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- 発売日:2016/07/01
- 出版社: パンダ・パブリッシング
- サイズ:A5/114ページ
- ISBN:978-4-909400-23-9
紙の本
宗教からの提言 なぜ他人の評価が気になるのか
・なぜ新興宗教問題がおきるのか ・なぜ日本人は浪費にきびしいのか ・なぜ日本人は宗教を理解できないのか ・なぜ離婚がカトリックでは許されないか ・現代の盲点とはな...
宗教からの提言 なぜ他人の評価が気になるのか
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商品説明
・なぜ新興宗教問題がおきるのか
・なぜ日本人は浪費にきびしいのか
・なぜ日本人は宗教を理解できないのか
・なぜ離婚がカトリックでは許されないか
・現代の盲点とはなにか。
・日本人の内面を支えているものは何か
人が生きるとはどういうことか。
評論家・キリスト教徒の山本七平が、宗教の視点から現代や日本人のあり方を問う。
荒野をさまよう現代人へのメッセージ。
【抜粋】
〔ヤコブは〕成人したとき神と争った。
彼は天の使いと争って勝ち、泣いてこれにあわれみを求めた。
「ホセア書」十二章四節、五節
『聖書』の中に「注解者の十字架」といわれる箇所があり、これもその一つだそうである。「注解者の十字架」とは、なんとも注解の方法がないだけでなく、日常的信仰的体験からみてありえないことのように見え、同時に、『聖書』に「こんなことが書いてあるはずはない」と思わざるをえない箇所をいう。
その点、この箇所は確かに一種の衝撃をうける。いったい全体、人が全能の神と争って勝つとはどういうことなのか。また勝った人(ヤコブ)が負けた神(天使)に泣いてあわれみを求めるのはなぜなのか。
(中略)
人が神と争う、すると――まことに困ったことだが――人が勝つのだと『聖書』に書いてある。恐ろしい、こんな恐ろしいことばがあるだろうか。
人はそれを信じたくない。だから読みかえたがる。しかし、すべての読みかえはおそらく無意味であり、このことばのとおりで、人が神と争えば、『聖書』に記されているとおりに、必ず、人が勝つのである。そして、このことばの正しさは、一人の人の生涯にも、人類の歴史にも、おそらくそのままに証明されているであろう。
※本書は山本書店から発行された『宗教からの呼びかけ』を再編集した内容になります。
【本の内容】
目次
- 1 「幸福」と「科学」の間――病床つれづれ草(絶筆)
- 2 百万人の最短反応
- 3 日本人の宗教性「本心」を探る
- 4 『聖書』とはどのような書物か
- 5 日本と一神教世界との出会い
- 6 『聖書』における医の位置
- 7 啓蒙主義と人間の生き方
- 8 普遍を超えるもの
- 9 『新約聖書』と現代
- 10 負けること勝つこと
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