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紙の本
あきない世傳金と銀 5 転流篇 (ハルキ文庫 時代小説文庫)
著者 高田郁 (著)
大坂天満の呉服商「五鈴屋」の6代目店主の女房となった幸。3兄弟に嫁すという運命を受け容れた彼女に、富久は五鈴屋の将来を託して息を引き取った。幸は夫の理解のもと、奉公人らと...
あきない世傳金と銀 5 転流篇 (ハルキ文庫 時代小説文庫)
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商品説明
大坂天満の呉服商「五鈴屋」の6代目店主の女房となった幸。3兄弟に嫁すという運命を受け容れた彼女に、富久は五鈴屋の将来を託して息を引き取った。幸は夫の理解のもと、奉公人らと心をひとつにして商いを広げていくが…。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
ネタバレありの、幸(さち)悲しみにも負けまへん、の巻
2024/02/08 16:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
書名にある「世傳」とは「代々にわたって伝えていく」という意味で、
高田郁さんの人気シリーズにぴったりの言葉です。
「転流篇」は、その『あきない世傳 金と銀』の第五巻めになります。
幼くして大坂の呉服商「五鈴屋」の女衆として奉公にでた
主人公の幸(さち)。
その商才を見込まれて、あれよあれよという間に
三人の兄弟の嫁になっていきます。
前巻で三男坊の智蔵(のちい六代目徳兵衛を襲名)の嫁となった幸。
この巻では、どんな商才を見せるのか。
ネタバレありの、ご用心、ご用心。
前巻、義理ある大店の経営危機の救済に乗り出した幸たち。
元の「五鈴屋」を本店、買い取った店をその支店として、さらに大きく飛躍します。
そして、ついに幸は江戸への出店を目標に掲げます。
そんな時、故郷の村から母親の死が届きます。
残された妹、結(ゆい)を大坂に連れ帰り、幸の新しい生活が始まります。
商いでは、帯に目をつけた幸ならでは工夫で裏表で映える帯を考えつき、
またもや大いにお店は繁盛していきます。
母は亡くなったものの幸が懐妊にし、物語はこのまま順風満帆で進むかと思いきや、
悲しいことに月足らずでこの世を生きることはありませんでした。
この長い物語で、母や赤ちゃんの死が結構あっさりと描かれていて、
そのことは商いに生きる主人公を描くということの裏返しかもしれません。
妹の結もそんな姉を「心ない」と恨んだりします。
それでも、商いは順調ですが…。
あとは書けない、書けない。
誰もが、次巻に手を伸ばすことになります。
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冒頭から、実に息の合った幸(人形遣い)と智蔵(操り人形)の活躍で実に気持ちよく読み進めれた。
2018/06/21 09:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭から、実に息の合った幸(人形遣い)と智蔵(操り人形)の活躍で実に気持ちよく読み進めれた。文句無しの5点でした。とかく非情になりがちな商いの世界に、しっかりと人情を据え、それによって更に商いの幅を広げていく成功物語が実に心地良い。そこには当然、逆の立場で立ちはだかって来る強欲人間が登場するが、それに対してすら同じレベルで対応するのではなく、一段上のレベルでの対応も小気味よい。さて、本店・支店ともに盤石となりいよいよ江戸進出が本題かと思いきや、何と智蔵(操り人形)が倒れる。今、倒れられると、「女名前禁止」の大阪では先行きが危うくなる。多分、智蔵が死に至ることは無いとは思うのだが、何とも次巻が気になるラストでした。
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文句なし
2022/08/08 10:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かのま - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回も文句なしの五点満点です。日々の暮らしを丁寧に生きていく事の大切さを幸から教えてもらいました。どんなつらいことがあっても、知恵を絞って生きていく幸は素晴らしいと思います。
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あきない世傳金と銀 5
2019/02/26 08:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
待ちに待ったシリーズ<6>が一年ぶりに出ました。
先ずは読む前におさらいのつもりで<5>を読み返しましたが
何度読んでも新鮮でドキドキ、ワクワク。
幸さんが周りの人たちに向ける優しいまなざし、
仕事がマンネリにならぬよう絶えずアイデアを出そうと努力する姿、
世間・世情をいろんな角度から観察する洞察力、
現代人の自分も見習う点が満載です。
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ようやく安定の日々が来たのか
