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紙の本
哲学の最新キーワードを読む 「私」と社会をつなぐ知 (講談社現代新書)
著者 小川仁志 (著)
ポスト・グローバル化が進行する新時代を生き抜くために、最低限おさえるべき思想とは。感情の知、モノの知、テクノロジーの知、共同性の知という4つの知を多項式のように接続して、...
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哲学の最新キーワードを読む 「私」と社会をつなぐ知
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商品説明
ポスト・グローバル化が進行する新時代を生き抜くために、最低限おさえるべき思想とは。感情の知、モノの知、テクノロジーの知、共同性の知という4つの知を多項式のように接続して、新しい公共哲学を模索する。【「TRC MARC」の商品解説】
ポピュリズム、再魔術化、アート・パワー、思弁的実在論、OOO、新しい唯物論、ポスト・シンギュラリティ、フィルターバブル、超監視社会、ニュー・プラグマティズムシェアリング・エコノミー、効果的な利他主義……ポスト・グローバル化が進行する新時代を生き抜くために、最低限おさえるべき思想がここに! 混沌とした時代だからこそ、「私」と社会をいかにつなぐかを考える、まったく新しい公共哲学を打ちたてよう!
●新時代を生き抜くために、最低限おさえるべき思想がここにある!
グローバル時代は終焉を迎えつつある。アメリカの保護主義や移民制限、イギリスの脱EUのようなナショナリズム的潮流に鑑みると、どうも時代が逆行しているようだ。他方、人々は、インターネットなどで、国境など気にせず本能や欲望のままにつながり合おうとしている。こんな新しい世界状況は「ポスト・グローバル化」と呼べるかもしれない。
この時代にあって、四つの新しい現象が世界規模で起こりつつある。一つ目は、ポスト真実や反知性主義といった、情緒的な決定が世界を動かす状況。二つ目は、理性とは無関係な、モノ主体の世界観の発生。三つ目は、AIやインターネットなどのテクノロジーの発達。そして最後に、シェアリング・エコノミーのような、共同性の拡大だ。
要するに、従来の理性主義にとって代わる、脱理性主義の多層的な知が、時代を規定しようとしているのである。これらが多項式のように連接することで、あたかも一つの多層な知が形成されている。これを〈多項知〉と呼んでみたい。「ヘーゲル的な絶対知から〈多項知〉へ」。この視点を理解しなければ、混沌とした世界を生き抜けない。
さあ、「私」と社会をいかにつなぐかを考える、まったく新しい公共哲学を打ちたてよう!
(本書の主な内容)
第一部 感情の知
1 政治は感情に支配されるのか?――ポピュリズム
2 地球規模の宗教対立が再燃する――再魔術化
3 アートこそが時代を救う――アート・パワー
第二部 モノの知
4 すべては偶然に生じている――思弁的実在論
5 独立するモノたち――OOO
6 非-人間中心主義の行方――新しい唯物論
第三部 テクノロジーの知
7 AIの暴走を止められるか――ポスト・シンギュラリティ
8 インターネットが世界を牛耳る――フィルターバブル
9 プライバシーなき時代を生きる――超監視社会
第四部 共同性の知
10 積極的な妥協が対立を越える――ニュー・プラグマティズム
11 ポスト資本主義社会は共有がもたらす――シェアリング・エコノミー
12 自分と他者を同時に幸福にする――効果的な利他主義【商品解説】
ポピュリズム、思弁的実在論、OOO……ポスト・グローバル化が進行する新時代を生き抜くために、最低限おさえるべき思想はこれだ!【本の内容】
目次
- はじめに
- 第一部 感情の知
- 1 政治は感情に支配されるのか?――ポピュリズム
- 反知性主義とトランプ現象/信仰復興運動と結びつく/ポスト真実という救世主 ほか
- 2 地球規模の宗教対立が再燃する――再魔術化
- 宗教多元主義の限界/ハーバーマスの三つの要求/理性と感情の弁証法 ほか
- 3 アートこそが時代を救う――アート・パワー
- 「アートで社会変えたい」/未来の遊園地/無限で批評的なもの ほか
- 第二部 モノの知
- 4 すべては偶然に生じている――思弁的実在論
著者紹介
小川仁志
- 略歴
- 〈小川仁志〉1970年京都府生まれ。名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。哲学者。山口大学国際総合科学部准教授。商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど市民の為の哲学も実践する。
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