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紙の本
モダン (文春文庫)
著者 原田 マハ (著)
ピカソ、マティス、ルソー、ポロック、ワイエス…。〈モダン・アートの王国〉へようこそ。ニューヨーク近代美術館MoMAを舞台に、アート小説の名手が描く「美術館」短編小説。【「...
モダン (文春文庫)
モダン
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商品説明
ピカソ、マティス、ルソー、ポロック、ワイエス…。〈モダン・アートの王国〉へようこそ。ニューヨーク近代美術館MoMAを舞台に、アート小説の名手が描く「美術館」短編小説。【「TRC MARC」の商品解説】
ピカソ、マティス、ワイエス…。現代絵画の巨匠たちの代表作に材を取り、アートを愛する者たちの様々な人間模様を描き出す短篇集。【本の内容】
収録作品一覧
中断された展覧会の記憶 | 7−52 | |
---|---|---|
ロックフェラー・ギャラリーの幽霊 | 53−94 | |
私の好きなマシン | 95−128 |
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紙の本
アート小説の名手による傑作です!
2019/01/04 10:31
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、アート小説の名手として知られる原田マハ氏の傑作です。内容は、ピカソ、マティス、ルソー、ワイエスなど20世紀の絵画の巨匠たちの作品が展示されるニューヨーク近代美術館である「MOMA」を舞台に、芸術を愛する様々な人の夢や苦悩、人生の決断を描いたものです。アート小説としては傑作中の傑作で、読者をすぐに引き付け放してくれません。ぜひ、多くの方々に読んでいただきたい原田氏の作品です。
紙の本
MoMAを舞台に
2019/06/18 22:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
MoMAとは、二ューヨーク近代美術館のこと。
ゴッホ、ピカソ、ゴーギャン、セザンヌらの超有名作品が集められているそうな。
原田マハ『モダン』は、このMoMAを舞台にした、5つの短篇から成る本です。
原田マハ得意の美術もの。
美術作品と人間との関わりだけでなく、3.11と9.11という悲劇にどう向き合うかも描かれています。
原田マハの読者としては『楽園のキャンバス』のティム・ブラウンが登場するのも楽しいところです。
紙の本
ああ、NY
2018/05/27 21:08
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:figaro - この投稿者のレビュー一覧を見る
出張でNYに行った。
仕事は辛かったが、帰国前日は自由時間が持てたので、MoMAに行った。
アンドリュー・ワイエス「クリスティーナの世界」を目の前に、私は、「あー、ついに会えたんだ」、と感無量であった。
これだけを見に来たわけではないのだが、工業デザインをアートとして扱った初の近代美術館だけに、モダンアートの秀作を見るたび「あー、MoMAっていいなあ」と思った。
この作品を読むたび、あの時、あの瞬間、そしてNYの街の音までが聴こえてきそうだ。
電子書籍
あの名画にこんなドラマが。そして、画家たちが、美術館員たちが、強く思いを入れて、大切に大切に育て育んできた芸術文化。そこに迸る情熱。
2023/05/07 08:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
MoMA(ニューヨーク近代美術館)を舞台にした短編集。
実在の人物に、著者の他の作品に登場するおなじみの人物も加えた、5編の作品たち。
美術館というと敷居が高く、一部の愛好家の人々のものだとおもわれがち。実際、私自身がそう思っていた。
だが、その敷居を著者はグッと下げてくれる。
「美術なんてわかりっこない」--そんな逆差別というか、偏見を、簡単に打ち砕いてくれる。
「中断された展覧会の記憶」
2011年3月11日。東日本大震災。
この悲劇の後、MoMAから貸し出し許可を取り消された「クリスティーナの世界」(アンドリュー・ワイエス)を引き取りに、ふくしま近代美術館に向かう杏子。
「ロックフェラー・ギャラリーの幽霊」
MoMAの警備員スコット・スミスが、閉館間際に出会う不思議な青年。
「彼女たちが体現しているのは、人間の心の奥深くに潜む闇だ。真実だ。人間は汚い。ずるい。醜い。だからこそ『美』を求める」(『アヴィニョンの娘たち』(ピカソ))
「私の好きなマシン」
機械の部品が、芸術作品として、MoMAの展示室に並べられた。
「ここにあるものは、ジュリア。僕たちが知らないところで、僕たちの生活の役に立っているものなんだ。それでいて、美しい。それって、すごいことだと思わない? 僕は、そういうものを『アート』と呼んでいるよ」(MoMA初代館長アルフレッド・バー)
