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紙の本
島とクジラと女をめぐる断片 (河出文庫)
ポルトガル沖合はるか遠方の、アソーレス諸島に繰り広げられる、クジラと難破船と愛の物語−。幻想味が絶妙の鬼才が、その実験的小説作法を極限にまで押しすすめ、織り上げた、詩的で...
島とクジラと女をめぐる断片 (河出文庫)
島とクジラと女をめぐる断片
05/02まで通常814円
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商品説明
ポルトガル沖合はるか遠方の、アソーレス諸島に繰り広げられる、クジラと難破船と愛の物語−。幻想味が絶妙の鬼才が、その実験的小説作法を極限にまで押しすすめ、織り上げた、詩的で象徴性豊かな短編集。【「TRC MARC」の商品解説】
居酒屋の歌手がある美女の記憶を語る「ピム港の女」のほか、クジラと捕鯨手の関係など様々な断片が響きあう散文集。解説=堀江敏幸【本の内容】
収録作品一覧
ヘスペリデス。手紙の形式による夢 | 13−21 | |
---|---|---|
アソーレス諸島のあたりを徘徊する小さな青いクジラ | 25−36 | |
その他の断片 | 37−56 |
著者紹介
アントニオ・タブッキ
- 略歴
- 1943年イタリア生まれ。現代イタリアを代表する作家。主な作品に『インド夜想曲』『遠い水平線』『レクイエム』『逆さまゲーム』(以上、白水社)、『時は老いをいそぐ』(河出書房新社)など。2012年没。
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紙の本
アソーレス諸島で聞きかじった会話や連想された小説など、著者タブッキ氏の想いが詰まった断片集です!
2020/05/19 10:44
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、現代イタリアを代表する作家アントニオ・タブッキ氏による作品です。ポルトガル沖合はるか遠方にあるアソーレス諸島に繰り拡げられるクジラと難破船と愛の物語です。表題に「断片」とありますが、同書はその言葉がぴったりです。というのも、同書は短編集でも、詩集でも、エッセイでもなく、アソーレス諸島で聞きかじった会話から連想された小説、ポルトガルの詩人に対するタブッキの思いが詰まった伝記らといった「断片」が収録されているからです。でも、これらの「断片」はどこかでしっかりと繋がっているのが感じられます。幻想味が絶妙の鬼才が、その実験的小説作法を極限にまで押しすすめ、織り上げた、詩的で象徴性豊かな断片集です!