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- カテゴリ:研究者
- 発売日:2018/04/04
- 出版社: 音楽之友社
- サイズ:26cm/636p
- 利用対象:研究者
- ISBN:978-4-276-13909-1
- 国内送料無料
紙の本
絆の音楽性 つながりの基盤を求めて
著者 スティーヴン・マロック (編),コルウィン・トレヴァーセン (編),根ケ山 光一 (監訳),今川 恭子 (監訳),蒲谷 槇介 (監訳),志村 洋子 (監訳),羽石 英里 (監訳),丸山 慎 (監訳)
「コミュニカティヴ・ミュージカリティ(絆の音楽性)」をキーコンセプトに、発達心理学から行動科学、文化人類学、療法や演奏の実践研究まで、幅広い分野の研究者が、先行研究の意義...
絆の音楽性 つながりの基盤を求めて
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商品説明
「コミュニカティヴ・ミュージカリティ(絆の音楽性)」をキーコンセプトに、発達心理学から行動科学、文化人類学、療法や演奏の実践研究まで、幅広い分野の研究者が、先行研究の意義を跡づけ、最新の科学的知見を読み解く。【「TRC MARC」の商品解説】
本書の原著者マロックは、トレヴァーセンが録り貯めた母子相互作用の音源から、音声分析の手法によって「コミュニカティヴ・ミュージカリティ(絆の音楽性)」という心理学上の概念を創出した。マロックが注目した26秒のやりとりのなかで、母子は規則正しいパルスを共同生成し、その音声を注意深く同期もしくは交代させながら、優雅なナラティヴを形成した。そして、このような共同生成は、人が経験しうる多くの事象に潜んでいる。本書は、人のコミュニケーションのなかに存在する、生まれながらの音楽性の生物学的ないし心理学的な起源や、発達、癒しの機能について、さまざまな研究分野から考察する全27の論考より構成されている。全体は5部に分けられ、第1部は音楽性の起源と精神生物学、第2部は乳児期における音楽性、第3部は音楽性と癒し、第4部は子どもの学びにおける音楽性、第5部は演奏行為における音楽性を扱う。執筆者の所属はイングランド、スコットランドのほか、フランス、ポルトガル、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、スイス、ドイツ、ギリシャ、アメリカ、オーストラリア、と欧米各国に及ぶ。それぞれが各分野において独創的かつ学際的視点で研究を積み上げてきた研究者であり、音楽の喜びが生まれた直後から備わる人間特有の才能であり、集団の文化的意味の創造や言語の発明とその効果的利用にとって基本的重要性を持つという認識を共有している。原著、原論文発表以来、「コミュニカティヴ・ミュージカリティ」は多くの研究者の共感を得て、発達心理学のみならず、文化人類学や言語学、脳科学、神経科学、周産期精神医学、小児精神保健学、PTSD/被虐待児音楽療法、音楽療法論、障害児教育、舞踊学、教室談話、教育法、即興、時間生物学、演奏行為論など、さまざまな学問領域でその検証、敷衍が展開されてきた。本書はその視界を一望するもので、翻訳が待たれていた。
【商品解説】
目次
- 日本語版の翻訳に寄せて=トレヴァーセンとマロック(根ケ山光一訳)
- 訳者まえがき=根ケ山光一
- 原著者の所属と経歴/凡例
- 第1章 音楽性:生きることの生気と意味の交流(マロックとトレヴァーセン/今川訳)
- 第1部 音楽性の起源と精神生物学[序文](マロックとトレヴァーセン/根ケ山訳)
- 第2章 根,葉,花,または幹:音楽の起源と適応的機能について(エレン・ディサナーヤカ/根ケ山訳)
- 第3章 音楽と人間形成―認知記号論の視点から(創造的仮説の探求)(ペール・オーエ・ブラント/小川容子訳)
- 第4章 ヒトの固有性に関する儀礼的基盤(ビョルン・マーカー/高田明訳)
- 第5章 音楽の進化:理論,定義,エビデンスの性質(イアン・クロスとイアン・モーリー/渡辺久子・香取奈穂訳)
- 第6章 音楽的表現におけるタウ(デイヴィデッド・N.リーとベンジャマン・シェーグラー/蒲谷訳)
収録作品一覧
音楽性 | スティーヴン・マロック 著 | 1−11 |
---|---|---|
音楽性の起源と精神生物学 | スティーヴン・マロック 著 | 13−15 |
根,葉,花,または幹 | エレン・ディサナーヤカ 著 | 16−28 |
著者紹介
スティーヴン・マロック
- 略歴
- 〈スティーヴン・マロック〉ヴァイオリン奏者を経て、音楽理論等を学ぶ。西シドニー大学MARCS聴覚研究所の補助研究員。
〈コルウィン・トレヴァーセン〉カリフォルニア工科大学で博士号取得。エディンバラ大学児童心理学および精神生物学名誉教授。
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