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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/02/23
- 出版社: 毎日新聞出版
- サイズ:18cm/271p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-620-32499-9
読割 50
紙の本
世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記
著者 藻谷浩介 (著)
地理と歴史で読み解く、世界経済がわかる旅行記。世界90カ国を訪ねた著者が、歴史認識と21世紀の現場で起きていることの観察を踏まえ、現代の地政学を論じる。『経済プレミア』連...
世界まちかど地政学 90カ国弾丸旅行記
世界まちかど地政学(毎日新聞出版)
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商品説明
地理と歴史で読み解く、世界経済がわかる旅行記。世界90カ国を訪ねた著者が、歴史認識と21世紀の現場で起きていることの観察を踏まえ、現代の地政学を論じる。『経済プレミア』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
世界の面白い街の経済を地理と歴史で読み解く!
経済の現実から、日本の未来のヒントを探す旅
世界90カ国を踏破した「行動するエコノミスト」である著者がライフワークとする「世界ぶっつけ本番の旅行記」。
行ってみて初めて分かる現実とは、テレビやネットに載らない世界経済の意外な姿だった。
・低賃金のイメージが強いアイルランドは、実はイギリスの1・5倍も豊かである!
・カリーニングラードなど第二次大戦後からロシアが占拠する軍事拠点があるため、北方領土の返還交渉は望みなし?!
・軍隊を持たないパナマが独立を維持できる理由とはなにか?
・空気の薄いラパスでは、富裕層ほど空気の濃い低い土地に住む?!
土地土地の魅力あふれる「街」の成り立ち(歴史)と条件(地理)、そして日本との比較を通して、世界経済の今と未来を読み解く!【商品解説】
目次
- 序章 (インタビュー)
- 第1部 ヨーロッパ・旧ソ連-「プライド」と「経済発展」の狭間で
- 1章 北アイルランド
- 2章 ウエールズ
- 3章 スコットランド
- 4章 イングランド点描
- 5章 ルクセンブルク
- 6章 アンドラ(原稿ファイル後送)
- 7章 カリーニングラード
- 8章 バクー
著者紹介
藻谷浩介
- 略歴
- 〈藻谷浩介〉1964年山口県生まれ。地域振興や人口問題に関して研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」など。
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紙の本
海外旅行に行けない今だからこそ、の海外事情紹介コラム
2021/02/26 17:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が毎日新聞インターネット版に連載している「藻谷浩介の世界『来た・見た・考えた』」の中から選んだ記事をまとめた本の第一弾。
本書で登場するのはカリーニングラード(ロシア飛び地)、イギリス(特にアイルランドと北アイルランド)、旧ソ連コーカサス3カ国(アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア)、スリランカとミャンマー、パナマとボリビア、台湾・韓国・中国の高速鉄道比較など。
地理を高校で選択していたら「興味が沸くけれども、自分が行くとなるとハードル高いなぁ」、という国々がズラリ。興味深い記述を抜粋します。
「ロシアにとってカリーニングラードと比較して重要性のかなり低い北方領土で日本に譲歩してしまうと、ドイツやポーランドとの複雑な利害関係の絡むカリーニングラードの返還問題に飛び火する恐れが出てくるから、ロシアがカリーニングラードより先に北方領土の返還に応じるはずがない」、
「スリランカに多額の貸し付けをして経済的に抑えようとする中国の外交を批難する見方があるが、隣国インドからの脅威から自国を守るために中国の存在を利用するやり方は、日本が中国からの脅威から自国を守るためにアメリカに基地を提供している構図と同じ」、「台湾が高速鉄道建設の際に日本の新幹線技術を導入し、韓国がフランスの新幹線技術を導入したのは日本に対する感情論によるものではなく、台湾の鉄道が狭軌であったため、標準軌の高速鉄道が相互乗り入れしない日本の新幹線技術との親和性が高く、すべて標準機の鉄道網だった韓国では相互乗り入れ方式のフランスの技術との親和性が高かったから」などなど、です。
