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紙の本
地に巣くう 長編時代小説 (光文社文庫 光文社時代小説文庫 「弥勒」シリーズ)
著者 あさの あつこ (著)
北町奉行所定町廻り同心、木暮信次郎が腹を刺された。襲った男は遺体で大川に上がる。背後で糸を引く黒幕は何者なのか。謎が深まるなかで見えてきたのは、信次郎の父・右衛門の衝撃の...
地に巣くう 長編時代小説 (光文社文庫 光文社時代小説文庫 「弥勒」シリーズ)
地に巣くう
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商品説明
北町奉行所定町廻り同心、木暮信次郎が腹を刺された。襲った男は遺体で大川に上がる。背後で糸を引く黒幕は何者なのか。謎が深まるなかで見えてきたのは、信次郎の父・右衛門の衝撃の過去だった…。「弥勒」シリーズ第6弾。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
弥勒シリーズ 第6弾 地に巣くう
2019/08/20 07:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと気になっていた信次郎の父親の不自然な死
ここに来てやっと謎解きが始まりました
真逆のキャラクターだと思っていた信次郎と清之介
嫌悪しながらも相手が気になって仕方ないのは
実は根っこのところで共通点が多いからなのかも・・・
紙の本
もはや分からないままでいい
2022/07/26 22:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どうしても積んでる - この投稿者のレビュー一覧を見る
この「弥勒」シリーズ、2か月前くらいに書店で1作目を手に取ってからどハマりしており、気がつけばもうシリーズ6作目。
遠野屋清之介と木暮信次郎。この二人の関係性は1作目と比べると随分深いものに変わっているものの、なんとも不安定でいびつだ。シリーズ3作目の『東雲の途』での旅を通して清之介の心内は随分穏やかになった気がするが、木暮さまを相手にすると封印していた感情が波立ち、「殺してやっても、よい」とさえ感じる。信次郎が遠野屋に異常なほど執着するのは1作目から変わらないが、木暮さまの正体を知りたい、とじわじわ信次郎に惹かれていき信次郎に嗤われることに「甘美な疼き」さえ感じてしまっている清之介。この二人の関係は一体どうなってしまうのか…。
特に木暮信次郎は本当に魅力的な唯一無二のキャラクターで、私も清之介のように信次郎の内面についてもっと知りたいと思いながらページをめくっている。この『地に巣くう』では信次郎の実父の過去を紐解いていくのだが、読了後も未だに信次郎という人間が掴めない…。いや最早、信次郎は最後まで「分からない」存在でいてほしいとすら思う。
「人はおもしれぇ」という登場人物の呟きがこのシリーズには頻繁に登場する。もし信次郎や清之介のキャラクターが簡単に説明できてしまうものであったら、それはこのシリーズの根底に流れるテーマとは合致しない。人は簡単にカテゴライズできるものではない。
「あさのあつこの筆は、まるで仏師が一本の丸太から仏を彫り出しているかのようだ(大矢博子)」
解説のこの文章が「弥勒」シリーズの最大の魅力を的確に表現しているのではないだろうか。信次郎や清之介の内面をさらに深く探るために、そして人間の内面の深さを見つめるために、7作目以降も読み進めていきたい。