紙の本
哲学者は煙草をのむべし、そういったドイツ人の哲学教授がいたそうですよ。
2018/05/09 11:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かいがらむし - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は煙草についてのエッセーやマンガのアンソロジーです。
今はいざ知らず昔はものを書くような人には煙草のみが多かったのでしょうか。
それとも単なる時代の風潮だったのでしょうか。
煙草について皆さんつらつらと語っています。
なにかしらの主張があるという本ではありません。
読んだからといって格段賢くなるわけでもありませんし、煙草が嫌いな人が読んだらなにを屁理屈こねとんのじゃいと言いたくなるようなものなのかもしれません。
言ってしまえばたんなるひまつぶしの本ですね。
でもそこがいいです。いとおしいですね。
あってもいいし、なくてもいい。
でもそれがあるとちょっとだけいつもの風景が違って見える気がする。
でもそれがあると小さくほっと息がつける気がする。
それがあることによって助けられたと感じることもあるかもしれない。
もっともそれは錯覚かもしれないけどね。
そんな感じの本です。
そう、本書そのものがまさに煙草のような本です。
紙の本
安上がりの制作コンセプト
2018/03/26 15:48
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジル - この投稿者のレビュー一覧を見る
『〆切本』同様の安上がりの制作コンセプト。タイトルどおり社会的には「絶滅」が運命づけられている煙草について、作家がどのように語ろうが、共感も憐憫も覚えない。
投稿元:
レビューを見る
良かった。
またタバコ吸いたくなってきた。
執筆陣に「芥川龍之介」とあって期待したが、
ある意味大当たりだし、ある意味残念。
どちらにしろインパクトは大。
「もうすぐ絶滅」と言いながら、
今のような状況がまだまだ続くんじゃないかなとも思う。
10年後に読んだらどんな感想になるのかな?
投稿元:
レビューを見る
愛煙家作家方々の煙草に対するエッセイ集で、喫煙者として煙草に対する正当性を世の中の風潮に反して新たな見解を期待したが、タイトル通り禁煙風潮の中弱腰の反論で使えそうな愛煙家意見は見出せず残念。。漱石、龍之介らの時代と違いこれだけ世の中から煙草が疎外され、嫌煙家が偉そうにカッ歩する時代では流石の愛煙家作家達もトーンは落ちるか??
投稿元:
レビューを見る
愛煙家(この言葉自体がなつかしい)の作家逹による煙草のエッセイ。
なぜか、禁煙なんて簡単だとおっしゃるかたが多いのに笑ってしまう。私自信は煙草は吸わないが、人が煙草を吸っているのは少しも気にならない。むしろ、おいしそうに吸っているのを見るのは好きだ。そう言うと、ほとんどの人に驚かれる。そんな私がこの本を読むと、たいへん面白かった。
でも、やっぱりもうすぐ絶滅するのかなあ?
投稿元:
レビューを見る
「喫煙者の言い訳集」ですね、これ。
中には非喫煙者のコメントもありますけど。
見苦しさ満載で、そこが面白い、という人もいれば、つまらない、という人もいるのでしょうね。
自分は非喫煙者ですが、この本を読んで、「100歳まで生きれたら、煙草を吸ってみよう」という気になりました。
もし、それができたら、「喫煙開始の世界最高齢でギネスに申請」とかできますかね?
というか、そもそもそれまで、煙草は存在してますかね?(合法ですかね?)
投稿元:
レビューを見る
色々な作家、漫画家、詩人などの「煙草について」。中島らも目当てで読むが、他の人の文章も十人十色で個性が出る。
東海林さだおの「非喫煙ビギナーの弁」が実験的で一歩、一歩、努力が感じられる。禁煙の方法を探している方、読んでみては。
投稿元:
レビューを見る
古今東西42人の作家によるタバコ論。喫煙家でも嫌煙家でもないが禁煙が広まることは歓迎。だがしかし愛煙家の理屈を超えた思考は理解しておくとよい。
投稿元:
レビューを見る
図書館で。
ペラペラーっとめくってみました。
所詮、非喫煙者で嫌煙者の自分に愛煙家の随筆が合うわけがなかった(笑)煙がキライというか苦手なんですよねぇ~
目に染みるし、鼻がバカになって痛くなるんで。
愛煙家はワンピの殿上人みたいなのが被ってたヘルメットみたいなので煙を循環させたらいいんじゃないかと思うんだけどどうだろうか。
投稿元:
レビューを見る
1/13は
ピースの日
1946年のこの日、高級たばこ「ピース」が発売。タバコについての随筆・エッセイ集はいかが?