藻谷氏のインタビュー記事も掲載されており、その中で最も腑に落ちたのは「地理は未来に続く歴史の現時点での断面であり、歴史はその時代時代の地理が積み重なっているという点で、”地理は歴史の微分、歴史は地理の積分”と考えられる」、「暗記勉強ばかりしてきた日本の知識人に不足しているのは、類推を通じて情報に横串をさすことだ。過去の出来事からその構造を理解すれば、未来の出来事も予測できる」という部分でした。
地図帳を片手に読んでいると、「なるほど!」と思える部分が次々と出てきます。地理好きな人、是非読んでみてください。
紙の本
世界情勢の一端を垣間見る
2018/11/26 02:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治・経済・軍事に与える影響を研究する学問のことをいいます。地政学を学ぶための第一歩は、世界の歴史を知ることです。今、世界の各地域で起こっている事象を理解するためには、歴史を知ることが不可欠と言えます。
上記は『図解でよくわかる地政学のきほん』誠文堂新光社刊の紹介文だ。
本書「世界まちかど地政学」は著者が90カ国弾丸旅行の中で訪れた先を、この地政学的視点で紹介するもの。
だから、紹介されている旅行先は、風光明媚なところや、グルメとは無縁。現地の人とのふれあいもほぼない。旅行記として読むには不満が出てくるのは、他のレビューをみても、さもありなんというところだが・・・。世界情勢の一端を垣間見ることが出来る。しかも地政学的視点でというところでは「あたり」だ。
とりあげられた、旅先とその旅人の視点は次のようなもの。
ドイツの北方領土、カリーニングラード
カリーニングラードは、かつてプロイセン王国の中心地。バリバリのドイツ。第1次世界大戦後はワイマール共和国の飛び地であり、第2次世界大戦時の激戦地で、後にロシア人の街にされてしまった。今ロシアの重要な軍港になっている。いま、北方領土返還交渉がマスコミを賑わしているが、そのことと、カリーニングラードを結びつけて考える日本人はあまりいないだろう。しかし、ロシアの立場としては、東の小さな島々を譲ることは、この重要な軍港の帰趨をめぐる議論を惹起しかねない問題となってくる。と著者は指摘する。
次は日本では「イギリス」と通称呼ばれる「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」
同じ島国であるのに、歴史と地理が多様性をもたらし、EU脱退が絡んで、さらにそれぞれの自治政府の思惑が複雑化している実情が紹介される。
旧ソ連が崩壊したことにより、独立したコーカサス地方のアゼルバイジャン・ジュージア・アルメニアのコーカサス地方の3国
地理的に近いが、いまは、お互いの行き来も大変な断絶がある。
スリランカ、ミャンマーについては、大国インドと中国の狭間に中でしたたかな外交戦力を展開している。
などなど、国境を海に囲まれて、他民族の侵略を受けてこなかった、そして、戦後はアメリカという目を通してしか世界を見ない日本の普通の人は想像が出来ない世界の大きな動きがおもしろい。今後の世界情勢の展開はいかばかりか、と思いをめぐらすには、よい本でありました。
紙の本
自分にはできない
2018/05/21 11:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界各地を旅していることをうらやましいと思ってみても自分が情けなくなるだけで何の意味も無い。含蓄のある世界ブラモタニのさらに詳しい旅行記を読みたくなる1冊である。
紙の本
また旅に出たくなる。
2018/04/27 08:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジル - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日新聞のWebサイトで連載されている「来た、見た、考えた」の単行本化。残念ながらWebは毎日新聞電子版の有料会員用にならないと購読できない。
「来た、見た、考えた」というタイトルどおりの内容で、「犬棒(=犬も歩けば棒に当たる)」の精神で旅先の発見を求めるのが著者のスタイル。
事前準備などはせずに訪問とのことだが、著者の膨大な知識背景があってのもの。訪問先での「なぜ」を歴史・地理的なアナロジーから徹底的に自分の頭で考えるという姿勢に感心する。
興味を失っていた海外旅行を再開しても良いかと思わせる内容。