電子書籍
読書に対する意識が変わった
2019/02/01 15:34
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今まで何か強迫観念めいたものを感じながら本を所有し、苦痛を感じながら読書していた。そんな凝り固まってしまった読書、ひいては本そのものに対する自分の考え方に気づかせてくれ、具体的な方策も提示してもらえて気持ちが楽になった。
複雑に絡まった心(問題)を解きほぐして本質を抜き出す、正に"理科系の読書術"である。
紙の本
当たり前のことのようだけど
2021/12/07 18:23
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投稿者:健 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書で語られていることは、よく考えると目新しいことはあまりなくて、要は実践するかどうかなのかな、という気がします。是非とも実践して、インプットもアウトプットも有意義なものにしたいところです。
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2018/4/28 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
2019/8/20〜8/22
京大の火山学者、鎌田先生の読書術。理科系ならでは、ということだが、それほど変わるだろうか。本書にもあったように、三つの情報が得られれば良い、とするなら、目的は達したかな。
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本を読むのが苦手な人向けに書かれた内容ではあるが、本好きにも役立つ内容も見られる。
本書の主張の中には、完璧主義にならない方が良いというものがある。書籍を必ずしも最後まで読みきる必要はないということだが、本書もそのように自分に必要そうなところを拾い読みするだけでも得るものはあるのではないかと思う。
特に、論文執筆などアウトプットを出すための読書をする上では参考になると感じた。
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理科系の読書術というタイトルですが、理系じゃない私でも楽しんで読めたのでぜひ読んでほしいと思います。
読書というものについて、ただのスキルではないアプローチがされています。
本との向き合い方
本の読み方
本の選び方
本の使い方
などなど、理系=理論的で合理的な観点から、
なぜそうするのか、も含めて書いてあるので、
今後の読書にも生きると思います。
あくまで、速読や多読のスキルだけを学びたい方にはおすすめしない本です。
個人的には、これからの読書に対する考え方に役立つ本だと思うので、大学生や社会人になりたての方に出会ってほしい本だなと思います。
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著者自身が本は最後まで読まなくてもよいと何度も言うので、私も何度も本書を読むのを途中でよそうかと思ったが、結局最後まで読んでしまった。時間が無駄とまではいわないが、得るものはほとんどなかった。そもそも私は本を読むのが好きな人間なのだから、最初から本書の対象読者にはあてはまらない。だいたいこの手の本はもう買うまいと思っていたのになぜ手にしてしまったのか。もちろん、著者の「地球の歴史」などを読んで興味を持っていたからだし、同時に購入した山極先生との対談は極めて興味深い内容なのだ。だがそれでも、本書購入の最大の動機は帯にもある、「難しい本は著者が悪い」という一文なのだ。よくぞ言ってくれた、私もいつも思っていながら大きい声では言えないその一言。古典として読み継がれてきたものならともかく、最近書かれたもので読みにくいのはやはり書き方に問題がるのだと思いたい。それでも、中身が知りたいと思って性懲りもなく郡司ペギオ幸夫さんの本も買ってしまったのだが、やはり途中で中断したままだ。さあ、これからはいかにしてたまってしまった書籍を処分するかだ。一人暮らしを始めた長男は、結局1冊も持って行ってはくれなかったし。
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まず、タイトルに「理科系の」とあるのは、これまでの著者の本にもよくあった「理系の~」を踏襲した枕詞みたいなもので、特にそこを気にして文系の人間が敬遠する必要はないと思う。
本人もあとがきで「カマタの使った読書術」を書いた本だと言っているし。
「京大式」・「カマタ式」よりはこの方が売れると思った出版社の都合でしょう。
難解な本は書いてる著者が悪いのだ、と主張する一方、言いっぱなしで終わるのではなく、難解に感じるのは著者と自分とのフレームワーク(思考枠組)の違いが原因なのだから、それをすり合わせることを意識して読み方をしていけばよいのではないか、との提案でこれは読書の仕方として参考になる。というかこういう意識で臨むと、これから先難解本に出会っても心が折れなくて済みそうだ。
目的をもって読むのだから全部読まなくてもいいんだ、とか、読んでいてわからない部分は棚上げしろ、細かく要素に分解してみろ、とかいった具体的な読書術が列記された末に、最後には「読まずに済ませる読書術」。
脱帽。というかこれくらいの心持ちで本と向き合えば良い、というその姿勢に救われる。
著者は、読書へのハードルが高すぎて本から疎遠になってしまっている教え子を仮想読者として、彼らへの処方箋として説いているようなところもあるかもしれない。