投稿元:
レビューを見る
たばこの紅葉ってのは、煙にあるんじゃないだろうか。ユラユラ、モクモクと動く煙を見ているうちに、無意識に心が解放されていくんやね。僕は実際に験したことがあるんだ。暗闇の中でたばこを吸ってごらんなさい。味も何もしやしない。第一、吸う気にもならない。
心が解放を求める時、反対に言えば心が極限状態にあるときほどたばこに手が伸びていくんやね。だから小説家なんて酒とたばこと妄想の日々よ。(p.11)
たばこを喫まず、酒も飲まず、野菜ばかり食べてジムへ通う。そういうつるんとした人々の姿が浮かぶ。彼らはそれを「ナチュラルライフ」と呼ぶ。即ち自然的人生であると。なるほど、けっこう。で、何のための人生なのですか。健康に生きるために健康に生きる、その健康な人生は何のためのものなのですか。
「生きているから生きている」、そう言えるようになった時、人は本当に健康になるのではなかろうか。(p.124)
ナチズムがそうであったように、ファシズムは人の正常な判断力を失う。
分煙すれば良いのに全て禁煙にする。
車が排気ガスをばらまくのは許すが、人が道路で煙草を吸うのを禁じる。
煙草の税金で助けてもらっているのに、JRは列車の車両を全て禁煙にする。
全て常軌を逸している。
アメリカが禁煙運動をエキセントリックに叫ぶのは排気ガス、他の煙公害を誤魔化そうとする大手産業界の圧力によるものと僕は密かに思っているのだが、それが庶民のささやかな自由をここまで弾圧・差別するのは自由の国家のすべきことではない。
行政・企業あらゆる人々が、アメリカン・ファシズムに追随し、ナチ化していることに気づいていない。(pp.160-161)
投稿元:
レビューを見る
タバコたばこ煙草( ´Д`)y━・~~
てっきりタバコが無くなる話かと思ってジャケ買い、
実は愛煙家を増やそうと目論んでる本だったとはww
作家のラインナップが面白い。
辞めたいなら火のついたタバコをくわえない事。
そりゃそうだ。
投稿元:
レビューを見る
愛煙家の愛煙家による愛煙家のための本。
(僕も愛煙家)
ブクログ☆評価で、初めて10をつけたいと思いました。
煙草への恋文、恋心を伝えるラブレターです。
理屈を超えた屁理屈もまた愛である。
いろいろな愛し方がある。それもまた人間。
愛煙家の方は必読です。カタルシスです。
非喫煙者はイライラするので、読まない方が良いです。
投稿元:
レビューを見る
タイトルは「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」へのオマージュか、芥川龍之介から いしいひさいちに至るまで、煙草に関するエッセイを集めたアンソロジー。
タイトルにある通り、現代日本において煙草は絶滅寸前。まあ、喫煙者のマナーの悪さが嫌煙、禁煙、その条例化に至った結果なので、自業自得と言えばそれまでなのだが、紙巻煙草や煙管、パイプ、葉巻といった文化が、自分の生きているうちに目の前で失なわれていくのは、少し哀しい気持ちがするものだ。
投稿元:
レビューを見る
ベストセラー作家でも、愛煙家は肩身が狭い……
もはや絶滅寸前のたばこ飲みたちが、たばこへの愛、喫煙者差別への怒り、禁煙の試みなどを綴ったユーモアとペーソス溢れる作品群。年々強まる嫌煙社会へ一石を投じる? 芥川龍之介から筒井康隆、内田樹、いしいひさいちまで。
作家と煙草、異色のアンソロジー。(アマゾン紹介文)
煙草で体を壊した身からすれば、特に前半の方々の元気の良さは羨ましい限り。なんともなければ続けてただろうしなぁ…。
ただ、「何も考えていない」だの「禁煙の始まりはファシズム」だの、強い言葉は白けてしまう。