2018/05/23 22:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
武庫郡津門村出身の幸(さち)が商いの道を歩む『あきない世傳 金と銀』。
宝塚出身の高田郁の新シリーズ五巻目になる「転流篇」を読みました。
これでもかというぐらい苛酷な運命に翻弄されてきた幸にも、ようやく安定の日々が来たのか、と思うと、またまたえらいことになりそうなところで、次回に続く……。
呉服商の店主とその妻、そして店で働く奉公人たちが、まるでひとつのチームを組んでいるような面白さがありました。
江戸時代の大坂の商家って、ほんとにそんな風だったのかな。
それとも、現代風の解釈なのかな。
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嗚呼、幸の運命は如何に
2018/03/15 13:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほわちん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は桔梗屋買取の展開から始まり、その周りにまつわる人々を智蔵と幸が手厚く対処したことで逆に信頼を得て商いに大きな力を得ることとなる。また智蔵こと六代目徳兵衛の商いに積極的な姿勢で店主としての成長も見られる。そこに、幸自身の運命を左右する大きな出来事が...。その一方、「女名前禁止」の大坂の呉服商の中で幸も幸なりに商いの知恵を絞り五鈴屋の新たな事業を広げていく。そして(次回へ続くであろう)大きな事業を店主夫婦が踏み出した矢先...次回作に期待したいです。
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待望の5巻
2018/02/24 17:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポッター - この投稿者のレビュー一覧を見る
5巻では今まで、様々な苦労の中、積み重ねてきたお店の経営が、花開き、基盤固めから攻めに転じてきている様子が描かれてるいる。相変わらず、作者の文章は心地良く、安心して読み進める事ができる作品です。
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澄んでいない真澄屋・・・
2022/11/15 09:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろとあこぎな手段を繰り出して邪魔をしてくるのが真澄屋。宣伝手法をパクったり、「コピー商品」を出したりと手段を選ばずで、全然澄んでない・・・実にわかりやすい悪役。
ただ、真澄屋の妨害を冷静に分析して対応する幸。結果的には、真澄屋の仕掛けた策が幸の新たな知恵を引き出し、いよいよ大きな夢に向けて踏み出すことに。ある意味、真澄屋のナイスアシスト!?
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目の付け所
2021/08/26 08:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は帯。まだ注目されていないところにいち早く目をつけ、商売につなげる。これはどの時代にも通じることと思いました。子どものことでは残念な結果になりましたが、すっかりごりょう
さんっぽくなって、お店を仕切る幸。ですが、今作もまたまた例によってどうなるのか気になるところで、終了。本当にどうなるのか、気がかりです。
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ストーリーは転換、シリーズは安定
2018/04/26 16:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻でやっと商売上のひとつの形ができた五鈴屋。
こんどは私的な部分での変化がポンポン。
ここまでの巻のなかで、
いちばんマンガ的な“ようできた”話がなく、
安心して読むことができた。
そして幸の人生はおそらく新たなステージに向かう。
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順調
2019/11/14 13:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫婦仲はとてもいいし、商いは幸の知恵や周りの人たちのおかげで順調だし、安心して読めた。
ただ、幸に悲しいことが起こったのは辛いけど…なんとか乗り越えていくのかな。
幸のお母さんも残念だったけど、結は大阪に来たし、誰と一緒になるのか分からないけど、今後のキーパーソンかも。
最後が気になる終わり方。続きが楽しみです。
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またですか...
2018/07/03 20:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻の智蔵が倒れたというラストにまたかと思ってしまった。
これじゃ幸は五十鈴屋にとって疫病神じゃないかとうんざり。
とにかく商いに関しては幸SUGEEEE!なので若干飽きる。