「新しい出口」
2001年9月11日。ニューヨークを襲った同時多発テロで、ローラ・ハモンドは大切な友人を失い、心に深い傷を残してしまう。友と企画した「マティス ピカソ」展の幕が開く。
「あえてよかった」
日本の私立美術館からMoMAに派遣された森川麻実。
彼女の面倒を見てくれるパティに、帰国前ある悩みを相談する。
MoMAデザインストアの「ニュー・ジャパネスク」という小規模フェアでのウィンドウ・ディスプレイ。塗り箸が「×」の形にクロスされているのだ。
スマホを片手に、登場する作品群を画像検索しながら読み進めていく。
あの名画にこんなドラマが。そして、画家たちが、美術館員たちが、強く思いを入れて、大切に大切に育て育んできた芸術文化。そこに迸る情熱。
紙の本
スマホを片手に、登場する作品群を検索。 あの名画にこんなドラマが。そこに迸る情熱。美しい原田マハの世界。
2023/04/13 09:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
MoMA(ニューヨーク近代美術館)を舞台にした短編集。
実在の人物に、著者の他の作品に登場するおなじみの人物も加えた、5編の作品たち。
美術館というと敷居が高く、一部の愛好家の人々のものだとおもわれがち。実際、私自身がそう思っていた。
だが、その敷居を著者はグッと下げてくれる。
「美術なんてわかりっこない」--そんな逆差別というか、偏見を、簡単に打ち砕いてくれる。
「中断された展覧会の記憶」
2011年3月11日。東日本大震災。
この悲劇の後、MoMAから貸し出し許可を取り消された「クリスティーナの世界」(アンドリュー・ワイエス)を引き取りに、ふくしま近代美術館に向かう杏子。
「ロックフェラー・ギャラリーの幽霊」
MoMAの警備員スコット・スミスが、閉館間際に出会う不思議な青年。
「彼女たちが体現しているのは、人間の心の奥深くに潜む闇だ。真実だ。人間は汚い。ずるい。醜い。だからこそ『美』を求める」(『アヴィニョンの娘たち』(ピカソ))
「私の好きなマシン」
機械の部品が、芸術作品として、MoMAの展示室に並べられた。
「ここにあるものは、ジュリア。僕たちが知らないところで、僕たちの生活の役に立っているものなんだ。それでいて、美しい。それって、すごいことだと思わない? 僕は、そういうものを『アート』と呼んでいるよ」(MoMA初代館長アルフレッド・バー)
「新しい出口」
2001年9月11日。ニューヨークを襲った同時多発テロで、ローラ・ハモンドは大切な友人を失い、心に深い傷を残してしまう。友と企画した「マティス ピカソ」展の幕が開く。
「あえてよかった」
日本の私立美術館からMoMAに派遣された森川麻実。
彼女の面倒を見てくれるパティに、帰国前ある悩みを相談する。
MoMAデザインストアの「ニュー・ジャパネスク」という小規模フェアでのウィンドウ・ディスプレイ。塗り箸が「×」の形にクロスされているのだ。
スマホを片手に、登場する作品群を画像検索しながら読み進めていく。
あの名画にこんなドラマが。そして、画家たちが、美術館員たちが、強く思いを入れて、大切に大切に育て育んできた芸術文化。そこに迸る情熱。
紙の本
フィクションじゃなくノンフィクションと思ってしまう
2021/05/19 13:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
モダンとはMoMAの事だったんですね。読む前はモダーンアートについての説明かと思いきや、MoMAに勤務する人や鑑賞した人々が主役のストーリー。勿論必ずある作品を巡る話。当然創作なのだけど、全て実話だと思ってしまう自然さが原田マハさん。
紙の本
安定のでき
2018/06/08 01:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栞ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者得意の美術関連の話ではあるが、画家やその関係者ではなく、美術館スタッフの仕事上の悩みや日常を切り取った短編集。
大きな事件がおきるわけではないが、一気に読み進められる一冊。
紙の本
一つの世界観で構成される短編集
2023/02/18 04:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
得意の絵画ものばかりの短編集。舞台は原田作品によく登場するMOMA。一番良かったのは『新しい出口』友人を思う気持ち、静かな希望を持てる余韻のある終わり方が良かったです。『あえてよかった』も短い作品でシンプルですが、オチもあってすごく良かったです。短編集ですが、他の短編に出てくる人が別の作品でも出てきて、また、他の長編に出ていた人も登場し、それぞれ別作品でありながらも、一つの世界観で作られているところが大好きです。
紙の本
