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紙の本
小さなピスケのはじめての旅
著者 二木 真希子 (著)
「自分の家は自分で探すんだよ」 お父さんに言われて、ピスケは、生まれてはじめての旅にでました。風にとばされそうになったり、大水に流されたりしながらも、やっとみつけたすてき...
小さなピスケのはじめての旅
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商品説明
「自分の家は自分で探すんだよ」 お父さんに言われて、ピスケは、生まれてはじめての旅にでました。風にとばされそうになったり、大水に流されたりしながらも、やっとみつけたすてきな場所は…。〔「小さなピスケのはじめてのたび」(ポプラ社 1993年刊)の改題改訂版〕【「TRC MARC」の商品解説】
名アニメーター・二木真希子が残した唯一のオリジナル絵本「小さなピスケ」シリーズ。
多くのファンからの熱いリクエストを受け、装丁を一新し、新装版として復刊決定!
スタジオジブリが放つ数々の名作群は、私たちの心に残る作品として、子どもから大人まで愛され続けています。
そんな数多あるジブリ作品の中でも、特に記憶に残る思い出のシーンの作画を多く担当された稀代のアニメーター・二木真希子さん。ジブリ映画のクレジットでそのお名前をご覧になった方も多いかも知れません。
以下に二木さんが携わったとされる代表的なジブリ作品の名場面を列記してみます。
◇「風の谷のナウシカ」:砂州で王蟲の仔を止めようとするナウシカ
◇「天空の城ラピュタ」:パズーとシータの屋根の上での出会いと鳩の餌やり/ロボット兵の肩の上を走り回るキツネリスたち
◇「となりのトトロ」:メイが小トトロを追跡/おたまじゃくし発見/トトロのドンドコ踊りと発芽~夜空を覆う大樹の完成
◇「魔女の宅急便」:風になびく草の丘に寝転ぶキキ/雁の群れに遭遇するキキ
◇「おもひでぽろぽろ」:紅花を摘むタエ子
◇「もののけ姫」:巨樹とコダマたち/シシ神の足下で成長しては枯れる草花
◇「崖の上のポニョ」:水魚の上を疾走するポニョ
思わずその場面が脳裏に浮かぶ、素晴らしいシーンの数々を描かれた二木さん。そんな彼女が遺した唯一のオリジナル絵本が、「小さなピスケ」シリーズです。
夏のはじめの晴れた朝
「じぶんの家はじぶんで探すんだよ。」
と、お父さんに言われ、ピスケはたったひとりで旅にでます。
「ここに住んでもいいですか。」
やっと見つけたすてきな場所は---。
(『小さなピスケのはじめてのたび』本文より)
2016年に亡くなられた後、一周忌を機に、映像研究家の叶精二さんなどの呼びかけにより、SNSなどを通じて復刊リクエストが高まり、弊社への問合せも日増しに高まっています。
宮崎駿監督や美術監督の男鹿和雄氏からも、自然描写や想像の世界の木々の力強さ・透明感を絶賛されていた二木さん。そんな二木さんが得意とした動植物への描写が満載のこのお話は、主人公・ピスケをめぐるストーリーはもちろん、繊細で温かみのある絵柄が存分に味わえるとして、多くのファンの方からの共感を呼びました。
今回の復刊では、二木さんの遺言にしたがい、漢字、分かち書き、書体などを新たな形に再編集し、レイアウトもすべて組み直す形をとりました。オリジナルの魅力を活かしながら新装刊を目指す『小さなピスケのはじめてのたび』。その魅力を、この機会にぜひお手にとって直接ご覧ください。
▼当サイトの「復刊リクエスト」より、コメント抜粋:
◇「はじめて手にした時からずっと大切な絵本。あたたかくて優しくて、とても繊細な画… この絵本から滲み出てくる二木真希子さんの植物・生き物への想いに癒され励まされる。たくさんの方にこの絵本と次の2巻目の絵本も読んでほしいから復刊を希望します。そして、ササユリカフェさんで表紙を観た幻の第3巻の刊行も合わせて希望します。心からお願いします。」
◇「スタジオジブリに所属していた二木さん。彼女の功績は決して多くの人は知らないが、その実力と努力で築いてきた功績は確かな物だと思う。 そして今回、二木さんの手掛けた書籍が復刊するチャンスが巡ってきた。彼女がどんな作品を手掛けてきたか世の中にもっと知ってもらいたいが為、復刊を希望するものとする。」
◇「動物たちがデフォルメされすぎず本来の魅力を抑えていて、かつ表情豊かで生き生きとした描写はもちろん、植物や暮らしぶりの描き込みの密度、丁寧さ、センスに感銘を受けました。」
<お知らせ>
復刊ドットコムでは『小さなピスケのはじめてのたび』『小さなピスケのはじめてのともだち』の復刊とあわせ、二木真希子さんが永年温めたまま未完となっている幻の3巻目についても、2018年夏頃を目処に新刊として刊行するべく検討しています。
※本書は『小さなピスケのはじめてのたび』(1993年・ポプラ社 刊)を底本に、新たな装丁で出版するものです。
(c) 二木真希子 2018
【本の内容】
著者紹介
二木 真希子
- 略歴
- 愛知教育大学美術課程卒業後、テレコムアニメーションフィルムを経て、1991年にスタジオジブリに入社。特に動植物の描写を得意とし、数々のアニメーション原画を手がける。2016年5月永眠。
著書に『世界の真ん中の木』(徳間書店 刊)など、装画・挿絵に『精霊の守り人』をはじめ「守り人シリーズ」(上橋菜穂子 著/偕成社 刊)などがある。
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