人になって、もう聴くことはなくなってしまったが。。。読んでいて、懐かしさが込み上げた。
主人公の桐畑恭太郎がパーソナリティをつとめる「1upライフ」で流れる曲は、どれも知っている曲ばかり。
本を読みながら、その曲を聴く。
作品と音楽。
とても楽しい読書時間でした。
ドタバタエンタメ小説だと思ってよんでいたのに。。。最後、恭太郎と一緒に泣きました。
その時、私の頭の中で流れていた曲は、バーブラ・ストライサンドの「追憶」。
今も頭の中で流れてやみません。
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声だけが素晴らしいラジオパーソナリティーの物語。
ラジオで話す内容の真相は⁉︎
突然、行きつけのバーに来店した女性に翻弄される常連さん逹.
果たして‥
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ラジオパーソナリティーの桐畑恭太郎が通うバーifに三梶恵が入ってきて、恭太郎が騙したことで彼女の問題に巻き込まれる。仲良しの個性的なバーのメンバーも恵のために協力して、騒動を巻き起こす。嘘と真実を織り混ぜた楽しく聞かせるラジオ放送の陰に救われない真実が隠されている。
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ラジオパーソナリティの恭太郎は、素敵な声と冴えない容姿の持ち主。バー「if」に集まる仲間たちの話を面白おかしくつくり変え、リスナーに届けていた。大雨の夜、びしょ濡れの美女がバーに迷い込み、彼らは「ある殺害計画」を手伝わされることに。意図不明の指示に振り回され、一緒の時間を過ごすうち、恭太郎は彼女に心惹かれていく。「僕はこの人が大好きなのだ」。秘められた想いが胸を打つ、感涙必至のエンタメ小説。
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主人公の性格が、決断力がない自信が無いなどはよくありますが、まあ、そういう設定だからか、物語の進行までもがもたついた印象がありました。
どんどん読ませる内容、というわけではなかったように思います。
かといって、途中で読むのをやめたくなるということもなかったのですが。
ラジオで放送された内容や、一度出てきた話を再度説明する部分などが完結な書き方なので、読んでいて苦痛という感じは一切ないのは、著者の力ですね。
個人的にはもっとほかの作品を読みたかったなという感じです。
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声は抜群に渋いが見た目はちんちくりんなラジオパーソナリティが行きつけのバーの常連客と巻き起こすドタバタミステリー。
主人公の声に惚れ込んだ美少女に恋をするくだりや、暗い過去を明るい作り話で乗り越える手管なんかはパーソナリティならではでユニークだと思ったが、
父親の会社を潰させた悪徳産廃業者を殺そうと企む美少女に翻弄されるストーリーや輩たちを追い詰めたり逆に逃げ惑ったりするシーンはただただ冴えない男のドタバタが描かれていて、もっとこう、主人公が持つ声と見た目のギャップだったりやトーク術だったりが決め手となって、するするっと解決に向かう展開だと面白かったのになぁと思う。
善良な人たちと完璧なチンピラとのバトルで、ところどころしんみりする内容はあるものの、さらっと語られ過ぎていてどこか淡白な印象がした。
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1/5くらい読んだとこで、地下鉄の降りる駅をすっ飛ばすくらい面白くなって仕事の行き帰りによむのが楽しみになった。
残すとこ1/5くらいになったとき、ふと、疲れてしまった。
でも最後の最後で、泣いてしまった。
人であれば、きっと泣く。
ラストもとても好き。
必ずいつか。という言葉。
生きている生きようとしてる証みたいな。
みんな、懸命に生きてる。
光を与え与えられて。
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ラジオパーソナリティの主人公が出会う不思議な女性。行きつけのバーの常連客とともに巻き込まれる事件。
ラジオ放送で主人公が話す内容で、常連客の人となりを紹介していく流れはよかった。不思議な女性が巻き込んでいく出来事もどういうことなのか、先を読み進めたくなった。途中まではかなりテンポよく読むことができ、かなり楽しめたと思う。
でも、ラストが消化不良。モヤモヤする! 続編でもあるならまだいいのだが。
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裏表紙のあらすじに「秘められた想いが胸を打つ」との文章があったので、てっきりそれは主人公キョウちゃん(桐畑恭太郎)が、ヒロインであるケイさん(三梶恵)に対して抱く、恋慕の情かと思っていた。しかし違った。とても深い哀しみと、限りない優しさが込められた想いだった。ミステリーで泣いたのは東野圭吾『眠りの森』以来のことです。
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いや、これはスゴイ(^ ^;
いきなり引き込まれる序盤、
息をもつかせぬ展開の中盤、
様々なナゾが解きほぐされていく終盤、
そして最後の最後にそう来るか、と(^ ^;
本作は、ミステリであり、ユーモア小説であり、
また同時にアクションでもサスペンスでもあり、
最後に明かされる「真実」の重さと来たら...(^ ^;
思わず涙腺が崩壊させられてしまう(^ ^;
とても読みやすいし、構成はとても緻密。
「そんなものが伏線だったのか!?」と驚く
細かいものまできちんきちんと回収してある(^ ^
「んなアホな」と突っ込みたくなる部分も多いが、
それが許される「世界観」がきちんと構築されている。
だから安心して読み進められる...と思っていると、
最後の最後にどでかいどんでん返しが(^ ^;
本作には、明確な「オチ」がない。
この後、この二人はどうなったんだろう、
常連のメンバーはその後どうしたんだろう...と、
創造力をかき立てられたままのエンディング。
いやもう...こいつはスゴイっす(^ ^;
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その美声でラジオDJを務める主人公が、夜な夜な通うスナックには少し変わった人が集まっていた。そのスナックにある晩訪れた女性の、自分の父親をだました人物への復讐」を手伝う話。ちょっとしたドタバタコメディーかと思いきや、ラストの悲しみが深すぎる。