暗幕のゲルニカの副読本
2018/11/10 00:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
MOMAを題材にした短編集。キュレーター目線から語る王道路線も、警備員目線から語るトリッキーさもあって「暗幕のゲルニカ」の副読本のようなイメージ(暗幕のゲルニカほど濃密ではないけど)。サクッと読めるけど美術愛は滲み出てて良かった。一生に一度は行ってみたい、MOMA。
紙の本
私が今通っている整形外科のリハビリ室に
2021/06/11 20:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
飾ってあるあの絵は、マティスの絵だったのかあ。しかし、やはり美術についての小説を読むならば、短編ではなく。原田さん、長編が読みたいです。まあ今回は、画家本人の話ではなく、それを取り扱う人々のお話だったということで、より人生の一瞬を切り取った話だったから短編だったのかなあ。
電子書籍
さらっと読める。でも表面だけ。
2018/10/01 06:11
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あられ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原田マハさんの作品はこれまで読んだことがありませんでした。評判のよい作家さんだし、短編集ならとっつきやすいかなということで、セールになっていた電子書籍を買ってみました。個人的に20世紀の美術はかなり好きで、表紙のマティスは画集でしか見たことがありませんが、もし本物を見る機会があったら見飽きずにずっと見てると思います。
そして読了したのですが……さらっと読めますね。でも残念ながらそれだけ。非常に表面的、つるつるした名画カレンダーの印刷面を見ているような気持ちになりました。
私にニューヨークに特に思いいれがないから余計に「さらっ」と通り過ぎてしまったのかもしれませんが、何というか、「鬼」を全く感じない作品です。
「鬼」というのは、芥川龍之介の『地獄変』などに最も明確に描写されているのですが、マティスにせよピカソにせよ、「鬼」性がすさまじい画家です。すさまじいほどの燃焼が彼らの絵筆を動かす力であったし、その燃焼はカンヴァスに封じ込められている。しかしながら、『モダン』の5作品からは、その燃焼は感じられませんでした。私の個人的な感覚にすぎないのかもしれませんが。
読んでいる間のことを思い返すと、ディテールの甘さに水を差されることが何度もありました。アメリカ人が「日本からは謝罪も説明もない」と憤る場面がありながら(その時点で違和感maxでしたが)、「日本人はどうして謝ってばかりなのか」とアメリカ人がいぶかっているような場面がある。それが「その登場人物の人間性」として立ち現れてくるわけでもなく、単なる「アメリカと日本の文化摩擦」のステレオタイプを援用しているだけに思えました。類型に頼ったマニエリスムというか。
また、ピカソとマティスをめぐるMoMAで働く人たちの会話が、日本のPenのような雑誌記事みたいで、かなりありえないなと思った箇所もあります(「説明」をしたいのだったら、あの人たちの会話にせず、地の文にしてほしかったです)。
英語の問題もあります。例えば作中に「インタビュアー」が出てくる箇所があるのですが、「インタビュイー」としないと話が成立しません。このあたりは、単に作家の責任ではなく、校閲・編集の責任もありますね。アメリカ人の登場人物のセリフに、カタカナのルビで英語のフレーズがあてられている箇所がいくつかあるのですが、その英語のフレーズが、何というか、リアリティが薄い英語で、これも読書という体験に水を差す違和感として私の前に立ちふさがりました。
とはいえ、つまらなかったわけではありません。短編集最後の「あえてよかった」は正直な感じがしてよかったです。小説というより説明のための物語めいていましたが「私の好きなマシン」もおもしろかったです。「中断された展覧会の記憶」は、2018年に読むのではなく、もっと早くに読んでおくべきだったと思いました。
でも、全体を通じて、心を動かされたりゆさぶられたりすることはありませんでした。《体験》は表面だけに留まっていました。ピカソやマティスの絵を見たときの胸の奥の感覚が読書で味わえるのではないかと期待していたのですが、残念です。
紙の本
読了
2019/11/23 13:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原田マハさんの美術小説短編集。キュレーターや美術館の監視員など美術に関わる人々の物語。他の原田マハ作品に登場する人物の名前も登場し、読んでいて嬉しくなる。読み終わったあとに実際の作品を見たくなるのは毎度のことながら、今回はMOMAに行きたい気持ちになってしまった。美術のもつ不思議な力、美術に関わる人の強い思い、原田マハの作品を読むと美術の見方が変わるように感じる。