また、昨今のビジネス書・自己啓発書の不振について、著者は山田真哉氏の『平成のビジネス書』とは違った見解を述べている。
曰くこうした書物の「未来はコントロールできる」という思想の怪しさに読者が気づいてしまったのではないか、と。
「本」という形となったこれまでの「知」を蓄積しても、震災など「想定外」の事態には対応出来なかったという指摘を、愛蔵書にカビが生えてしまったことをきっかけに蔵書の処分を進めた著者自身のエピソードと重ね合わせて論を進める。
よほどの本でも無い限り再入手することはできるので蔵書を処分しても困らなかったという経験談と、そのことで体が軽くなった、読書も未来志向になった、という告白は、震災以降10年代の断捨離、ストックからフロー、所有から利用・共有・シェア、といった指向に通底しているように見える。
10年代が到達した読書術の最終形を提示した本。
今、ここで読む本が、今、ここで生きる自分を変えてゆく。それが読書の終着点、と。
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2018年刊。
パラパラと読了。
内容に特異な点はなく、読書術としては悪くはない本だ。
良く言えば、仕事読みの読書法という観点で、オーソドックス。かつ奇を衒わない王道読書術だ。しかし、逆に、他の著名な先行類似書の引用も散見され、新味がないとも言える(もっとも、きちんと引用するあたりが研究者としての良心を感じる)。
正直なところ、理系の著名研究者が著した近時刊行の著作であれば、電子論文の渉猟・収集・不必要なものの分別・排除につき、多く言及して欲しかったところ。
学生向けらしいが、高校から大学初年生あたり、また読書体験の少ない新卒リーマンあたりがターゲットの感。
それより何より、帯に書かれた煽りに絶句…。
帯にはこうある。「本を読むのが苦行です-」と。著者は京都大学の教授である、まさかその教え子の京大生が……、読書が苦行って……。そんなはずはないよね。
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苦手意識のある理系に自分なりに近づいてみた結果、面白かった。もう少し距離を詰めて怖がらず理系のことを理解してみたい。おれの中で理系は今のところ物事を分割して理解する事と完璧主義に陥らず平気で必要なところだけ摂ることを躊躇しないこと=サボれる為の最適なルール作りを指向すること。の2点。また他の理系ものにも挑戦したい。また本文で内容とは直接関係のない箇所に2030年代までに南海トラフで西日本に大地震が来るっていうのをサラッと書いてあってギョッとなった。こわ。
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途中で読むのをやめてよい、15分だけ集中して読む。2:7:1の法則で読む(注)、情報は3つだけ取ればよい、といった読者が苦手な人に対してハードルを下げる話が続く。
(注)自分と付き合いがある10人のうち、2人は親友、7人はどーでも良い人、1人はどーしても合わない人。
読書は、9割方自分の考え方や知識の追体験であるとの指摘は、車のTVコマーシャルは購買者向けであるとのマーケティング学の知見と同様であり、面白い。
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本を読むのが苦行です――読書が苦手な人でも、仕事や勉強を効率よく進めるための合理的な読書術とは。京大理系人気教授の実践的講義
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新聞は10分読めば十分とか,途中で読むのをやめて良いとか,ところどころいいことは書いてあるんだけど,とても読書術という方法論までには高まっていない.
それにしても,自著への言及が多くてうんざり.
ビジネス書のカテゴリの本で中公新書のパッケージに合わないと思う.
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専門書やビジネス書を読むのが苦手な人(社会人、学生のどちらもOK)への読書術の指南書。タイトルは「理科系の〜」とあるけど、理系の書物を読むこのではなく、“効率よく読み進める理科系的考え方”を意味するものであるので、文系の人にもお勧めです。
(このタイトルだと、パッと見で文系の人が手に取る確率が下がってるんじゃないかな?と余計な心配をしてしまいました。)
内容紹介にあるように「最後までよまなくていい」「難しいのは著者が悪い」など、安心できる考え方が沢山ありました。
本書を読んで、「いつか自分にも理解できる日が来るかもしれない」と思って読み進めること出来ないのに何年も手放せなかった本を古書店に持っていく決心がつきました。
蔵書が増え続けて困っている人にもヒントになるかもしれません。
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最後の補講は、面白かった。
ストックから、フロー。
所有から利用。未来への計画や、過去の否定ではなく、今を生きるために、今あるものを利用する。
本も、そんな使い方が良いのかもしれない。
といってしまうと、本書の本文を補講は、すべて否定しているのだけども。
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京大・鎌田教授の読書術について書かれた本。タイトルの『理科系の〜』については相変わらず深い意味がない模様。同氏の『ラクして成果が上がる理系仕事術』と一部内容がかぶっている部分もあるが、本の読み方についてよくまとめられている。知的生産(アウトプット)を意識した読み方を心がけるというのがポイント。